安いのにハイクオリティーなコースが増えるかも!? ゴルフ場のコースメンテナンス最新事情とは?

いくら安いプレーフィーでも、コースメンテナンスが最悪であれば、多くのゴルファーは再びそのゴルフ場を利用したいと思いません。しかし多くのゴルフ場では、来場者数を減らしてまでメンテナンス時間を確保することはできません。そこで、最新のメンテナンス事情をゴルフ場に聞きました。

メンテナンスが悪ければ安くてもゴルファーは来ない

 ゴルフに行った時、「ここはいいゴルフ場だな」と感じる要素の一つにコースメンテナンス挙げられると思います。

 芝がキレイに刈り込まれ、フェアウェイとラフの境目がしっかりとしていれば「メンテナンスがしっかりできているな」と思うはずです。

 そんなコースの善し悪しを左右するコースメンテナンスですが、専用の機械を使いこなす熟練の技が必要になります。しかし、近年は人手不足や天候不良などでコースメンテナンスのクオリティーを上げることに苦労していて、より効率化を求めゴルフ場も思考錯誤しているようです。

メンテナンスが悪ければ、プレーフィーを下げてもゴルファーは離れていってしまう 写真:unsplash
メンテナンスが悪ければ、プレーフィーを下げてもゴルファーは離れていってしまう 写真:unsplash

 ゴルフ場を選ぶ際、一番気にするのは料金やアクセスといったゴルファーは多いと思います。しかし、いくら料金が安かったりアクセスが良かったとしても、実際にプレーした時にラフの芝が伸びっぱなしでボールを見つけられなかったり、芝が剥げているところが多数あるのを見ると再び訪れようとは思いません。

 インターネット予約サイトには各ゴルフ上のクチコミも掲載されていることから、メンテナンスのクオリティーが低いとすぐに書き込まれてしまい、料金を安く設定してもどうにもできないほど集客に影響します。

 実際に諸事情でグリーンコンディションが最悪になってしまったゴルフ場では、一時期かなり来場者数を落としてしまったそうです。

 その後、グリーンの状態がよくなるにつれてクチコミの評価も上がり、来場者数が回復した事例もあります。それほどコースメンテナンスはゴルフ場にとって重要な要素なっています。

1台2500万円の自動芝刈機がゴルフ場の悩みを解消

 ゴルフ場の商品はコースです、その管理を行う機材も進化しています。

 これまで人が操作していた芝刈機を自動で行っているという伊豆下田カントリークラブの鈴木支配人に話を聞きました。

「1日5時間稼働させると4ホールから5ホールの芝刈りができます。18ホールであれば1週間弱で一通りできます。パー3ホールでは40分、パー5ホールでは長さによりますが1.5時間から2時間くらいかかります」

GPSを使い夜間でも芝刈りができる最新機種。運転席の上に受信機が取り付けられている
GPSを使い夜間でも芝刈りができる最新機種。運転席の上に受信機が取り付けられている

 導入の理由について聞くと、「コスト削減の面もありますが、芝刈りの頻度を高めてお客様に快適なラウンドを提供するのが目的です」と話してくれました。

 ゴルフ場では深刻な人手不足という問題があり、自動芝刈り機を動かしている間に別の作業もできるのは大きなメリットがあるというわけです。

 また夜間の稼働も可能なので、日没後にも作業ができるのは大きなメリットだそうです。自動芝刈機は予め経路をプログラムしておきGPS管理で動いているので、各ホールの形状が違っても対応できようになっています。

 今のGPSは誤差3~5センチという高い精度があるので、狭いエリアでも細かなプログラムが可能だといいます。さらに、フェアウェイをキレイに見せる「セブラカット」や「ダイヤモンドカット」といった高度な技術にも対応できるといいます。

 ホール間の経路もプログラムすれば、18ホール全ての作業を全自動で行うことも可能。自動芝刈り機が今どこで作業しているかはスマホのアプリを見ればリアルタイムでわかるので、何らかの理由でストップしてもすぐに対応できるそうです。

 人や動物など動く障害物にも反応します。1台約2500万円と高額ですが、人手不足の解消やコースクオリティーの向上に一役買ってくれるそうです。

 人手不足や異常気象でゴルフ場のコースメンテナンスは難しい局面を迎えています。そんな中、自動芝刈り機の登場で人員配置などの効率化を図り、少しでもゴルファーのみなさんによりよいコースコンディションでプレーを楽しんでもらうために日々努力しているのです。

【画像】高級車以上のお値段! ゴルフ場で働くクルマの種類と価格

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