女子ツアーでミズノのアイアンを使う契約フリー選手が10名以上に
最近の女子ツアーでは優勝経験がある実力者でもクラブ契約をしない選手が増えています。そのメリットは好きなメーカーのクラブを使えること。ドライバーはA社、アイアンはB社と、複数のメーカーを組み合わせるもことも自由自在にできます。そんな契約フリー選手のセッティングを調べると、ミズノのアイアンを使う選手が増えていることが分かりました。

ミズノでは今シーズンからクラブを契約をしていない選手でも同社のアイアンを使って優勝した選手にはアイアン型のトロフィーを贈呈しています。今年、そのトロフィーを2つゲットしているのが穴井詩です。
クラブ契約フリーの穴井はミズノ「JPX921ツアーアイアン」を使い、今シーズン2勝をマーク。このアイアンについて穴井は次のように語っていました。
「顔もすごく良くて、タテ距離がズレないので信頼してグリーンを狙っていけます。特に9番アイアン、PWで飛びすぎないのが気に入っています」
今季の女子ツアーで平均飛距離1位の穴井。平均258.88ヤードという飛ばし屋だからこそ、特に短い番手で正確に距離を刻めるアイアンが武器になっているのでしょう。ちなみに、穴井は昔からミズノのアイアンを使っていて、「JPX919ツアーアイアン」や「MPシリーズ」を使っていたシーズンもありました。
また、今シーズン、ツアー初優勝を飾った吉本ひかるはかつてミズノと契約していました。現在はクラブ契約フリーになっていますが、アイアンはミズノを使い続けています。吉本が使っているのは「ミズノプロ225」。吉本ひかるはこのアイアンを使う理由を次のように明かしました。
「このアイアンはすごく気に入っています。中空構造なので打球も上がりやすくてやさしい。それと、モデル名の『225』というのが私の誕生日(2月25日)になっているので、ピンと来ました(笑)」
「ミズノプロ225」は吉本ひかる以外にも、今年から契約フリーになった高橋彩華やミズノ契約の奥山純菜も使っています。
ミズノのツアーモデルと言えば、「ミズノプロ」シリーズの印象が強いですが、「JPX」シリーズを使っている選手も多く、「ミズノプロ」が9人に対して「JPX」も7人いました(下表参照)。その中でも西郷真央、イ・ナリ、野澤真央の3人が使っているのが「JPX923フォージド」です。高強度のクロムモリブデンを鍛造し、ソール部分を削ったマイクロスロット加工によってJPX鍛造史上最薄のフェースを実現し、JPX史上最高の反発性能を持ったアイアンとしています。
プロが求める打感、操作性を出しながらも、飛距離や寛容性を高めることができるのが最新のミズノアイアンの特徴のようです。それが契約フリーの女子プロから高く評価されているのでしょう。
今シーズンはミズノ特製のアイアン型トロフィーを贈られる選手がまだまだ増えるかもしれません。
今季の女子ツアーでミズノのアイアンを使っている選手
穴井詩:JPX921 ツアー
吉本ひかる:ミズノプロ 225
川崎春花:ミズノプロ 719
三ヶ島かな:JPX923 ツアー
西郷真央:JPX923 フォージド
高橋彩華:ミズノプロ 225
野澤真央★:JPX923 フォージド
川岸史果:ミズノプロ 223
イ・ナリ:JPX923 フォージド
浜崎未来:ミズノプロ 520
エイミー・コガ:ミズノプロ 223
奥山純菜★:ミズノプロ 225
仲宗根澄香:ミズノプロ 223
石井理緒:JPX921 フォージド
森彩乃★:ミズノプロ 223
寺岡沙弥香(アマ):JPX 923 ホットメタル
注:★は契約選手