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- 「ヤマハ」ゴルフ事業撤退の衝撃! 現役クラブフィッターが振り返る「ヤマハの名器」4選
「ヤマハがゴルフ事業から撤退」というニュースはゴルフ業界に衝撃を与えました。そこで、ゴルフショップ「リルガレージ」の小倉勇人店長に印象に残った名器を挙げてもらいました。
チャレンジングかつ実直。それがヤマハというメーカー
「ヤマハがゴルフ事業から撤退」というニュースはゴルフ業界に衝撃を与えました。そこで、ギアへの造詣が深いゴルフショップ「リルガレージ」の小倉勇人店長に「ヤマハの名器」を改めて振り返ってもらいました。
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2月4日、衝撃的なニュースが飛び込んできました。ヤマハがゴルフ事業を撤退するというではないですか。大きな衝撃と同時に、学生時代から使用してきた歴代のヤマハのクラブを思い出し、寂しさで一杯になりました。
ヤマハは1982年にゴルフ事業に参入。世界初の中空構造、カーボンコンポジットドライバー「EX C-200」でセンセーショナルなスタートを切りました。現在ドライバーの主流の一つとなっている鍛造チタンのドライバーを市販したのもヤマハが最初です。

私がゴルフを本格的に始めたのが、1993年。ちょうどメタルヘッドからチタンヘッドに変わりつつある過渡期で、初めて使ったチタン製ドライバーが1994年発売の「プロトフォージドTi」でした。父親からのおさがりだったが、ものすごい武器を手に入れたような気がしてとても気に入って使用していたのを覚えています。ヘッドサイズは230ccできれいな洋ナシ型。打感までは覚えていませんが、その前に使っていたドライバーがメタルだったこともあり、ちゃんと当たった時の大きく伸びた飛距離に飛ばす喜びを「プロトフォージド Ti」に教えてもらいました。
大学時代、ドライバーと3番ウッドで愛用していたのが「パワーマジック」。たしか当時若手で売り出し中の藤田寛之プロが使用していて、体格も近いので親近感を覚えて買った記憶があります。ヘッドサイズは240cc。クラウンの丸みが強めになっていて、特徴的な形状が構えやすく気に入っていました。
社会人になり、ゴルフ雑誌の出版社に勤務していた時に5年ほどヤマハの担当をさせていただいたこともあり、個人的に縁があったヤマハがゴルフ事業撤退という事実は、残念でなりません。今回は惜別の思いを込めてヤマハの名器を振り返ってみたいと思います。
インプレスX 425V ドライバー(2007年)
インプレスは2002年にヤマハの企業理念を体現するブランドとして誕生。シンプルで機能美あふれるデザインが印象的でした。
インプレスブランドが一躍有名になったのがこの2007年発表のインプレスXシリーズ。当時、藤田寛之プロが、このシリーズの425Vドライバーがあまりにはまってしまい、ニューモデルが開発されても替えることができず、複数年使い続けた名器です。
重心位置や形状など、藤田プロのこだわりが色濃く反映されているモデルで、425ccのサイズに鍛造チタンフェース、鍛造ボディを採用し操作性、飛距離性能の高い非常に完成されたヘッドでした。
実は、私もこのモデルを長く愛用していまして、なかなか変えられず、現在の自分の好みを明確化してくれたドライバーです。今でも大事に保管してあります。
インプレス UD+2 アイアン(2014年)
“飛び系”というジャンルを生み出した偉大なアイアンです。ネーミングの由来はウルトラディスタンスの頭文字にプラス2番手の飛び。
アイアンの形状を保ちつつ、ロフト角を立てながらも重心を深く低くすることで、高さとミスへの寛容性、飛距離性能を両立。さらに従来のアイアンよりも長く設定することで、パワーがなくても楽に飛ばせるアイアンとして大ヒットしました。

このアイアンの登場以降、ほとんどのアイアンのロフト角が立つ方向に向いた気がします。現在では、マッスルバックなど一部のアイアンを除いてほとんどのモデルが当時よりロフト角が立った設定になっています。
すべて「UD+2」が原因とはいいませんが、大きなきっかけの一つであることは間違いないでしょう。
RMX VD フェアウェイウッド(2022年)
契約外の女子プロが多く使用したチタン製フェアウェイウッドです。ヤマハ契約プロにはもちろんですが、ヤマハ以外と契約しているプロに絶賛され、使用されるということは、いかにこのモデルの性能が高かったかを証明しています。
きれいな洋ナシ型ヘッドで構えやすく、ボール初速が出やすい、打ち出し角が高いなど、フェアウェイウッドに求められる“飛ばせる”と“狙える”両方の性能を持ち合わせています。
個人的に記憶に残っているのは、打感、打音といったフィーリング面のよさです。“キン”という軽やかな金属音と爽快なインパクトの感触は忘れられません。またこの頃のチタン製のフェアウェイウッドは、5番までの設定が多かったのですが、このモデルは7番までをラインアップしていた点もポイントが高いです。
時代を先取りしすぎたフェアウェイウッドでした。程度の良い中古モデルがあったら欲しいですね。
RMX/ X アイアン(2024年)
とにかくやさしいアイアンを1モデル挙げろといわれたら私はこのアイアンを挙げます。前作にあたるRMX VD40アイアンをさらに昇華させ、フィーリング面も改善された非常にミスへの寛容性が高いモデルです。

トゥ側のヒール側にウェイトを搭載し、現在のドライバーやウッド系に多い慣性モーメントを高める思想をアイアンにも適用することでミスへの寛容性と直進性を高めています。
一見すると異形に見えるのですが、構えると意外と良い顔に仕上げてあるのもいいところ。芯で打たなきゃ! といった脅迫概念がなくなる精神的にもやさしいアイアンでしたね。
単品で5番アイアン(22度)の設定があるのですが、これを買ってアイアン型UT代わりに使うか本気で悩んでいました。
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改めてヤマハの撤退は残念でなりません。現行品の出荷は6月までということなので、気になっていたゴルファーは買っておいて損はないでしょう。また中古市場もこれをきっかけに動くことは間違いありませんので、欲しいと思ったら早めの決断をお勧めします。
私もこの記事を書いて想いが再燃し、VD FWとVD/Xアイアンの5番は改めて探してみようと思います。
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