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“鍛造アイアン”の常識はすっかり様変わりした!? テーラーメイド、プロギア、フォーティーンのやさしいフォージドモデルを試打比較
昔は上級者向けと思われていたフォージドアイアンですが、昨今ではヘッド素材と製法の進化によって、やさしく飛ばせるモデルがたくさん登場しています。そこで今回は最新フォージドアイアンの中から、個性豊かな3つのモデルをピックアップ。プロコーチの奥嶋誠昭氏に試打を依頼して、各モデルがどんなゴルファー向けなのかを教えてもらいました。
現代では合金でも鍛造されていれば“フォージドアイアン”と呼ばれる
“フォージドアイアン”とは、一般的に鉄を鍛造して作られたアイアンを指します。ヘッドが軟鉄鍛造の単一素材で 作られているものが昔からの本流ですが、近年ではボディーのみが鍛造でフェースが板材のもの、またはフェースのみが鍛造でボディが鋳造のものも“フォージドアイアン”と呼ばれるようになっています。さらに素材が軟鉄ではない合金でも、鍛造されていれば、それも“フォージドアイアン”のカテゴリーに入れられています。

なぜ軟鉄ではない合金を使うかというと、ひとえにヘッド自体の性能を上げるためです。打感の良さで評価されている軟鉄鍛造ですが、強度や比重の特性によりヘッドの大きさや厚みにおいて設計上の限界点が生じてしまいます。その問題を解決するために、各メーカーは高強度の合金を使うことでヘッド自体の性能アップに取り組んでいるわけです。
今回ピックアップした3モデルのうち、フォーティーン「TB-5 フォージド」のみが単一素材S20Cの軟鉄鍛造アイアンです。プロギア「03 アイアン」は、ボディがS20C軟鉄鍛造でフェースが高強度のニッケルクロムモリブデン鋼。テーラーメイド「P790」(2025)はボディが8620(※ニッケルクロムモリブデン綱と同等素材)の鋳造、フェースには高強度のニッケルクロムモリブデンバナジウム鋼(#4~7)鍛造とクロムモリブデン鋼(#8~AW)鍛造が使われています。

今回の試打クラブのスペックは以下のとおりです。
「TB-5 フォージド」:7番(ロフト角30度)、FS-90i(S)
「03 アイアン」:7番(26度)、スペックスチールIII Ver.2 M-43 (S)
「P790」(2025):7番(30度)、N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 (S)
「TB-5 フォージド」:つかまえやすく、引っかけにくい優等生の軟鉄鍛造
「ブレード長が長めで構えたときに安心感があります。打ってみると、軟鉄鍛造らしい心地よい打感が味わえるだけでなく、ストロングロフトのおかげで飛距離も出しやすい」と奥嶋コーチ。インパクトでボールがフェースにくっ付くような打感の良さだけでなく、このモデルは弾道の安定感にも優れているそうです。
「球をつかまえやすいのに、引っかけも出づらいのが魅力。適度な操作性もあって、初心者から上級者まで幅広いゴルファーが満足できそう。僕のレッスン生にもオススメしたい」(奥嶋コーチ)とのこと。標準スチールシャフト「FS-90i」は中元にしなりが感じられて、しっかりと打ち込んでいけるタイプだそうです。
「03 アイアン」:大きめヘッドで直進性に優れた飛び系アイアン
「大型ヘッドですが、ヘッド全体のシェイプがすっきりしていて構えやすい。超ストロングロフトでクラブ長も長くなっていて、7番アイアンを構えても5番のように感じます。打ってみると、5番相当の飛距離を出しやすいうえに、一般的な5番よりもはるかに簡単。ヘッドが安定して動くので直進性に優れています」(奥嶋コーチ)。アイアンでもできるだけ飛ばしたい人、操作性よりも直進性を重視する人向けのアイアンだそうです。
ロフトが立っているので打ち出し角は低めですが、スピンが適度に入ってくれるのも特徴。「7番アイアンまでならグリーンに着弾して止まる球が打てるかも。標準スチールシャフトは中間から先がやわらかめ。払い打つタイプの人のほうが合いそうですね」(奥嶋コーチ)。
「P790」:見た目よりも直進性が高く、芯を外したミスショットにも強い
「最新の『P790』は、これまでの『P790』よりも格段にヘッド形状がシャープになっています」と奥嶋コーチ。構えたときの見た目の印象は、一世代前の『P770』に似ていて、上級者にも好まれそうな顔つき。「でも、打ってみると思いのほか直進性が高く、どちらかいうとフェースの向きにまっすぐ飛ばしやすいモデル。オフセンターヒットにも強く、ヘッド内部構造の進化を感じさせてくれますね」(奥嶋コーチ)。
弾道を抑えたライン出しショットは打ちやすくなっていて、左右のブレを抑えながらスコア向上を目指すにはちょうどいい性能とのこと。ただし、「番手別設計になっているとはいえ、ヘッドスピードが速くないと5番アイアンで高弾道を打つのは厳しいかも」との評価でした。
3タイプの最新フォージドアイアンは、どんな人向け?
3つのモデルを打ち比べた奥嶋コーチに総評として、モデル別におすすめゴルファーを教えてもらいました。

「打感の良さで選ぶなら、間違いなく『TB-5 フォージド』です。ヘッドが大きめでグースも付けられているから、性能的にもかなりやさしい。適度な操作性もあって、どんなレベルのゴルファーにもオススメできます」
「とにかく飛距離を出したいなら『03 アイアン』がいいでしょう。クラブ自体は長いですが、大型ヘッドで弾道安定性が高く、すっきりとしたヘッドシェイプで構えやすさも感じられます」
「オフセットが少ない上級者向けアイアンの見た目を好むなら『P790』が最有力候補です。シャープな雰囲気のモデルですが、とにかくミスヒットに強い! 弾道のブレを抑えてくれるやさしさを備えています。
“フォージドアイアン”という同じジャンルでも、モデルによってヘッド性能やルックスがかなり異なっています。それを知ったうえで自分好みの“フォージドアイアン”を探し出してみてください。
取材・文/鶴原弘高
つるはら・ひろたか/1974年生まれ。大阪出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打レポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフギア関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。YouTubeチャンネル:『A1 GOLF CLUB』(https://www.youtube.com/@A1_GC) Instagram:@tsuruhara_hirotaka
【試打】奥嶋 誠昭(おくしま・ともあき)

1980年生まれ。ツアープロコーチ。2018年からプロコーチとしてのツアーに帯同する活動をスタート。数々の一流プロのコーチとして勝利に導いてきた実績を持つ。バイオメカニクスと物理を基に個々人に合ったスイング形成を行うのが身上。THE REAL SWING GOLF STUDIO主宰。
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