ハンパないこだわりが詰まったドライバーヘッド
「METALFACTORY(メタルファクトリー)」は、地クラブ好きなら誰でも知っているブランドと言っても過言ではないほど有名です。

クラウンに大胆なデザインを施したり、「全量検査」によるすべてのヘッドの反発係数であるCT値のチェック、ルール適合内ギリギリをクリアしたものだけを製品として世に出ています。また、美しい「ブルーIP」仕上げのヘッドなど、とにかく「こだわり」はハンパではありません。

今回発表された「A10 STR」ドライバーも、各パーツの「丸裸」サンプルを展示していました。各パーツの重量や素材製法まで見せてもらいましたが、ギリギリの重量配分&設計で、しかも製品一つ一つを検査しないと気が済まないなんて、本当にマニアックなブランドだと感心しました。
金属へのこだわりと「ドローバイアス」のためのカーボンコンポジット
金属の魅力を最大限に形にするブランド「METALFACTORY」ですが、新作「A10 STR」はソール側のトゥ部分にカーボンをコンポジットしています。
こうすることで余剰重量ができますが、そのほとんどをソール側のヒール部分に装填。つかまりと操作性を重視した「ドローバイアス」な重心設計になっているそうです。

また、通常この手のつかまるヘッドにありがちな、ヒールボリュームをやや抑えたデザインになっていました。あくまでも構えた時には美しく見えることを意識しているように感じました。
背景が全て写ってしまうほどの鏡面にブルーIP仕上げが施され、ヘッド全体のシルエットはずいぶんすっきりしていました。カチャカチャ可変スリーブを採用していますが、ネックが太く見えない細かなデザインも「METALFACTORY」らしいこだわりを感じられました。
今回はサンプル試打とのことなので、細かい性能については控えたいと思います。製品版の試打クラブを改めてじっくり打ってみたいです。ちなみにヘッドパーツ販売(オープン価格)とクラブ販売(10万7800円、税込み)になるそうです。
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数露出するほか、「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン「FITTING」編集長を務める。