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- “謎”の新パター投入後「2位→2位→優勝」 中島啓太の“PGAツアーっぽい”クラブセッティング
先週の「ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント」でプロとしての初優勝を飾った中島啓太(なかじま・けいた)。その優勝に貢献したのが、3週間前から投入したメーカー未発表のプロトタイプパターでした。
アイアンシャフトをカーボンからスチールに
2021年にアマチュアでレギュラーツアー優勝を果たした中島啓太は昨年10月にプロ転向。先週の「ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント」でプロとしての初優勝を飾りました。その優勝に貢献したのが、3週間前から投入した新パターでした。
22歳の中島は大学1年生の頃から「なるべく若いうちに海外ツアーに挑戦したい」と語っていましたが、使用するクラブはすでにPGAツアーの最新トレンドを取り入れたセッティングになっていました。
まずアイアンは2モデルのコンボセット。4番と5番はハーフキャビティの「P7MC」で、6番から9番はマッスルバックの「P7MB」にしています。同じテーラーメイド契約のローリー・マキロイやコリン・モリカワをはじめ、PGAツアーではアイアン二刀流の選手が増えており、ロングアイアンはハーフキャビティー、ショートアイアンはマッスルバックというのがスタンダードになりつつあります。
そして、もう一つ海外ツアーの最新トレンドを取り入れているのがアイアンセットのPWを抜いていることです。
最近のPGAツアーでは、ジャスティン・トーマスやジョーダン・スピースなどがアイアンセットのPWを抜いて単品ウェッジの46度や48度を入れるようになりました。中島も同じように「P7MB」のPWは使わずに、「ミルドグラインド3」の46度を入れています。
また、グリップもコリン・モリカワらPGAツアー選手が使用する「Zコード」を使っています。このモデルは日本国内では未発売ですが、フルコードでグリップ力の高いテクスチャーが海外の選手に人気のようです。
今シーズン、中島のギアでの大きな変化は、アイアンのシャフトを一新したことです。昨年までアイアンはカーボンシャフトにしていましたが、昨シーズン後半は「ショットがよくない。本調子ではない」と悩んでいたました。今年は数年振りにスチールシャフト(プロジェクトX LS)に戻したことでパーオン率2位と、アイアンが安定するようになりました。
そして、優勝した試合で話題になったのは、詳細未公表のプロトタイプパターです。中島は今年の開幕戦では三角形のトラスネックのパターを使っていましたが、「ASO飯塚チャレンジド」では、オーソドックスなクランクネックの削り出しパターを使っていました。
優勝後、「パターに助けられた」と語っていましたが、このパターを使い始めた5月最終週の「~全英への道~ミズノオープン」から2位、2位タイ、優勝と絶好調。フェース面に「T」のロゴとミーリングだけが入ったシンプルなパターは、中島のエースパターとなっていきそうです。
2023 中島啓太の最新セッティング
1W:ステルス2 プラス(ロフト/9度 シャフト/ツアーAD CQ)
3W:ステルス2 プラス(ロフト/15度)
3U:ステルス2(ロフト/19度)
4I-5I:P7MC(シャフト/プロジェクトX LS)
6I-9I:P7MB(シャフト/プロジェクトX LS)
GW、AW:ミルドグラインド3(46度、52度)
SW、LW:ミルドグラインド3 TW(56度、60度)
パター:プロトタイプ
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