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- まだまだありがたい早朝ゴルフだが霧が濃いときも 打球が見づらいときに気を付けることは?
山岳コースや河川敷コースでは早朝に霧がかかることがよくあります。視界不良になって危険度も増しますが、どのようなことに注意すべきなのでしょうか。
打ち込みの危険が格段に増加! 悪天候による事故を防ぐ対策を
霧は標高の高い場所や盆地付近、山の風裏(風が遮られやすい場所)に発生しやすいといわれています。一般的にゴルフ場は、そのような地形の場所に配置されていることが多いので、早朝にプレーする際は霧の中でスタートすることもあります。

一見すると幻想的な雰囲気を醸し出してきれいに見えますが、ボールが高速で飛び交うゴルフでは視界が悪くなって、一層危険性が増します。
では、プレー中に霧がかかって自分のボールがどこへ飛んでいったか分かりづらいときは、どのように対処するのがベストなのでしょうか。レッスンプロの山本昌夫氏は以下のように話します。
「プレーヤーの後方延長線上に立ち、ボールが飛んでいくであろう方向を真っすぐ見てあげると良いです。しかし、接近しすぎると視界に入って邪魔になってしまいますし、何より危ないので、『後ろでボールの行方を見張っていてもいいですか』などと声をかけて、同伴者の許可を得てからにしましょう。一方で打つ人は、いつもよりも余裕をもってゆっくりとスイングします」
同伴者がしっかりボールの行方を見ていてくれれば安心なのは間違いないですが、まずは打つ人本人が気をつけることが一番です。視界が悪いときに危険性を減らす方法には、どのようなものがあるのでしょうか。
まず、前方の状態が分からないのにもかかわらず、ドライバーのような飛距離の出るクラブをいきなり使用することは避けましょう。もしかしたら、まだ前の組がプレー中であるかもしれないので、ボールが直撃してしまったりすぐ近くまで届いてしまったりしたら「打ち込み」と見なされます。
そこで、前の組の現在位置を把握したり連絡を取り合ったりするのが効果的です。かつてはお互いに手を振るなどしてサインを送り、かすかな視界でも意思疎通を図るのが常識でしたが、最近のゴルファーは濃霧時の対処法をしっかり教わっていないので、やらない人が多いそうです。
カートに取り付けられたナビゲーションシステムでも、周辺のカートがどこにとまっているか分かるようになってはいますが、必ずそこにプレーヤーがいるとは限らないので、モニターで大まかな位置関係を把握しつつ、合わせて直接合図を送り合うことが大切です。
さらに、コースの形状を理解しておくのも危険防止につながります。例えば「何ヤード進んだらバンカーがあって、ここまで行くと右ドッグレッグになっている」などとホールを俯瞰で眺めると、全体像をイメージできます。
最近では、カートのナビゲーションシステムで各ホールの詳細な地図が表示できるようになっているものも多いので、前もって見ておくとよいでしょう。また、ティーイングエリアの近くに安全な進行方向を示す矢印が書かれていることもあります。
慎重なプレーを心掛けることでむしろ球は曲がりにくくなる
視界が悪いとボールをなくす回数も格段に増えそうですが、山本氏は意外なことを口にします。
「私の経験上、晴れの日よりむしろボールは真っすぐ飛びやすくなります。なぜなら、プレーヤーは霧でボールがすぐに見えなくなるのを怖がって、飛ばす方向を普段よりも確認するようになるからです。フルスイングもあまりしなくなるので、飛距離は短くなってしまいますが自然とボールの方向は安定してくるのです」
濃霧のゴルフ場に向かうときは細心の注意を払ってハンドルを握るはずです。コースに着いても同じ心掛けが大事。晴れていても注意はすべきですが、霧がかかっていたら、ほかのプレーヤーに対する普段以上の配慮はもちろん、時として協力し合うことも大切です。
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