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- 距離感が合っていても入らないワケとは? パッティングの善し悪しを決める「ホール固有の条件」を読み切る方法
練習グリーンでは好調なのに本番ではパットが入らない、その原因はどこにあるのか。同じ環境で打ち続ける練習と、条件が変わるコースの違いにヒントがあるといいます。そこで、パッティングを安定させるための考え方と実践法を解説します。
練習グリーンは完璧でも本番はダメな理由
筆者はスタート前のパッティング練習を熱心に行なう真面目なゴルファーではありませんが、ゴルフ場に早く着いて、時間が余っているときは、練習グリーンで20~30分くらいボールを転がすことがあります。
そうすると「今日はパットが入るかもしれない」と思える瞬間があります。最初は2〜3メートルが3球のうち1球しか入らなかったのに、3球とも入るようになる。10メートル以上のロングパットも、大きくオーバーしたりショートしたりしていたのが、1メートル前後に寄るようになる。「これなら3パットはしないだろう」と期待してしまいます。
ところが本番のグリーンに立つと、その期待はスタートホールから見事に裏切られます。ファーストパットが寄らず、“入れごろ外しごろ”のセカンドパットを外し、出だしから3パットです。「これって自分の力加減が変わったのか?」「それともグリーンの速さが変わったのか?」と首をかしげたくなります。
練習グリーンでは距離感が合っていたのに、本番グリーンでは距離感が合わなくなる現象は、どうして起こるのでしょうか。沖縄県のエナジック具志川ゴルフクラブ総支配人で、レッスンプロでもある三浦辰施氏に聞いてみました。

「練習グリーンでは同じ場所からずっと打っていますから、距離感が合ってくるのは当然なんですよ」
練習グリーンでは、同じ傾斜、同じ芝質、同じ環境の中で何球も打ち続けます。人間は環境に順応しますから、そこでは感覚が合ってくるのが自然です。しかし本番のグリーンは違います。
「本番のグリーンは全ホール、同じように日の当たる場所じゃありませんし、同じ高低差のところにあるわけでもありませんからね」
日当たり、水はけ、風通し、芝目の向き、周囲の地形。1番ホールと18番ホールで同じ条件がそろうことはまずありません。練習グリーンと本番グリーンを同じ仕上がりにするのは、構造的に難しいのです。
各ホールの特徴を把握すればパッティングは安定
だからこそ三浦氏は、「プレー中に、そのホールのグリーンの特徴を感じることが攻略になる」と語ります。
パッティングはボールが空中に浮く時間がほとんどありません。ボールの転がりは地面の情報に強く支配されます。地面の状況をどれだけ把握できるかが、距離感以上に重要だというのです。
グリーンに上がるとき、カラーの芝目はどちらに流れているか。手前と奥で色が違わないか。色が明るければ順目、暗ければ逆目。カップ周りに立ったとき、傾斜はどちらが高くて、どちらが低いか。海が近いホールなのか。山に囲まれたホールなのか。ホールごとに情報を拾い直す作業が求められます。
つまり、距離感が合わない原因を「自分の力加減」だけに求めるのは少し早計なのかもしれません。そのホール固有の条件を読み切れていない可能性もあります。練習グリーンで作った感覚は、あくまで基準値であって、絶対値ではないということです。
では、ホールごとに状況が変わるのであれば、スタート前の練習グリーンでは、どんな練習をすればいいのでしょうか。
「練習グリーンはあくまでもリハーサルの場所です。それを踏まえた上で、できるだけ平らな場所を探し、1メートル、3メートル、5メートルを狙ったところに止める練習をするのがいいんじゃないかなと思います」
「なぜかというと、カップに入れる練習ばかりしていると、強さが曖昧になるんですよね。入らなかったときに、次のパットが何センチ残るか分からなくなる人が多いんです」
距離感とは、入れる能力ではなく、止める能力。狙った地点にボールを止められるかどうか。その精度を高めることが、結果的に3パットを減らします。
スタート前にパッティング練習を行なうのはいいことです。しかし、練習グリーンで距離感が合ったからといって、本番グリーンでも距離感が合うとは限りません。各ホールで傾斜と芝目を読み、その場で強さを決め直す。その積み重ねが、パッティングの安定につながっていきます。
保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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