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- “10打以上”の64%はパー5だった 8年分のスコア分析で判明した“100切りの盲点”
プロや上級者には「チャンスホール」でも、100切りアマチュアにとっては「鬼門」になることが多い「パー5」ホール。大叩きの記録から100切りの近道を導き出した。
「10打以上の大叩き」の半数以上はパー5だった
2025年の年末、家の大掃除をしていたら、2018年から2022年までのスコアカードが大量に出てきました。
筆者は2000年にゴルフを始めましたが、若いころは自分のスコアに興味がありませんでした。同伴者に迷惑をかけずに回れればOKと思っていましたから、スコアカードはラウンドが終わると捨てていました。
2018年から「もう少し真面目にゴルフをやろう」と考え始め、スコアカードを保管するようになりましたが、当時はエクセルに入力して年間平均スコアを算出する程度で、紙のスコアカードは“アナログ保管”のままだったのです。

2023年からスコア管理アプリに記録するようになりましたが、今回のスコアも記録しておこうと思い、空き時間を見つけて入力していました。すると、あることに気づきました。1ホールで10打以上を叩いた、いわゆる「ビッグイニング」のほとんどが、パー5で起きていたのです。
気づいたからには感覚で終わらせず、きちんと数字で確認することにしました。2018年から2025年までの8年間を調べたところ、1ホール10打以上は全部で42件。その内訳は、パー5が27件、パー4が13件、パー3が2件でした。割合に直すと、パー5が64.3%、パー4が31%、パー3が4.7%。やはりパー5が圧倒的に多いです。
パー5で無理をしないことが100切りへの近道
プロゴルファーや上級者にとって、パー5はバーディーを狙いたいホールかもしれません。しかし一般アマチュアにとって、パー5は最も警戒しなければならないホールです。
そもそも2オンは現実的ではありませんから、グリーンに乗せるまでに最低でも3回は打つ必要があります。そして、その3回すべてが、それなりにうまく当たらなければ、パーオンはできません。
ティーショットでOBを打てば、いわゆるプレーイング4で再開します。しかし、その時点でもグリーンまで200~250ヤードが残っているケースは珍しくありません。ここで長いクラブを振ると、右へのすっぽ抜けや左への引っかけが出て、さらにトラブルを招きがちです。
では、ユーティリティーやアイアンで刻めば安全かというと、そう単純でもありません。フェアウェイに運べる保証はなく、うまく打てたとしても、第5打でまだ距離が残ります。結局、5オンなら御の字、6オンでも致し方なし、7オンなら「何とか2パットでひとケタ(9)を死守したい」という展開になります。
しかし、7オンだからといってピンそばに乗っているとは限りません。10メートル以上残っていることも多く、そこから2パットで収めるのは簡単ではありません。セカンドパットは1~2メートルの「入れごろ外しごろ」になります。そのパットを入れれば「9」、外せば「10」。この局面は、アマチュアのラウンドで最もプレッシャーがかかる場面の一つです。
パー5は、ボギーで「6」、ダブルボギーで「7」、トリプルボギーで「8」です。ミスが一つ重なっただけで「7」、二つ重なれば「8」。そこからさらにミスを取り返そうとすると、あっという間に「10」が視界に入ってきます。パー5は、スコアが雪だるま式に膨らみやすい構造を持っているのです。
それでも、パー5で「10」を叩いたからといって、ラウンドが終わるわけではありません。「10」はスコア上では「+5」です。ハーフ13オーバーが49ですから、残り8ホールを8オーバーでしのげば、40台で回れる計算になります。
実際、筆者は1ホールで「10」を叩きながら、ハーフ49で耐え、100切りを達成したラウンドが1回ありました。また、1ホール「10」をたたいたハーフが51~52だったとしても、もう一方のハーフを40台で回り、100切りを達成したラウンドも1回ありました。
でも逆にいうと、残り40件はすべて100オーバーでした。100切りを安定して達成するためには、やはり10以上のビッグイニングを、できるだけ減らさなければなりません。
そのために必要なのは、パー5で無理をしないことです。ティーショットやセカンドショットで飛距離を欲張るより、100ヤード以内のショートアイアンやウェッジで、大きなミスをしないこと。その積み重ねが、結果的にスコアを守ります。
10打以上の大叩きの約3分の2がパー5で起きていたという事実は、偶然ではありません。パー5の難しさを正しく理解し、攻めない勇気を持つこと。それこそが100切りへの近道なのかもしれません。
保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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