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- 女子ツアーで話題となった“魔の98ヤード・パー3” 一般ゴルファーが学ぶべき攻め方とは
国内女子ツアー史上最短98ヤードとして注目を集めたワールドレディスサロンパス杯15番。なぜプロでも大叩きが出たのか。一般ゴルファーが学ぶべき“池越えパー3”の攻め方を解説します。
ワールドレディスサロンパス杯15番ホールの特徴

優勝スコアが「+1」だったことが示すように、メジャー初戦「ワールドレディスサロンパス杯」は非常に難しいコースセッティングで行われました。その中で大きな注目を集めたのが、15番のパー3です。国内女子ツアー史上最短となる「98ヤード」に設定されました。
距離だけを見ると易しく感じますが、このホールは池越え。ピンポジションや風の強さ次第でプレッシャーが高まるホールとなっています。

4日間トータルのパーオン率、パーセーブ率はそれぞれ全18ホール中1位と2位。さらに、バーディー数も3番目に多く、このホールの“取りやすさ”を示しています。一方で、ダブルボギー数は5番目に多く、トリプルボギー以下の数は最多。易しさと難しさが共存するホールだったことが分かります。
また、2日目と4日目はダブルボギー以下が0だった一方で、ピンポジションがもっとも手前だった初日と、強風が吹いた3日目に大叩きが集中。この点も、このホールの特徴をよく表していると言えるでしょう。
プロと平均スコア100ゴルファーの残る距離
「98ヤード・パー3」のティーショットで使用する番手は、ピンポジションや風向き、風の強さによって変わりますが、多くの選手はアプローチウェッジかサンドウェッジを選択していたと思われます。
この距離でグリーンを狙うわけですから、ピン位置や風の読みが難しい状況でも、多少リスクを回避しながら、基本的にはピンを狙っていたはずです。
では、一般ゴルファーは「池越えの98ヤード・パー3」をどのように攻めるべきでしょうか。距離だけを見ればチャンスホールに感じますが、まずはプロとアマチュアの100ヤードショットの精度差を確認しておきたいところです。
SG指標の生みの親であるマーク・ブローディ氏の著書「ゴルフデータ革命」によると、100ヤードショット後に残る距離の中央値は、プロが16フィート(約5メートル)、平均スコア100のゴルファーが46フィート(約14メートル)とされています。アマチュアは、プロの約3倍の距離が残る計算です。
一般ゴルファーはどう攻めるべきか

ピンポジションがグリーンセンターであれば、一般ゴルファーも積極的にピンを狙って問題ありません。しかし、スコアメークを優先するのであれば、ピンがグリーン端、特に手前に切られている場合は、無理にピンを狙わない方が賢明でしょう。
例えば、ピンが池を越えてすぐの位置に切られているケース。ピンまで90ヤードを切っていたとしても、池に入れるリスク回避を最優先し、「100ヤードを打つ」番手選択やスイングを意識するべきです。
ピンが左右に振られている場合も同様です。例えばピンが左端にある場合、ピンを直接狙って少し左に曲げてしまうと、グリーン左へ外して難しいアプローチが残ります。
一方で、ピンより右を狙えば、「真っすぐ飛べば問題なし」「左に曲がればピン方向」「右に曲がってもロングパットが残るだけ」となり、リスクを大きく軽減できます。
ワールドレディスサロンパス杯15番のピンポジションは、全ラウンドを通して「手前」または「左右」、あるいはその両方に振られていました。
一般ゴルファーが同じ状況でプレーするなら、「スリリングな1打を楽しむ」という意味でピンを狙うのも一つの楽しみ方でしょう。しかし、スコアメークという観点では、多くのゴルファーにとって“ピンを狙わない攻め方”こそが最善策になるはずです。
普段からピッチマークをチェックしてキャリー距離を把握
ピンが池を越えてすぐの位置に切られ、「数ヤードの縦距離の差でナイスショットか池かに分かれる」という状況では、番手ごとのキャリー距離を正確に把握しているかが重要になります。
キャリー距離は、ラウンド中にグリーンへキャリーしたショットのピッチマークを確認することで把握できます。ピンを狙ったショットであれば、打つ前にピンまでの距離を覚えておき、グリーン到着後にピッチマークからピンまでの距離を目測や歩測で測れば、おおよそのキャリー距離を算出できます。
自身のキャリー距離を把握し、難しいピンポジションでも“3打以内で上がる”マネジメントを徹底することが、スコアアップへの近道と言えるでしょう。
解説:野洲明
ゴルフ活動家/各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。
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