まずは目標設定から 「120」「108」「100」…ビギナーが最初に目指すべきスコアとは？

「ベストスコアを更新したい！」という思いを持って、日々練習に取り組んでいるアマチュアゴルファーも多いでしょう。経験やスキルによって目指すスコアは異なりますが、目標となる数字をしっかり把握していれば、おのずと練習にも身が入るはずです。

　レッスンプロの村井良行氏は「上級者はシングル（81以下）が目安。シングルを達成すれば『ゴルフがうまい人』と言えるでしょう」と話します。

　一方、ラウンド経験が浅いビギナーであれば、「せめて周囲の迷惑にならないくらいのスコアで回りたい」と思う人も多いはず。そんなビギナーであれば、「まずは120。ラウンドに慣れてきた方であれば100切り、または108を目指しましょう」と村井氏は言います。

「100切り」は最初の目標にしているゴルファーも多く、分かりやすい目安の一つでもあります。「108」という数字は全てのホールをダブルボギー回った時のスコアなので、ラウンド中でもイメージがしやすいでしょう。

　しかし、目指すべきスコアを設定したとはいえ、成長速度は人によって異なるもの。ゴルフを始めて1年以内に100を切る人もいれば、5年以上プレーしているのになかなか100切りができない人もいるのが現状です。

　ゴルフを始めたばかりのビギナーならまだしも、数年かけてもスコアが100を切れない人の場合、村井氏は「自分のことを分析できておらず、同じことを繰り返している可能性が高い」と指摘します。

「飛距離に関しては、クラブの番手別にしっかりと把握しておくこと。加えて、100ヤード以内で打った数に着目するのが大事」と村井氏が話すように、「どのクラブを使ったらどれくらい飛ぶか」という基準を自分の中で作ることがまずは第一歩。

　そして、ゴルフは100ヤード以内のショットがスコアの約6割を占めると言われていることもあり、スコアアップにはアプローチとパターの重点的な練習が上達への最短ルートとも言えるでしょう。

　スコアアップに大切なのは、自分の特性をしっかりと理解し、明確な目標を持つこと。道のりは簡単ではありませんが、目標となるスコアを設定し、そこに向けて日々自分の課題と向き合ってゴルフに取り組んでみてはいかがでしょうか。