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- “棚ぼた”で生まれた新規ゴルファーどうつなぎ留める? 日本ゴルフ界の舵を取るJGA新会長に池谷氏
日本ゴルフ協会の新会長に池谷正成氏が就任しました。昨年4月に定款を変更し、より「普及と振興」に力点を置いた団体に生まれ変わろうとしているJGAは、新会長の下、どんな振興策を打っていくのでしょうか。
昨年、定款を変更してから初めての新会長就任
(公財)日本ゴルフ協会(JGA)会長に池谷正成氏が就任。7月5日に新体制についての記者会見がオンラインで開催されました。
竹田恒正前会長(現名誉会長)の後を受けて新会長に選ばれた池谷氏は東京製鐵(株)取締役社長、(公財)池谷科学技術振興財団代表理事などを歴任しました。
ゴルフ界では2013年3月に武蔵カントリー倶楽部理事長、19年7月に(一社)関東ゴルフ連盟理事長に就任。同年12月からJGA副会長を兼任し、6月24日に開催された2022年度第2回臨時理事会にて会長に昇格しました。
JGAと言えば、昨年4月に定款を変更し、第2章第3条(目的)に「ゴルフの健全な普及と振興を図り」という文言を追加しました。変更前にそうした表現がなかったわけではないですが、より「普及と振興」に力点を置いた団体に生まれ変わるという決意ともとれる変更でした。
つまり、池谷氏は新定款の下で生まれた初めての会長というわけです。竹田前会長はJGAの業績について説明する際、ナショナルチームが国際試合で挙げた好成績など、とかく選手強化の側面ばかりを強調する印象がありました。
もちろんそれも大事ですが、新会長にはエリートゴルファーの成績だけでなく、草の根レベルでの普及・振興にも目配りする視野の広さと、具体的なゴルファー創出策を考え出す発想力、それを実行に移す手腕が求められます。
ただ、JGAが振興策を打ち出す前に、コロナ禍により図らずもゴルフ人口は上昇に転じました。とはいえ、これは“棚からぼた餅”とでも言うべきもの。コロナ禍で新規にゴルフを始めたゴルファーは、さまざまなレジャーが制限される中で、ある意味、消去法的に余暇の過ごし方としてゴルフを選択した人も多いのではないかと思います。
「カジュアル」と「マナー・エチケット」どう両立?
池谷新会長は、若者を中心とするそうした新規ゴルファーをゴルフにつなぎ留めるためには、どんな働きかけが有効だと考えているのでしょうか? 質問すると、こんな回答を寄せてくれました。
「ゴルフに触れて得ることができた楽しさや興味を持続させるには、ゴルフに関する良質な情報提供が必要不可欠だと思います。そういった意味で、われわれだけでなく、ゴルフのさまざまな楽しみ方をお伝えいただいているメディアの皆様の発信力には大きく期待をしているところです。JGAとしては、国民から憧れられる、世界で活躍する競技者の育成や強化に取り組むとともに、ゴルフ界全体で、ゴルフの楽しさや社会的優位性を訴求し、ゴルフのイメージアップ、カジュアルにゴルフを楽しめる環境づくりをしていきたいと考えます」(池谷新会長)
一方で池谷会長はゴルフ人口が増加した昨今の課題として「マナー・エチケットの乱れ」を挙げ、それらの啓蒙にも引き続き取り組んでいくと述べています。
コロナ禍でのさまざまな制限や自粛ムードが緩和されていく中で、ゴルフに代わる「楽しいこと」はいくらでもある世の中に戻っていくでしょう。そんな状況でも若者や女性にそっぽを向かれず“選ばれる”ゴルフであるためにはどうあるべきかが問われています。
「カジュアルにゴルフを楽しめる環境づくり」と「マナー・エチケットの啓蒙」をバランスよく実践していけるかは、ベテランもビギナーも気持ちよくプレーできるという意味で、われわれ一般ゴルファーにも他人事ではありません。新会長の手腕に期待しましょう。
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