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- おトク感のある“打ち放題”とじっくり打てる“球数制” 効率よく上達できる練習場はどっち?
ゴルフの打ちっぱなし練習場は打席料にプラスして1球いくらで売った分だけ料金を払う球数制と、決まった時間内で何球打っても良い打ち放題の主に2種類の料金体系があります。効率的に上達することを考えた場合、果たしてどちらに利点があるのでしょうか。
課題や練習内容によって使い分けるのがオススメ
ゴルフ練習場の「打ち放題」は、一律料金でたくさんボールを打てるおトク感があります。でも、とにかくたくさん打てば、うまくなれるものでしょうか?
料金面では、首都圏でプリペイドカード等による球数制(球貸し)の練習場は1球平均10~20円といわれています。それに対して打ち放題は2000円前後の一律料金で何球でも打つことができるところが多く、制限時間はだいたい60~90分。物価高の昨今、費用対効果にも注目して、打ち放題と球数制(球貸し)ではどちらの方が上達するものか考えてみました。
教えてくれたのは、試合出場を目指すかたわら、ビギナーから競技ゴルファーまで幅広いアマチュアにレッスンを行っているプロゴルファーの奥山ゆうし氏です。
まず、打ち放題と球数制の練習とでは、どちらが技術習得において効果が期待できるのでしょうか。時間制限のある打ち放題より、時間を気にせずじっくり練習する方がいいようにも思えますが……。

「すべてのゴルファーに対して、どちらかの方がうまくなると言い切ることはできません。打ち放題と球数制にはそれぞれ特徴がありますが、ゴルファーの課題や練習内容によってどちらを利用したらより高い効果が得られるか違ってくるからです。そこで私がオススメするのは、打ち放題と球数制とのハイブリッド型です。両方を上手に使い分けることによって、技術面でも費用面でも効率よく上達を目指すことができるんです」
その人の課題や練習内容によって使い分けることでゴルフがうまくなる、と奥山氏はいいます。どのように使い分けたらいいのでしょうか。
「練習ドリルを実行する場合は、打ち放題の方がメリットが大きいと思います。打球の行方を気にするより体の動きを覚えたい。そのために右手一本打ち、ハーフショット、連続打ちなどを取り入れている人は多いでしょうが、そうしたドリルを行うには短い時間でたくさんのボールを打つ必要があるからです。特にオートティーアップであれば1球ごとにあらためてセットアップすることがなく、同じ向き、同じテンポでポンポンと続けてボールを打つことができる。いま打ったその感覚を忘れずもう1球、もう1球、というふうに続けて打てるので再現性が高まり、体の動きを覚えやすいのです」
「ドライバーの練習でも、球筋の打ち分けを身につけるためのドリルを行なっているような人には打ち放題が有効です。例えば、ハーフスイングのインパクトゾーンで1球ごとにフェースを開いて打つ、閉じて打つ、開いて打つ、閉じて打つ。フェース面の使い方を変えながら、続けてボールを打つ練習法があります。反対の球筋を1球ごと交互に打つことでフェース面の感覚が磨かれ、ボールを右へ、左へ、右へ、左へと打ち分けができるようになる練習です」
「連続打ちであるていど球筋を交互に打てるようになったら、フルショットをしてみましょう。もしフルショットで左右どちらか一方へ曲がるボールが連発したら、もう一度さっきの連続交互ハーフショットを行い、反対へ打つときのフェース面の使い方や感覚を確認します。そして再びフルショット。今度はそちらへは絶対曲げない。スライスが続いた人は左へ引っかけるつもりで、フックを連発した人は右へ飛ばすつもりで打つのです」
「それでもなおどちらか一方へボールが飛ぶようなら再び連続交互ハーフショットで反対へ打つ感覚を確認して、再びフルショット。これを繰り返すことで球筋に対する意識が養われると同時に、フェース面の使い方や感覚を強化することができます。こういうドリルをしながらたくさんのボールを打つことこそ打ち放題にうってつけですし、曲がるボールを打つ練習をしている人はゴルフがうまくなりますよ」
たとえ練習場でも、常に遠くへ真っすぐ飛ばしたいと思うのはゴルファーの心理。それなのに、あえて曲がるボール、ハーフスイング、片手打ちなどをはじめから意図してポンポンと打つ練習ができるのは、確かに打ち放題の利点といえます。もし1球20円の球数制だったら、10球で200円。オートティーアップのテンポで打ち続けたら30分程度で100球(2000円)。ボール代を考えてしまうとなかなか存分には打てません。
球数制では100球を目安にじっくり打つ
「一方、自分の課題がはっきりしている人やスイング作りに重点を置いている人は、球数制で練習をするといいでしょう。球数制では、アドレス、ルーティン、それと自分の課題点を毎ショット確認して打つのが基本です。1球ごとに集中と確認を徹底し、満足いくまでじっくり打つことで課題の克服やスイング作りができ、上達に結びつきます」
「このような練習には時間がかかりますから、1時間かけて100球打てるかどうかというところでしょう。もし打ち放題でそれをやったら、たくさん打って“元”をとらなければ損をするという意識が働きます。じっくり打つつもりだったのに急きたてられるかのようにボールをポンポン打ってしまうと、課題のチェックやルーティンの確認がおろそかになり、本末転倒です。課題がはっきりしている人は最初から球数制で練習するほうがいいでしょう」
「もちろん、体の動きを覚えるにはボールを数多く打つ必要があります。100球、200球、300球打つということは、同じ動きを100回、200回、300回やることです。1回か2回しかやらないのとでは、たくさん打つ方が確実にうまくなります。ただし、アマチュアの方がいきなり練習で何百球も打ったら体のどこかを故障しかねません」
「そこで最初は、球数制で100球を上限の目安に練習するのがいいでしょう。まずは球数制で1球1球、課題を確認しながら打つ。確認しなくてもよくなってきたら、そして体が慣れてまだ打てそうだなと思ったら150球打ってもいいでしょう。そうなれば打ち放題で打ってもいいと思います。要は、自分の体、テーマと相談して球数制と打ち放題を使い分ける。この判断が自然にできるようになると技術面も上達してきますよ」
おトク感につられて打ち放題へ行ってしまうと、元を取ろうとしてスイングや体を壊したりすることがあるので要注意。奥山氏が勧めるハイブリッド型は、ゴルファーそれぞれが練習したい内容によって打ち放題と球数制とを賢く使い分けることがポイントのようです。
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