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- 後続組もグリーンキーパーも泣いている…グリーンを傷めるNG行為はボールマークの放置だけじゃない!
グリーン上の大事なマナーとしてボールマークを修理することが挙げられますが、それだけでなく歩き方やピンの抜き差しの仕方によってもグリーンを傷めてしまうことがあります。どんなNG行為があり、どう改善したらいいのか、コース管理のプロであるグリーンキーパーに聞きました。
走ったりカカトを引きずったりする人は意外に多い
ゴルフコースをいたわる心がけは、
(1)ディボット跡に目土をする
(2)ボールマークを丁寧に直す
(3)バンカーショットの後は砂を平らにならす
の3つだといわれます。
プレーヤー自身がショット後すぐに行えば修復がより早くなり、また後続プレーヤーのためにもなる、ラウンドエチケットの基本でもあります。でも、実はこれらの心がけと同じかそれ以上に大事なエチケットがあります。それは、グリーンの歩き方と旗竿の抜き方・持ち方です。
最初に挙げた3つの心がけは、それをすべき状況にあったときに実行するものですが、グリーンの歩き方は必ず毎ホール全プレーヤーに関わることです。それだけに、意外と気づかずにNG行為を行なっている人が多いのも現実です。この機会に確認しておきましょう。
グリーン上で目立つNG行為は、次の4つです。
(a)足を引きずって歩く
(b)グリーン上を走る
(c)旗竿の抜き差しを乱暴にする
(d)旗竿の先端をグリーンにつく
「自分には心当たりがない」という人でも、同伴プレーヤーの動作を思い出してみてください。「ああ、あれか! 自分も知らず知らずにやっていたかもしれないな」と気づくかもしれませんね。
(a)から(d)を行わない。それには、なぜそれがNG行為にあたるのかを知り、正しい行動へと改める意識を持つことが最も大事です。
JGMセベバレステロスGC(茨城県)の戸島義貴グリーンキーパーに教えてもらいました。戸島さんは12人の部下を従え、毎朝4時半から業務にあたるコース管理のプロです。
「グリーン面には20~30センチの直線がよくついています。大体それはすり足(a)やゴルフシューズのカカトを引きずるようにして歩いた引っかき傷です。こうしたダメージを芝に与えないためには、足の裏をしっかり上げる意識を持つといいと思います。とはいえ、走ってはだめですよ(b)。着地したとき大きな踏圧がかかりますし、足を蹴り上げる際グリーンを傷めるからです。急ぐ時は早足でカラーを回ります。もし引っかき傷の深いものや目につくほどのスパイクマークが近くにあれば、パターの底で軽く押さえましょう」
“足を上げて歩く”のは当然のことのように思えますが、意外とそれができていないゴルファーが多いようです。特に、ふだん履いている靴のカカト側がすり減る人、サンダルを履くことの多い人は、カカトを引きずって歩く癖があるかもしれませんので注意が必要です。グリーン上は、足の裏をしっかり上げて、必ず歩く。モモから上げて一歩を出し、足の裏全体で着地するような意識を持つといいですね。
また、アプローチやバンカーショットをグリーンオーバーさせてしまったら、誰でも焦って先を急ぎます。そういう場合でも決してグリーン上を走って横切ることはせず、多少遠回りでもカラーを早足で通るようにしましょう。
手首だけで左右に何回か回すと抜きやすい
ルールの改正によってグリーン上で旗竿を差したままプレーしてもいいことになりました。ただ、打ち上げのホールなどでは、ピンが立っていると、まだ前の組がいるのに後続組はグリーンが空いていると早合点して打ってくるケースが考えられ、危険です。高低差の大きな打ち上げの場合は、ピンを抜き差しするほうが無難でしょう。ただし、抜き差しする機会が少なくなったからか、どうしてもスムーズにできず、グリーンを傷つけてしまうことも多いようです。
「旗竿は、抜き差しを乱暴にすると(c)旗竿がカップの縁に当たって縁を傷めたり、上部のカラーがずれたり、旗竿が斜めに入ったりしてしまいます。抜くときは真上に向かってスッと抜き、差すときは真上から静かに差します。きつくて抜けにくいときは、握った手をぐるぐる回すのではなく、手首だけで左右に何回か回してください。支えがなくなって動いたら真っすぐ抜けますよ」
「抜いた旗竿はグリーン上に置いてはいけません。乱暴に落としたり放り投げたりするのも絶対ダメです。グリーンの外に静かに置きましょう。また、一番最初にホールアウトした人は旗竿を拾い上げ、最後の人がカップインしたら旗竿を差します。待つ間の旗竿の持ち方ですが、フラッグ側を肩に乗せ、下部先端をグリーンにつけるのもNGです。旗竿を持つときは逆さまに持ってフラッグ側を下にするか、両手で旗竿を水平にして持ちましょう」と、戸島さん。ジュニアの頃から20代まで競技に打ち込んだというだけあって、グリーンをいたわる気配りにも具体性と説得力があります。
ルール上の救済を受けてボールをラフにドロップするとき、多くのプレーヤーは体を屈めてヒザの高さからボールをそっと落としますよね。そこまで静かにとはいわないまでも、せめて旗竿をグリーン上にバタンと落とすようなことはしないようにしたいものです。
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