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- グリーンが空いたらすぐ打っていい?→ダメです 打ち込みを絶対避けるために注目すべきはカート道!?
大ケガにつながることもあるため、絶対にしてはいけないのが前の組への打ち込みです。JLPGAティーチングプロの岡本恵氏によると、ホールアウト直後の移動中に打ち込まれるケースが多いようです。その原因と対策を解説します。
前の組のグリーンが終わっても、届く可能性がある場合は待つべき
重大なケガにつながりかねない行為の一つとして、前のグループへの打ち込みが挙げられます。JLPGAティーチングプロの岡本恵氏によれば、ホールアウト直後の移動中に打ち込まれること多いといいます。その原因と解決策について岡本氏が解説します。

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生徒さんとレッスンラウンドをしていて、5ラウンドに1回くらいボールが近くまで飛んでくることがあります。ボールの着地音が聞こえたり、ボールが近くまで転がってきたら打ち込みと考えるべきですが、状況として多いのがホールアウト直後の乗用カートに乗る時に打ち込まれることです。
グリーンを狙うショットを打つ際、グリーンまでの距離と乗用カートの停車位置までの距離が同じくらい、もしくは乗用カートの位置までの距離が近かったりすることはありませんか? そんなホールが一番危ないのです。
前の組がパットを終えたらすぐ打っていいものだと考えているゴルファーが少なくありません。中には前の組が終わってすぐに同伴者が打たないと、早く打てと急かす人もいるようです。乗用カートに乗ろうとしてお客様が打ち込まれたこともあり、「こんなところに飛んでくるんですね」と驚いていました。打つ側も乗用カートに当たる可能性があることを意識していない場合が多いようです。
ルールやマナー以前の問題として、人がいる場所に打球が飛ぶ可能性がある場合は、前の組が安全な場所に移動するまでは打たないでください。
同伴者から、「グリーンが空いたから打って」と言われても、「曲げてしまってボールが前の組の人に当たる可能性があるので、乗用カートが安全な場所に行ってから打ちます」と、毅然とした態度で断りましょう。動き出しただけでは届いてしまう可能性があるので、乗用カートが安全な位置に移動するまでショットは控えてください。
引っ掛けると予想以上に距離が出るので、特に左サイドが危ない
特に危ないのはグリーンに向かって左サイドに乗用カートが置いてある場合です。右利きのゴルファーが打って左に飛ぶ、いわゆる引っ掛けのミスをすることがあります。引っ掛けのミスは予想以上に飛んでしまうことが多く、乗用カートに打ち込んでしまう可能性も高くなります。実際に私の体験でも、左サイドに乗用カートを停めている時のほうが打ち込まれる確率は高いです。
事故が起きたら被害者はもちろん加害者も非常に苦しい立場に追い込まれます。グリーンが空いたからすぐに打つのではなく、前の組の方々が絶対に届かない安全な位置に移動してから打つようにしましょう。
【解説】岡本恵

JLPGAティーチングプロ。ステップ・アップ・ツアー、アジアンツアーに参戦後、2009年よりティーチングプロとしてゴルフ練習場にて一般ゴルファーを指導。約15年の間に指導したアマチュアゴルファーは1000人以上。マナーやエチケットを守りつつも、楽しくゴルフしていただくのがモットー。現在は名古屋市の竜泉寺ゴルフ場にて指導を行なっている。
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