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- ネットで見かける“高反発加工済み”ドライバーってどんな商品? 「ホントに飛ぶの?」「買っても大丈夫?」専門家に聞いた
フリマサイトやオークションサイトなどを見ていると「高反発加工済み」というドライバーヘッドを見かけることがあります。どういう商品で買ってもOKなのか、ゴルフフィールズユニオンの小倉勇人店長に聞いてみました。
フェースを薄く削っているので割れるリスクがある
最近、フリマサイトやオークションサイトなどを見ていると「高反発加工済み」というドライバーヘッドを見かけることがあります。高反発ということは飛ぶということのようですが、どういう商品なのでしょうか。買ってもOKなのか、ゴルフフィールズユニオンの小倉勇人店長に聞いてみました。
「直接商品を確認したわけではありませんが、『高反発加工』というのは多くの場合、フェース面を削るなどの加工をしてフェースの反発係数を高めた改造品だと思われます。それによって反発係数(COR値)をルール上限の0.83を超える数値にし、高初速によって飛ばすという考え方です。結論からいえば、購入はオススメしません」(小倉店長)

2000年代前半、ドライバーの開発競争において、フェースの反発係数を高めることが主流だった時代がありました。同じヘッドスピードで同じようにインパクトすれば、フェースの反発力が高いほうが高初速を得やすく、飛距離面で有利だからです。
ベテランゴルファーには、ミズノ「300S」やキャロウェイ「E.R.C.II」など、使っていた方も多いのではないでしょうか。
しかし2008年に「SLEルール」によってフェースの反発係数の上限値が0.83と定められ、これを超えるものルール違反となりした。「高反発」とは、このルール上限を上回る反発係数を持つルール違反のヘッドを指します。
ルール違反といっても、競技での使用ができなくなっただけで、エンジョイゴルファーがレジャーゴルフのなかで使うぶんには、明確には禁止されていません。
そのため規制の実施後も、地クラブメーカーを中心に「高反発」を売りにしたクラブは作られ続け、とくに飛距離が落ちてきたシニア層向けに秘かな人気があるようです。大手メーカーでもプロギアの「スーパーEGG」などの高反発ドライバーは存在します。
しかしネットで見かける「高反発加工」のドライバーは、通常のルール適合モデルを購入後に加工して高反発化したもののため、性能や強度の面で何の保証もないものです。
「フェースを削って高反発化する場合、当然フェース面が薄くなりますので、とくに強度の面で心配です。インパクトの衝撃に耐えきれずにフェースが割れてしまう危険性は高く、ヘッドスピードが速い人ほどハイリスクです。もちろんメーカーの保証も受けられませんので、割れてしまっても自己責任ということになるでしょう」(小倉店長)
飛びの期待度はあるが必ずしも飛ぶとは限らない
では「高反発」ドライバーの実際の飛距離性能はどうなのでしょうか。
「私も地クラブメーカーがオフィシャルで作っている高反発ドライバーを打ったことがありますが、正直飛びます。たしかにボール初速が高くて、ちょっとびっくりしました。ただし、これが必ずしも全ゴルファーにとって飛距離アップにつながるかというとそうとも限りません」
「結局、飛距離は初速や打ち出し角、バックスピン量といった要素の複合的なバランスで決まりますので、初速アップはその一要素にすぎません。その意味では飛距離アップの期待度が高まるのはたしかですが、絶対に飛ぶのかと言われたら、そうとも限らないと考えてください」(小倉店長)
また、個人や工房レベルでフェースを削っている「高反発加工」のものに関しては、実際にどのような加工がなされているのかの信頼性は高くありません。
たとえば反発性能が高めてあるのがフェース中央だけであれば本当に高初速を得られるのは真芯を食ったときだけかもしれませんし、削り方が不均等なら初速は出ても弾道が安定しない可能性もあります。反発性能の度合いも、規制値よりもどれだけアップされているか、ほぼ確認のしようもありません。
ネットで見かける「高反発加工品」は、そういった工業製品としての信頼性が高くないことは見逃せないポイントでしょう。
「高反発ドライバーは、飛距離に対する期待度が高まるロマンがあるのは否定しません。しかしもしそれを求めるのであれば、メーカーがオフィシャルに作っている高反発モデルを正しいルートで購入することを強くオススメします」
「そういった商品は、設計段階から強度などがきちんと計算されていますし、破損時の補償も効くはずです。ネットオークションやフリマサイトで買ったものは、1発打って割れてしまっても、誰も保証してくれませんよ」(小倉店長)
工業製品としての信頼性を考えると、「高反発加工」された改造クラブの購入は控えた方がよさそうです。
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