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- “ロングアイアン回帰”は本当!? 最新モデルの進化と“UT代わり”に使う際の注意点
女子プロの使用が増えているという5番アイアン、その背景には中空構造など最新アイアンの進化があります。そこで、アマチュアがロングアイアンを使う際の注意点を小倉勇人さんに聞きました。
5番アイアンをバッグに入れる女子プロが増えた
ロングアイアンがアマチュアにとって縁遠い存在になって久しい昨今、5番アイアン以上のロングアイアンは、すでにバッグに入れていないというアマチュアは多いのではないでしょうか。
一方で中空アイアンがどんどん進化し、ロフトの立ったアイアンでも昔と比べると格段に球が上がりやすくなっています。そのせいか、女子プロのセッティングを見ると5番アイアンをバッグに入れている人が一昔前よりもずいぶん増えています。
いま改めてロングアイアンはアリなのか、ゴルフショップ「リルガレージ」の小倉勇人店長に聞いてみました。
「4番、5番といったロングアイアンをどういう意図・役割で使うかによって、考え方が大きく変わってくると思います。まず、やさしいアイアンなら5番以上の番手も6番以下と同様に使えるかという意味では、私は基本的に『NO』だと思います」

「たしかに中空モデルなどは低重心で球が上がりやすく芯も広いので、同ロフトのマッスルバックやセミキャビティと比べると圧倒的にやさしいですが、その代わりロフトが立っていることは忘れてはいけません。やさしいモデルであっても、ドライバーのヘッドスピードが40メートル/秒未満のアマチュアにとって、5番アイアン上の番手でミドルアイアン以下のようにピンを狙うことはできないと思います」(小倉店長)
ピン「i540」やダンロップ「ゼクシオ14」、テーラーメイド「QiMAX」、キャロウェイ「QUANTUM MAX」などの飛び系アイアンは、たしかにやさしいですが7番アイアンでロフトが28~29度と超ストロング。
5番アイアンとなると22~23度とかなり立ってしまうので、いかにやさしいヘッドといえども球が上がりにくく、アイアンとしてピンを狙うクラブとして機能させることは難しいというわけです。
しかしFW(フェアウェイウッド)やUT(ユーティリティー)がどうしても苦手という人にとっては、飛び系アイアンのやさしさは武器になり得ます。どうせFWやUTはコースではあまり使わないのでなるべくアイアンは上まで入れたいという人は一定数います。
中・上級者向けの小ぶりなキャビティアイアンの4番、5番はロフトが多いのでアイアンが得意ならそれなりに打ちこなせるかもしれませんが、そのぶん飛距離は出ないので、170~180ヤード以上飛ばすのは難しくなります。
しかし飛び系のロングアイアンならそれなりのミート率と飛距離が期待できるので、苦手なUTやFWに頼らざるを得なかった領域でアイアンが使える距離帯を伸ばすことはできます。
ただしこういった場合も、ロングアイアンを単純にミドルアイアンの延長として使うのではなく、あくまでグリーン周りまで運ぶUT的な存在として考えることが大事だと小倉店長は言います。
「やさしい4、5番アイアンはある程度のトータル飛距離が出せたとしても、ミドルアイアン以下のようにグリーンに止まる球は打てません。その意味ではあくまでミドルアイアン以下とは“別物”として、ある程度の距離を運ぶクラブと割り切るほうがミスも減ると思います。FWやUTと比べると道具としての機能は劣ることは理解し、構えた顔やフィーリングフィーリングのメリットがその欠点を上回る人限定の考え方だと思ってください」(小倉店長)
コンボセッティングにする場合も“別物”と考えたほうがいい
ある程度ヘッドスピードがある人、ボールを上からとらえてスピンの効いたアイアンショットを打つ技術がある人にとっては、通常のキャビティ系アイアンの上に、やさしい中空アイアンの5番アイアンなどを入れてコンボセッティングにすることには一定のメリットがあります。
女子プロなどの例を見ても、ブリヂストン「241CB」の6番アイアンの上に「242CB+」や「258CBP」の5、6番を入れるコンボセッティングや、タイトリスト「T100」と「T150」を組み合わせるブレンドセットなどが見られます。
ヘッドが大きくやさしめキャビティは、ミスヒットに強いぶんロングアイアンの長さによるミート率の低下をカバーし、安定して180ヤード前後を打てる5番アイアンというような役割は果たせます。ウッド型のUTよりも長さも短くアイアン的なスピンの入った球が打ちやすいので、ラインを出したり高さを抑えたりといったコントロールもしやすいでしょう。
「ただしそういった場合も、6番以下と同じフィーリングで打てるかというとそうではない場合が多いので注意は必要です。ブリヂストン『242CB+』やタイトリスト『T150』くらいまでなら、ある程度コンボを前提として設計されているので違和感が小さいと思います。ですが『258CBP』や『T250』になってくると顔のサイズも打感も大きく変わり、振り心地は同じようにはなりませんし、フェースの反発も違うのでロフトだけをそろえれば距離の階段がそろうわけでもありません」
「コンボにはコンボの難しさがあるので、もし導入する場合は、ヘッド選びはもちろん、シャフト選びなども含めて緻密な調整が必要になります」(小倉店長)
ロングアイアンをミドルアイアン以下のクラブとはある程度“別物”として考え、アイアン型UTに近いイメージで使うのであれば、前述のような『258CBP』や『T250』『T350』のロングアイアンをコンボで入れるのももちろんアリ。
ただしバッグの中にさらに“別物”が増える難しさについては考えてほしいと小倉店長は言います。
なおタイトリスト「T250ローンチスペック」(7番で35度)やテーラーメイド「QiMAX HL」(7番で31度)のように、やさしめのヘッドでロフトが多いアイアンが、レアではありますが登場しています。
こういったモデルはパワーのない人でも5番アイアンくらいまでラクに使える可能性を秘めています。その意味では「アイアンは5番まで入れたい」という人にとって魅力的な選択肢かもしれません。
ただしロフトが寝ているぶん飛距離は出ませんので、単純に飛び系アイアンの5番代わりにはならいということは念頭に置いておいてください。
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