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- やさしい軟鉄鍛造のフォーティーン新作「TB-3 フォージド」はロングセラー「TB-5 フォージド」を超えるか!? 試打比較
「TB-3 フォージド」は、フォーティーンが“世界でいちばんやさしい軟鉄鍛造”を目指して開発したアイアンです。大人気モデルとなっている「TB-5 フォージド」と打ち比べると、どんな違いがあるのでしょうか。ゴルフライターの鶴原弘高がレビューします。
そもそも原型モデル「TB-5 フォージド」の良さとは?
フォーティーンでロングセラーとなっている「TB-5 フォージド」は、初代モデルが2020年に発売されました。22年にはヘッド塗装の仕上げがマイナーチェンジされて、24年には2代目となるモデルが登場しています。とにかく、発売以降ずっと売れ続けているのが「TB-5 フォージド」というアイアンです。
なぜこんなに高い評価を得ているのかというと、打感に優れた単一素材(S20C)の軟鉄鍛造アイアンでありながら、比較的やさしく打ちやすい性能が備わっているからです。

筆者は長年いろんなクラブを試打してきましたが、2020年に「TB-5 フォージド」を打ったときの驚きは今でもよく覚えています。それ以前にも“やさしい軟鉄鍛造”を謳うアイアンは他メーカーから発売されていましたが、「TB-5 フォージド」ほど打ちやすくてフィーリングのいいモデルに出会ったことはありませんでした。あまりの製品のできばえの良さに唸ってしまうほどのクラブが「TB-5 フォージド」でした。
「TB-5 フォージド」の性能の良さに大きく寄与しているのが、独自の「シアターブレード設計」です。軟鉄鍛造のヘッドの厚みを無段階的に変えることで、やさしさに最適なヘッド重心設計をもたらすような工夫されています。こんなふうにヘッドが作れるのかと、開発や製造方法にも筆者は感心しきりでした。
兄弟モデル「TB-3 フォージド」では何が変わった?
「TB-5 フォージド」には、22年に発売された「TB-7 フォージド」という兄弟モデルもあります。こちらはヘッドの見た目や性能を若干アスリート好みにアレンジしたものでした。そして25年に新たにラインアップに追加されたのが、よりやさしく打てる「TB-3 フォージド」となっています。これら3モデルは、いずれも7番で30度というロフト設定です。

「TB-3 フォージド」は、「TB-5 フォージド」よりもひとまわりヘッドサイズが大きくなっていて、オフセットも大きくなっているのが特徴です。構えたときのヘッドの見た目からして、これまで以上にやさしく打てそうな印象を与えてくれます。
さらに特筆すべきは、「TB-3 フォージド」は「TB-5 フォージド」よりもヘッド自体が4グラムも軽量化されているところ。同時にクラブの長さが0.25インチ長く設定されているので、振り抜きやすく、ヘッドスピードを上げやすい工夫が施されています。
単一素材の軟鉄鍛造アイアンの製造において、ヘッドを大型化しつつヘッドを軽量化し、ヘッド自体の強度を保ち、なおかつ打感の良さまで備えるのは非常に難しいことです。本当にそんな性能に仕上がっているのでしょうか。
振り抜きやすくて約5ヤードの飛距離アップ
今回は「TB-3 フォージド」と「TB-5 フォージド」を同じシャフトで打ち比べてみました。シャフトはフォーティーンオリジナルの「FT-70i」。約70グラムでワンフレックス設定となっています。

2つのモデルを構え比べると、やはり「TB-3 フォージド」のほうがヘッドが大きいぶん安心感があります。「TB-5 フォージド」と比較するとオフセットも強いですが、不思議と「TB-3 フォージド」を単体で見ると、それほど大きなオフセットには感じません。球をつかまえやすそうな、ほどよいグース感といった印象です。
打ち比べてみると、あきらかに「TB-3 フォージド」は“振り感”が軽く、フィニッシュまでクラブをラクに振り抜けます。また感覚だけではなく、試打データを確認すると、実際に「TB-3 フォージド」のほうがヘッドスピードを上げやすかったです。そのおかげで同じロフト角にもかかわらず「TB-3 フォージド」はボールスピードが速くなり、打ち出し角が高くなり、スピン量は同程度。結果的に筆者の場合はキャリーで約5ヤードほど「TB-3 フォージド」のほうが飛ばせました。
打感については2モデルともに軟鉄鍛造らしい心地よいものです。「TB-5 フォージド」に引けを取らない打感の「TB-3 フォージド」、という表現が適切だと思います。従来までは曲面だった「シアターブレード設計」を「TB-3 フォージド」では多面にする変更を加えているせいか、打ち比べると少し「TB-3 フォージド」のほうがライトなフィーリングです。とはいえ、まごうことなきフォージドらしい打感です。多くのゴルファーが満足できるものに仕上げられています。
オリジナルカーボンとの相性がいい!
「TB-3 フォージド」は、ヘッドを大型化しながら軽量化もしているところが大きなポイントです。そのおかげで打ちやすく、振り抜きやすく、キャリーで飛距離を出しやすくなっています。ただし、ヘッドの重さでしっかりとダウンブローに打ち込んでいきたい人には、むしろヘッドの軽さが打ちづらさにつながってしまう恐れもあります。そこだけはモデル選びの際に注意してほしいです。

最後にシャフトについて付け加えると、フォーティーンオリジナルの「FT-70i」は、カーボン特有のしなり感がありながら、先端が緩すぎず、走りすぎることもなく、ボールにヘッドを打ち込みやすい高性能なアイアン用カーボンです。とくに「TB-3 フォージド」には好相性だと思うので、これまで軽量スチールを好んでいた人もぜひ試してみてください。
試打・文/鶴原弘高
つるはら・ひろたか/1974年生まれ。大阪出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打レポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフギア関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。YouTubeチャンネル:『A1 GOLF CLUB』(https://www.youtube.com/@A1_GC) Instagram:@tsuruhara_hirotaka
【取材協力】フライトスコープジャパン

今回の取材はフライトスコープジャパン本社内のパフォーマンススタジオをお借りし、「FlightScope MEVO Range」と「Pro V1 RCT」ボールを用いて計測を行いました。
公式サイトhttps://flightscope.co.jp/
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