- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ギア・グッズ
- アイアンには“やさしさ”を求めるのに難しい単品ウェッジを選ぶという矛盾… 本当に複雑なウェッジ選びのコツを専門家に聞いた
アイアンセットもPW(ピッチングウェッジ)までしかないモデルも増え、単品ウェッジの購入が前提となっているのが普通になってきています。しかし、自分に合ったウェッジ選びは非常に難しく、適当に選んでいるゴルファーも少なくありません。
セットのウェッジがやさしくて使いやすい
ウェッジは、モデルに加えてソールグラインドの種類がすごく多く、しかもドライバーやアイアンのように「上がる」とか「つかまる」というようなやさしさの基準がないので、モデル選びが難しいと感じている人は多いのではないでしょうか。そんなウェッジ選びに迷うアマチュアのために、ゴルフショップ「リルガレージ」の小倉勇人店長に、選び方のコツを教わりました。
プロのようにショットでパーオンする機会の多くないアマチュアにとって、アプローチはスコアメークの生命線。当然、その役割を担うクラブであるウェッジ選びも重要になってきます。
そのウェッジ選びについて小倉店長の意見を聞いたところ、そもそも安易に単品ウェッジを選ぶ風潮に違和感があるとのことでした。
「私が常々不思議に思っているのは、アマチュアの多くはドライバーやアイアンに『やさしさ』を求めるのに、ウェッジに関してはトッププロと同じような単品モデルのウェッジを選ぶことです」

「タイトリストの『ボーケイ』シリーズや、ダンロップ『クリーブランドRTZ』シリーズ、キャロウェイ『OPUS』シリーズなどのプロも使う単品モデルは、アイアンでいえばマッスルバック。操作性が高くいろいろな球質を打ち分けられますが、実はかなり難しいモデルなんです」(小倉店長)
上記のような単品ウェッジは、ヘッドが小ぶりで構造もシンプル。操作性が高くスピン性能も高いので、高い技術を持った人が多彩なテクニックを駆使して寄せるには有利ですが、ミスヒットにはシビアで、性能を引き出すにはある程度の腕前が必要です。
そう考えると、「やさしく」アプローチをしたいのであれば、アイアンセットのA(アプローチウェッジ)やS(サンドウェッジ)を使うほうがやさしいというのです。
「アイアンセットのウェッジは、ヘッドも大きめでキャビティ構造になっているなどミスへの寛容性が高く、オートマチックに打って高い平均点を出しやすいんです。重さや形状などの面でアイアンセットからの流れもよく、100ヤード以下の距離をフルショット的に打つ場合も、単品ウェッジよりも圧倒的にやさしい。アプローチが苦手という人はとくに、私はアイアンセットのウェッジを勧めたいです」(小倉店長)
また単品販売されているウェッジにも、キャロウェイの「CB12」や、ダンロップ「クリーブランド スマートソール」シリーズ、フォーティーン「DJ-6」など、ラージヘッド・キャビティバックのモデルがあります。ウェッジが苦手な人は、こういったモデルを優先するのも有効な選択肢といえるでしょう。
単品モデル選びはソール選びの長い旅
とはいえ、振り幅の小さいアプローチでは、フルショットほど打点のミスも大きくなりにくいですし、やはり小技を使ううえではプロモデルの単品ウェッジにもメリットはあります。
こういったモデルは、アマチュアにとってはメーカーごとのモデルの差が小さく見え、「飛ぶ」とか「曲がらない」「上がる」というような強い性能面でのアピールもないので、選びにくいという声もあります。
実は小倉店長も、こういった単品ウェッジの中から自分に合ったものを選ぶのはとても難しいといいます。
「正直なところ、モデルごとに決定的な性能の差はあまりなく、『どういうウェッジが合う』という判断はしにくいんです。ですので、まずは構えたときの印象が大きな判断基準になると思います」
「構えてみて打ちたい球のイメージが湧く顔をしたウェッジが自分に合ったウェッジだといっても過言ではないでしょう。これは、いままで使ってきたウェッジの遍歴やアイアンとの相性など、技術というよりは好みやフィーリングの世界。自分の感性を最優先していいと思います」(小倉店長)
ウェッジにおいて顔と同じかそれ以上に重要なのがソール形状。最近の単品ウェッジはソールグラインドのバリエーションが非常に多く、選びきれないほどの選択肢があります。
ソールの形状はインパクトにおいて非常に重要な役割を果たすため、ウェッジと自分の技術的な相性はほぼソール形状で決まるといってもいいでしょう。
しかしこのソール選びも、コレといった定義をしにくい部分。一般的には入射角が鋭角な人ほどバウンス角が大きいほうがいいなどともいわれますが、実際にウェッジをどのように使うことが多いかによって変わってくるので、一概にはいえないのです。
フェースを開いて使うかどうか、バンカーを重視するのか、さらにはホームコースの芝や土の質、どういったライでの使用を優先するかなど、考慮すべき条件はおそろしく多様で、経験豊富なウェッジフィッターでないと判断できない部分。
「本音をいえば一度、タイトリストさんがやっているような専門家によるウェッジフィッティングを受けて、『こういうタイプのソールが合う』という診断を受けるのがいちばんいいと思います。それが無理なら、とにかくたくさんのウェッジをコースの芝の上で実際に打て、自分で探すしかありません。こういうソール形状のものを実際に使ってみてどうだったか、消去法で考えていく。その経験値以外に、自分に合ったソールを自分で見つける方法はないと思います」(小倉店長)
最近はクラブをレンタルして「お試し」できるサービスなどもあります。もし可能なら同じロフト、同じモデルのソール違いを何本か借りて打ち比べてみて、よかったものを使う、という試みをしてみるのもいいかもしれません。
いずれにしても「使ってみる」こと、それを記憶のみならず記録に残して経験値にしていくことでしか、本当に自分に合ったウェッジにはたどり着けないのかもしれません。
最新の記事
pick up
ranking








