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- 稲妻のようなスピードで飛ばせる!? PXGの新シリーズ「ライトニング」ドライバー2モデルを試打比較
PXGから新作のウッドシリーズが2025年12月12日に発売されました。名称の「ライトニング」とは、稲妻のようなボールスピードを実現するという意味合いがあるようです。ゴルフライターの鶴原弘高が同シリーズの主要2モデルを打ち比べてレビューします。
もはや(いい意味で)高級ブランドではなくなったPXG
大富豪で熱烈なゴルフ愛好家であるボブ・パーソンズ氏が2014年に創業した新興クラブメーカーがPXGです。当初は「開発費や製造コストに制限を設けないで究極のクラブを作る」という企業方針を掲げていたため、PXGのゴルフクラブはかなり高価でした。それゆえゴルファーは(今でも)、PXGは希少価値があってラグジュアリーなゴルフブランドだと認識していると思います。

ところが、実際には近年になって他の海外メーカーが揃ってゴルフクラブ価格を値上げしている一方で、PXGはそれほど値上げしていません。他社がPXGの価格帯に追いついた結果として、もはや現状ではPXGは高級ブランドではなくなっています。新しいPXG「ライトニング」シリーズのドライバー価格は10万5000円(税込み)~です。
何が言いたいかというと、一般的な消費者にとって現在のPXGは“買い替えの候補に入るゴルフクラブ”になっているということ。価格面でテーラーメイド、キャロウェイ、ピンなどの大手メーカーと同じ土俵に立っているからこそ、ブランドとしての希少性よりもゴルフクラブ自体の性能により注目されるべきフェーズに入っています。
「ライトニング」ドライバーは4つのモデルをラインナップ
新しい「ライトニング」シリーズのドライバーには、航空宇宙分野で用いられる振動モード解析を応用して新開発したチューンド・フェースが採用されています。詳しい技術内容は省略しますが、これによってエネルギー伝達効率を最大化して、フェースの広範囲でボール初速アップを実現しているとのことです。

ドライバーには4モデルが展開されていて、「ツアー」「ツアーミッド」「マックス10K+」「マックスライト」となっています。「ツアー」は小ぶりでヘッドスピードの速いゴルファー向け、「マックスライト」は軽量モデルでヘッドスピードが遅めのゴルファー向けとなっているため、標準的な立ち位置になるのは「ツアーミッド」と「マックス10K+」の2モデルになるでしょう。
今回は「ツアーミッド」ロフト角9度の標準シャフト60グラム台(フレックスS)と、「マックス10K+」ロフト角10.5度の標準シャフト50グラム台(フレックスS)を試打してみました。
ツアーミッド:標準ウエートでは操作性を重視するアスリート向け
「ツアーミッド」は、ヘッドの投影面積が大きすぎず小さすぎることもない標準的なサイズ感のドライバーです。丸形に近いヘッドシェープはクセがなくて構えやすく、ソールの据わりもいい。ターゲットに対してフェースをスクエアに合わせやすく作られています。

クラブを手にしてワッグルしてみると、シャフトの延長線上の近くに重心があるように感じられました。実際にボールを打ってみても、やはりヘッドの追従性が良くて、とても操作性がいいです。実際のヘッドの重心設計がどうなっているのか分かりませんが、筆者は打っていて浅重心設計のヘッド性能に感じられました。
そんなヘッド特性の影響もあって、インパクトではヘッドが厚く入り、フェースの上部でボールをヒットしやすく、結果的に打ち出し角が高い低スピン弾道になりやすいです。飛ばせる弾道を打ちやすいドライバーであることは間違いないでしょう。
ただし、ヘッドが見た目のイメージよりも機敏に動くため、球が左右に散らばりやすい印象は受けました。「ツアーミッド」よりも小ぶりの「ツアー」というモデルも用意されていますが、こちらの「ツアーミッド」でも十分にプロや上級者が使いそうなツアー向けの性能です。ドライバーが得意な人やスキルが高いゴルファーでないと、このままだと使いこなすのは厳しそうです。
今作のドライバーには3つのウエートポートが備わっていて、各ウエートの重さを取り替えることで個人に合わせた弾道調整が可能です。そういった調整も必須なように感じました。
マックス10K+:高慣性モーメントで曲がらない高弾道が打てる
「マックス10K+」は、「ツアーミッド」をひとまわり大きく引き延ばしたようなヘッドになっています。こちらもフェースの向きがスクエアで構えやすく、ソールの据わりも問題なし。セットアップしやすく、なおかつ安心感を得られるモデルになっています。
さっそく打ってみると、「ツアーミッド」よりもあきらかにヘッド挙動が安定していて弾道の直進性が高く、かなりオートマチック。オフセンターヒット時の寛容性が高く、とくにヒールヒットに強い印象を受けました。かなりやさしく打てます。
こちらのモデルはルール最大級の高慣性モーメントを達成しているそうですが、ヘッドの振り心地が重くないのも好印象です。スピン量が入ってくれるので、今どきのドライバーを打つと低スピンすぎてキャリーを出せない人にも最適。ただし、弾道の安定感を得つつもスピン量を減らして飛ばしたいというニーズにはあまり合致しないかもしれません。
試打・文/鶴原弘高
つるはら・ひろたか/1974年生まれ。大阪出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打レポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフギア関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。YouTubeチャンネル:『A1 GOLF CLUB』(https://www.youtube.com/@A1_GC) Instagram:@tsuruhara_hirotaka
【取材協力】フライトスコープジャパン

今回の取材はフライトスコープジャパン本社内のパフォーマンススタジオをお借りし、「FlightScope MEVO Range」と「Pro V1 RCT」ボールを用いて計測を行いました。
公式サイトhttps://flightscope.co.jp/
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