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- 「7~8割で振れ」と「しっかり振り切れ」って矛盾してない!? 一見相反するアドバイスに秘められたスイングの勘所とは?
プロや上級者からアドバイスを受けたとき、「7~8割のスイングでいいんですよ」「しっかり振り切らなきゃいけません」と何だか矛盾するように感じる言葉を両方聞いたことがある人も多いかもしれません。果たしてどう解釈すべきなのでしょうか。
ジョギングくらいのスピードでフィニッシュまで振り切る
「7~8割のスイングでいいんですよ」「しっかり振り切らなきゃいけません」
いずれもよく聞くアドバイスですが、でも……両方を自分なりに実行してみると、この2つは矛盾している感じがします。「7~8割で振るのがいいのか、振り切るべきなのか。どう振るのが正解なのか分からなくなってしまったんです」というアマチュアゴルファーの悩みを、レッスンにも力を入れているプロゴルファーの奥山ゆうしさんに解決してもらいました。
「“7~8割のスイング”と聞いて、時計の文字盤でいう10時から2時まで腕を振るスリークォータースイングを連想していませんか? まず知っていただきたいのは、7~8割のスイングは振り幅を指すのではない、ということなんです。もし『10時から2時まで振りましょう』と『12時すぎまで振り切らなきゃいけません』という表現をされたのなら、2つのアドバイスは確かに矛盾します。でも、そう言われてはいませんよね」

「じゃあ何が7~8割なのかというと、プロのアドバイスなら、大抵の場合は力加減やヘッドスピードを指していると思います。唐突ですが、50メートル走に例えるなら、『アナタは全力を出せば7秒台で走れるけれど、10秒で走ってみましょう』というところでしょうか。『全速力でダッシュする必要はありませんよ。それより7~8割のジョギング感覚で走りましょう』というイメージです」
「これをゴルフスイングに置き換えると、50メートルのゴール、つまりフィニッシュの位置や形は最初から決まっています。そこまで全速力で走るようにマン振りをするか、ジョギング感覚で走るような速さで振るか、スキップするくらいのつもりでゆっくり振るか。7~8割といったら、ジョギング感覚か、もう一段下げてスキップ感覚でゆっくり振る感覚でしょう」
腕をしなやかに使うことで最後まで振り切れる
では、「しっかり振り切らなきゃいけません」は、文字通り最後まで振り切ることと受け取ってよいのでしょうか。
「おおむね文字通りの意味ではありますが、フィニッシュの位置や形だけを指して“最後まで振り切ろう”と言っているのではないと思います。プロがそういうアドバイスをするのは多分、アマチュアの方が、腕を硬い棒のようにして振っているのを直したほうがいい。もっと腕をしなやかに使ってほしいと感じるからでしょう」
「アマチュアの多くは、スイングがまるで筋トレをしているかに見えるくらい腕を一本の棒のようにして使っているから、フィニッシュまで腕を振り切ることができていないんです。腕の使い方が硬すぎてフィニッシュが半分くらいしかいかない。途中でスイングが終わってしまっている。ある程度力を抜いて、しなやかにゆっくり腕を振れば、最後まで振り切れるようになるはずです」
アドバイスの言葉に含まれているスイングの“キモ”を、奥山さんはこう説明してくれました。
アマチュアはレッスンを受けるほど順調に上達するものと思いがちですが、どんなにいいアドバイスをもらっても、その言葉の意味をゴルファー自身がよく考えたりプロとコミュニケーションを深めながら咀嚼していったりすることでスイングのキモを理解していかないと、せっかくのアドバイスを生かすことはできないのかもしれません。
「皆さん今後さまざまなアドバイスを受ける機会があると思いますが、一つ頭の片隅に置いていただきたいことがあります。それは、一つ一つの作業や道具を使うときにはそれぞれに適した力があるということです。例えば、空き缶を潰すとき、ペットボトルを潰すとき、紙コップを潰すときでは力加減がそれぞれ違います。紙コップを潰すのに空き缶を潰す力はいらないし、むしろ過剰だと何かしら弊害が出るかもしれません」
「先ほどご説明した50メートル走も同じです。繰り返すようですが、アマチュアとプロのスイングとでは、同じ50メートルを全力疾走するのとスキップで行くのほど、認識がかけ離れているんです。ほとんどの人は力加減をフルスロットルにして、常にクラブを100%、いや150%くらいで振ろうとしています」
「でもプロゴルファーは違います。ゴルフボールを飛ばすには、50メートルを全力疾走するかのようなマン振りは必要ないからです。ランであればジョギングかスキップ程度で十分です。スイングスピードを1段も2段も落として振ってみましょう。実際にやってもらうと『こんなにゆっくり振っていいんですか?』と多くの人が新鮮な感想をもらします。そう思えたらスイングスピードを7~8割に抑えることができていると思っていいと思います」
フィニッシュというゴールは決まっています。そこへ向かって、全速力ではなくスキップで走り抜く感覚で、軽やかにしなやかに振っていきましょう。
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