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- ゴルフ女子の“鬼門”池越えの克服法 !「ゼクジョ会」で香妻琴乃が伝授
6月第1火曜日に世界中で行われる「Women's Golf Day」(女性のゴルフの日)に関連して全国でさまざまなイベントが行われています。老舗ゴルフメーカー、ダンロップが開催した「ゼクジョ会」もその一つ。東京都昭島市のインドア施設「honobo Golf」で34人の女性ゴルファーが集結し、午前、午後に分かれてそれぞれ3時間のイベントを堪能しました。
ツアー1勝の香妻琴乃がコースマネジメントを伝授
34人の女性ゴルファーたちが、さまざまな角度からゴルフを満喫しました。
6月第1火曜日に世界中で行われる「Women’s Golf Day」(女性のゴルフの日)に関連して全国でさまざまなイベントが行われています。
老舗ゴルフメーカー、ダンロップが開催した「ゼクジョ会」もその一つ。東京都昭島市のインドア施設「honobo Golf」で34人の女性ゴルファーが集結し、午前、午後に分かれてそれぞれ3時間のイベントを堪能しました。
参加者は3つのグループに分かれ、(1)プロゴルファーの香妻琴乃によるコースマネジメント講座、(2)ゴルフに必要な体づくり講座、(3)最新シミュレーション(SDR)でラウンド、という3つのイベントを順に回るスタイル。参加者に感想を尋ねると、ツアー優勝経験もある香妻が身近で話してくれる(1)が、特に人気でした。
シミュレーションゴルフで実在コースを映し出しての講座はかなり具体的で分かりやすい。パー5、パー3、池越えやバンカーの多いホールなどを場面ごとに、時には拡大した画面を見ながら話を聞いてイメージできるのもシミュレーションゴルフならでは。プロの考え方、アマチュアに必要な基本的な考え方を、質問を受けながら丁寧に伝えていました。
ティーアップする位置によってホールが広く使えるティーイングエリアの使い方や、ティーマークに惑わされずにアライメントを取る方法、パー5の最後に得意距離を残すなど、上級者には当たり前でも、意外に知らないゴルファーも多い基本のコースマネジメントにうなずく参加者たち。緊張してしまう池越えで、右にも左にも逃げ場がないときに「ここ(池)は芝生だよ、と思って打ちましょう」と、上手にメンタルをコントロールする方法も伝授していました。
ツアープロから直接、コースマネジメントを教えてもらう滅多にない機会に、最初は遠慮がちだった参加者からも次々質問が飛び出します。ライを変えられる機材とあって、極端な傾斜の実演なども交えながら即席レッスンするシーンもあって盛り上がりました。
シミュレーションでのラウンドでも、プレーだけでなく、クラブ診断やお悩み相談など「思ったよりガッツリしていただいた」(参加者)と、満足感たっぷり。さほどきつそうには見えなかった体づくりについても、苦笑しながらイベント終了前にすでに筋肉痛が来ていることを打ち明けてくれた人もいたほど、効果のある動きだったようです。
クラブを売るだけでなく女性ゴルファーを増やすための活動
実はこの「ゼクジョ会」、「Women’s Golf Day」と絡めて行われるのは初めてですが、2017年に第1回を恵比寿で、19年に第2回を東銀座で開催しています。いずれもゼクシオの新商品発売に合わせてのものでしたが、クラブを売る、というだけでなく女性ゴルファーを増やそうという活動をコツコツと続けてきたもので、コロナ禍での中断を経て、ようやく再開されました。
当初から女性ゴルファーを増やす活動の中心となってきたダンロップスポーツマーケティング広報宣伝部の小山明子マネージャーは「ゴルフライフを豊かにする、というのが目的です」と話します。
数ではまだまだ男性ゴルファーに及ばないものの、ジワジワと存在感を増す女性ゴルファーの参入。それを踏まえて、同じく広報宣伝部の西尾須賀子さんも「せっかくですから、直接一般ユーザーのみなさんにいろいろなことがお伝えできれば」と、積極的に可能性を探っています。
女性ゴルファーの増加、そしてそれをサポートしていこうというゴルフ業界の流れは、男性ゴルファー主流だった以前とは大きく変わってきています。イベントについて、香妻プロはこう語りました。
「すごいたくさん質問してくださって、教える側としても勉強になります。どうやったらナイスショットできるか、ばかりにフォーカスしがちですが、ナイスショットをするためにもコースマネジメントをしていったらいいよ、ということを伝えられたらいいですね」
女性ゴルファーに、ゴルフの楽しさをさまざまな角度から伝えることは、ゴルフ業界にとっても大切なこと。その意識が根付いたイベントは、初心者からアスリート系まで幅広い参加者たちにが満足感を感じられるものになったようです。
取材・文/小川淳子
ゴルフジャーナリスト。1988年東京スポーツ入社。10年間ゴルフ担当記者として日米欧のトーナメントを取材する。1999年4月よりフリーランスとしてゴルフ雑誌やネットメディアなどに幅広く寄稿。
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