ガソリン価格は地域によって異なる 一番高い県は?
資源エネルギー庁は、7月10日現在のレギュラーガソリン、1リットルあたりの全国平均小売価格が173.3円だったと発表しました。価格高騰の主な要因は、国が燃料価格の負担軽減策として石油元売り会社に支給している補助金の補助率が引き下げられたためです。

ガソリン代の高騰は、長距離移動をして県外のゴルフ場を利用することがめずらしくないゴルファーにとっても大きな痛手です。
ただでさえ、ゴルフ場の「プレーフィー」、「レストランの料金」が値上げ傾向にある昨今、ガソリン代まで金銭的負担になるのであれば、「月のラウンド数を減らすしかない…」と検討するゴルファーもいるかもしれません。
なるべくガソリン代を節約してプレー料金に回したいものですが、ゴルファーに最適な節約術はあるのでしょうか。
まずガソリン価格は都道府県によって、安い地域と高い地域が存在するので、プレーするゴルフ場と住んでいる地域、どちらが安いか確認しておくとガソリン代を節約することができるかもしれません。
たとえば都内在住のゴルファーであれば、隣接する埼玉県、千葉県、神奈川県のゴルフ場も選択肢に入ってきます。ガソリン価格比較サイト「gogo.gs」によると、7月13日時点の東京都のガソリン平均価格は166.7円に対し、埼玉県は167.2円、千葉県は165.7円、神奈川県は169.6円です。
仮に千葉県のゴルフ場でプレーする予定があるのであれば、都内でガソリンを入れるよりも1リットルあたりの価格は1円安くなり、一般的な普通車の燃料タンク50リットル満タンに入れると約50円節約することができます。
一方、神奈川県のゴルフ場を利用する場合は、都内でガソリンを入れるよりも1リットルあたり価格が2.9円高くなり、50リットル入れると約145円多く支払うことになります。
ゴルフ場で購入するペットボトル1本ぶん節約できるかどうかの差ですが、日常的にクルマを利用するゴルファーであれば、安い地域でガソリンを満タンにしておくことで、それなりに節約できるはずです。
ガソリン価格は製油所からの距離が大きく影響する
さらに、1都3県から範囲を拡大していくとガソリンの価格差はより大きくなっていきます。関東圏へのアクセスが良好で伊豆や御殿場方面に多くのゴルフ場がある静岡県のガソリン価格は、170.6円で、47都道府県中29番目と平均よりやや高めです。
夏場は涼を求めて高原コースにゴルファーが集まる長野県は、47都道府県中もっとも価格が高い180.7円です。最も価格が安い和歌山県が161.0円なので、1リットルあたり約20円もの差、東京都との比較でも14円もの差があります。
お盆等の長期休暇を利用して、旅行がてらラウンドの予定を立てているゴルファーは、自宅周辺でガソリンを満タンにしてから向かったほうが、ガソリン代を節約できるかもしれません。
このようなガソリンの価格差は、原油からガソリンを精製する製油所が近くにあるかどうかによって決まっています。製油所から離れた地域であれば、ガソリンスタンドまで運ぶ輸送コストがかかるので、近い地域に比べて価格は高くなります。
他県に移動する機会が多いゴルファーならではのガソリン節約術になるので、自分の住んでいる地域とゴルフ場がある地域のガソリン価格を調べて、給油する場所を選ぶといいでしょう。