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- 佐久間朱莉はなぜ寄る? “30ヤードバンカー”に差 プロ40%・アマ2%の決定的違い
ピンまで少し距離のあるバンカーショットの精度を上げて、寄せワン率を上げるためのポイントと練習法について解説します。
佐久間朱莉のバンカーショット
国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」を制した佐久間朱莉は、第2ラウンドで「62」をマークし、10バーディーノーボギーの圧巻のプレーを見せました。
その流れを作ったのが、パー5での約30ヤードのバンカーショットです。ピンそばに寄せてバーディーを奪いました。

着弾後のボールの止まり方からは、砂をやや薄めに取っていたと考えられますが、トップからフィニッシュまで大きな振り幅でスイングしていた点が印象的です。
このように、距離のあるバンカーショットでも“大きく振れる再現性”が、寄せワン率を高める重要な要素となります。
寄せワン率
ピンまで約30ヤードのバンカーショットは、距離がある分、難度の高いショットです。ボールをクリーンに打たずに手前の砂を叩いて運ぶ必要があるため、距離感とインパクトの再現性が求められます。
書籍「ゴルフデータ革命」によると、平均スコア90のゴルファーは、30ヤードのバンカーショット後の残り距離の中央値が31フィート(約9.4メートル)です。この距離の1パット率は約2%で、寄せワンは50回に1回程度にとどまっています。
一方、米ツアー選手は残り距離の中央値が11フィート(約3.4メートル)で、10フィートの1パット率は約40%です。つまり50回中20回は寄せワンに成功しています。
この差を埋めるためには、単なるバンカー技術だけでなく、スイングの再現性そのものを高める必要があります。
スイングのポイント
30ヤードのバンカーショットに苦手意識がある場合でも、問題はバンカーショット単体にあるとは限りません。基礎となる芝からのショット精度が大きく影響します。
バンカーでは砂の抵抗によって飛距離が落ちるため、一般的なエクスプロージョンショットでは「約3倍の距離感」でスイングするのが目安です。つまり30ヤードであれば、芝から90ヤードを打つスイングの大きさが基準になります。
まずはこの“90ヤードショット”の精度を高めることが重要です。サンドウェッジで距離が足りない場合は、アプローチウェッジやピッチングウェッジの使用も検討すると良いでしょう。
平均スコア90のゴルファーは、フェアウェイからの90ヤードショットでも残り距離の中央値が35フィート(約10.7メートル)と、30ヤードバンカーと近い数値になっています。
この距離のショット精度が安定すれば、バンカーでもインパクトの再現性が高まり、結果として寄せワン率の向上につながります。
練習法

90ヤードショットの精度を高めながら、バンカーでは“砂の取り方”を安定させることがポイントになります。
ただし、30ヤードを実際に打てる練習環境は限られています。そのため有効なのが、ボールを使わない素振りです。90ヤードショットのスイング幅で砂を飛ばし、インパクトの再現性を体に覚えさせます。
この際、やみくもに砂を叩くのではなく、砂に線を引いて仮想のボール位置を設定します。その前後で均等に砂が取れるようにスイングすることが重要です。
右側の砂が多ければショートしやすくなり、左側が多ければオーバーしやすくなります。左右均等に砂が取れるようになれば、距離のあるバンカーショットの安定感は大きく向上します。
解説:野洲明
ゴルフ活動家/各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。
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