大ヒットゴルフシューズのアディダス「コードカオス」2022モデルが8月10日発売

　2020年にアディダスのスパイクレスシューズ「コードカオス」が登場したときは衝撃でした。サイバーなルックスも目を引きましたが、アッパーのフィット性やソールの機能が見た目に劣らず未来的。とてもスパイクレスとは思えないグリップ性と、ラウンドした後の足の疲労度の少なさにゴルファーがこぞって飛びつき、同社をゴルフシューズにおける国内シェア1位に押し上げる原動力となったのでした。

　そんな革新的大ヒットゴルフシューズに3代目となる2022年モデル「コードカオス22」が登場。8月10日(水)から同社公式オンラインストアや公式アプリ、およびアディダス取扱店舗にて発売が開始されます。なお、アッパーのニット素材に染料を使用せず環境に配慮して製造されたリミテッド・エディションのみ、公式オンラインストアや一部直営店にて、本日から先行発売されています。

　さて、気になるのは「コードカオス22」が初代や2代目からどう進化したかですが、メーカー公式リリースで述べられているのは以下の通りです。

〇破壊的グリップ力：つま先とヒールエリアに増幅され、シューズ側面にまで搭載された「ツイストグリップ」で、前作よりも約40％グリップ性能が向上。スパイクレスの常識を覆すグリップ力を発揮します。

〇破壊的新構造：BOAのラップがシューズ内部に内蔵され直に足をホールドする「直足BOAラップ」で高いフィット感と未体験の安定性を実現。新「コントロールラップ」を採用したBOOSTのクッショニングなど、すべてが新構造でできています。

〇破壊的アッパー性能：新素材「ワープニット」でできたアッパーは、ニット特有の通気性やソフトさはそのままに、素材の伸びだけを制御することで、更なる安定性と防水性を実現しました。

　と、やたら“破壊的”が強調されていますが、事前に試し履きラウンドをする機会を得た編集部員からすれば、正直言って全然イメージが違います。

　実際に履いた感想を素直に述べれば「コードカオス22」は、むしろ“優しさ全開”です。“破壊的”なんて尖った言葉は似つかわしくありません。下ろしたてなのに何の違和感もなくプレーでき、1ラウンドした後もいつも感じるような足の疲れを感じません。傾斜からのショットにも不安はなく、ティーショットも心なしかいつもより飛んでいたようでした。

「コードカオス22」を履いてプレーすると、スパイクレスのデメリットなどという固定観念はもはや過去の遺物になったのだな、と実感させられます。ソフトスパイクとスパイクレスのどちらがいいか、という基準でゴルフシューズを選ぶことは、もう時代遅れなのかもしれません。