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「“0.3度”の間でしっくりくるものを」 ツアープロの妥協なきエースドライバー探し 【優勝プロの“外せない1本”小西たかのり編】
「前澤杯 MAEZAWA CUP」でツアー初優勝を挙げた小西たかのりは、道具について「細かいことは分からない」という自己評価とは裏腹に、メーカー担当者に言わせれば、人一倍こだわりが強いプロの一人だという。
「あ、終わった」と思ったほどのミスを救ってくれたGT2
現在のゴルフクラブは許容性、つまりミスヒットした時の大きな弾道変化(初速・方向性)を抑えることに注力して開発されている。おそらく芯で打っている分には過去のクラブと弾道パフォーマンスはさほど変わらない。大きく違うのは芯でボールを打ち抜けなかった時なのだ。ゴルフは「ミスのスポーツ」と言われる。だからこそ、クラブメーカーもプレーヤーが「ミスをすることを前提に」ゴルフクラブを開発するのだ。

そのミスショットに寛容な最新ゴルフクラブの機能を実感したのが、今シーズン国内男子ツアー「前澤杯 MAEZAWA CUP」で見事ツアー初優勝を挙げた小西たかのりである。
「私が初優勝できたのは最終日の17番ホールで15メートル近いバーディーパットを決めてトップに追いつけたからなのですが、そのバーディーこそが最新道具のやさしさによって生み出されたものなのです」(小西)
これを聞けば多くの人が奇跡のロングパットが決まった裏には、最新のパターの存在あり!?と思うかもしれないがそうではない。小西をビクトリーロードへと導いたのは、なんとドライバーのやさしさだったというのである。
「実は17番ホールのティーショットが自分でも打った瞬間、『あ、終わった』と思ったほどのミスショットだったんです。あの一打がラフで止まっていてくれなければ、奇跡のバーディーはもちろん、パーオンすらできていなかった。一気に優勝争いから脱落していたんです。完全にドライバーのやさしさに助けられた場面だったと思います」(同前)
小西はゴルフクラブの契約をしていないが、ゴルフボール(プロV1x)のサポートを受けている縁もあって、タイトリストのツアー担当者とクラブについてよく話をするという。
「とくに自分自身でネックだと思っているドライバーについては、本当によく相談に乗ってもらっています。昨シーズンまでは『TSR2ドライバー』が気に入っていて、今は『GT2』に信頼を置いています。それは飛距離がさらに出るようになったこととライン出しがしやすいこと。そしてミスに対する許容性がアップしていたことが決め手です。エースとして使っているものだけではなく、雨の日用のドライバーとかも相談しながらテストしているんです」(同前)
エースだけでなく、こだわりの“雨用ドライバー”探しも
朴訥とした語り口で「自分は感覚でやっているので細かいことは分からない」という小西に代わり、“雨の日用ドライバー”とはどんなものかを、タイトリストのツアー担当者である小林大三氏に説明してもらった。
「プロは細かいことは分からないと言ってました? 私にしてみたら一番と言っていいくらい具体的にこと細かく相談してくるプロの一人ですが……(笑) エースドライバー(GT2)はロフト9.2~9.5度の間で弾道だけでなく見た目がよりしっくりとくるヘッドを探しました。基本的にシャフトスリーブの向きでロフトを変えるのはNG。あくまでも9.3度ならそのロフトになっているヘッド(個体)を探してテストするのです」(小林氏)
「雨の日用はロフト11度まで範囲を広げて、見た目に違和感がなく、かつキャリーで10ヤード伸ばすことを目標にさまざまなロフトでテストしました。雨の日はランが少なくなるので打ち出しを上げて、できるだけキャリーを伸ばしたいというのがその理由です」(同前)
クラブメーカーのサポートを受けながら、妥協せずこだわり抜いて決めた「GT2ドライバー」。そのやさしさに救われ、たどり着いた記念すべきツアー初勝利だった。
「今回優勝することはできましたが、自分のプレーが完璧だったから勝てたわけではない。そのことは忘れてはいけないと思っています」(小西)
クラブのやさしさに救われた一打こそが、プレーヤーとしての課題であり伸び代でもある。期待はしても依存することなく、道具に対して常にフラットでいたい、と小西は冷静にインタビューを締めた。
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