早ければ10時にラウンド終了し午後を有意義に使える
真夏のゴルフは炎天下、18ホールを4~5時間かけてプレーします。昨今では地球温暖化の影響もあり、35度以上の猛暑日になることもめずらしくないので、ラウンドする際は熱中症対策を入念に行う必要があります。

なるべく日中の暑い時間帯を避けて、夏でも快適にプレーしたいゴルファーにオススメなのが「アーリーバードゴルフ(早朝ゴルフ)」です。アーリーバード(early bird)は「早起きの人」を意味しますが、具体的にどのようなプランなのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように説明します。
「アーリーバードゴルフは、早朝の5時ぐらいから主にスループレーでラウンドをスタートして、お昼前までには18ホールを回り切るプランです。今年の夏至は6月21日でしたが、日の出が早く暑い6~9月くらいの間に活発に利用されます」
「気温が上がっていない日の出とともにラウンドをスタートするので、快適にプレーできるのが一番のメリットです。日焼けが気になる女性ゴルファーにもオススメです。早ければ10時や11時頃にはラウンドが終了するので、午後の時間を有意義に使うことができます」
早朝の時間帯は比較的、道が空いているので渋滞に巻き込まれる可能性が低いのもうれしいポイントです。また、レストランを利用しないので、安価に18ホールをラウンドすることができます。
ラウンド終了後、時間を気にせず反省点を振り返りながら練習場で練習することもできます。レッスンプロの山本昌夫氏は、「ラウンド終了後の練習は非常に効果的です。課題や修正点が明確になっているので、目的意識を持った身になる練習ができますし、悔しい思いをしたのであればモチベーションも高いはずです」と話します。
また、カフェでゆっくりしたり、ゴルフ場の近くにある道の駅やアウトレットモールに行ったりしてもいいでしょう。
グリーンの芝刈りがまだ行われていない場合も
一方、デメリットとして、まれにグリーンの整備が完全に終わっていない状態でラウンドすることを前出・飯島氏は挙げます。
「アーリーバードゴルフの場合は、グリーンの刈りが行われていない状態でプレーすることもあります。『なんかグリーンの状態があまりよくないな……』と感じるかもしれませんが、早朝ゴルフならではなので、それはそれとして楽しんでプレーするといいでしょう」
また、アーリーバードの組は通常組のトップスタートの前にハーフターンを終えなければならないので、早いペースでのプレーに慣れていないゴルファーは、少し急き立てられた感じがしてしまうかもしれません。しかし、これは裏を返せば詰まることなくスムーズにプレーできるメリットでもあります。
他にも早朝はクラブハウスが開いていなかったり、最低限の従業員しかいないことがほとんどなので、自らキャディーバッグを降ろしてカートに乗せなければいけないゴルフ場もあります。ロッカーやお風呂が利用できないことも多々あるので、事前に確認して必要なものを用意しておくといいでしょう。
アーリーバードは普段のゴルフより2時間は早起きしなくてはいけないのが最大のネック。大手ポータルサイトを利用すれば、早朝スループランを用意しているゴルフ場を簡単に見つけることができるので、なるべく所要時間の短いコースを探してみてはいかがでしょうか。