同じコースを何度もラウンドする方が上達は早い!? 目的で変わる「ベストなコース選び」とは? | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

同じコースを何度もラウンドする方が上達は早い!? 目的で変わる「ベストなコース選び」とは?

ビギナーは同じコースを繰り返し回るのと毎回違うコースを回るのとでは、どちらが上達しやすいのでしょうか?

「行きつけ」のコースを持つことで自信をつける

 ゴルフ場は地形の起伏が激しい山間部から強風が吹きつける海沿いまでさまざまなコースが存在します。

 ビギナーはある程度スキルを身に着けたらコースデビューします。今まで学んだことを生かし、ゴルフ場でしか味わえない状況に苦戦しながらさらなる上達を目指していきます。

行きつけをつくることで各ホールの特徴やコースマネジメントの最適解が分かってくる 写真:AC
行きつけをつくることで各ホールの特徴やコースマネジメントの最適解が分かってくる 写真:AC

 しかし、いつまでも同じゴルフ場でプレーし続けると「あのホールはグリーンの右奥にバンカーがある」や「ここはOBエリアがすぐ近くにあるから曲げないようにしよう」などと各ホールの特徴が記憶されることで慣れてしまい、違うゴルフ場に対応できなくなるのではと考えがちです。

 では、ビギナーは次々と新しいコースにチャレンジするのと、一つのコースを全て覚えるほど何回もラウンドするのとでは、どちらが上達につながるのでしょうか。レッスンプロの山本昌夫氏は以下のように話します。

「1カ所くらいは『行きつけ』のコースを作った方が上達しやすいと思います。同じコースを何度も回れば、各ホールの特徴やコースマネジメントの最適解が分かってくるのでスコアが伸びやすいです」

「ビギナーのうちは上達を感じることで、練習の意欲も上がってくるのでオススメです。一方で、毎回違うゴルフ場に行ったり自分の技量に合わない難易度の高い場所を選んだりしてしまうと、スコアが伸びず面白味を感じづらいです」

「私は、アマチュア時代にホームコースでハンディキャップを取得しました。自分が初めてプレーするゴルフ場は、どうしてもいつもよりスコアが伸び悩んで競技会で不利になる心配があったからです。なので、ビギナーでもよりうまくなりたければ、河川敷や山がちのゴルフ場でも何でもいいので、とりあえず『行きつけ』のコースを作った方がいいでしょう」

 自分の「本拠地」である「行きつけのコース」を設定し、自信をつけてから新しいコースにチャレンジすることがよさそうです。

スコアを追求しないのであればいろいろなコースに行くのも良い

 しかし山本氏は、スコアを追求しないのであれば色々なゴルフ場に行くのもアリだと話します。

鳴尾ゴルフ倶楽部は日本の原風景を感じられる一度は訪れたいコース 写真:林郁夫
鳴尾ゴルフ倶楽部は日本の原風景を感じられる一度は訪れたいコース 写真:林郁夫

「スコアを追求することだけがゴルフの醍醐味ではないので、例えば『あのゴルフ場のレストランが良かった』、『何番ホールからの景色が良かった』などを基準に選んでみても良いでしょう。しかし本来であれば、上級者でない限りあまりあちこち回らない方が無難です」

 なかには、趣味程度で気楽にゴルフをしたいと思うビギナーもいるかもしれませんが、本気でスコアを意識し始めたら自分なりの行きつけのコースを見つけると、基礎的なスキルが身につきやすくなるといえそうです。

 ほかにも、何度も同じコースでプレーすると、自分のクセや弱点を明確に理解できるメリットがあります。各ホールの細かい特徴をとらえたり、データを集めて分析したりすることによって「なぜ特定のホールばかりミスショットが多く出るのか」などのような疑問の解消につながるでしょう。

 行った先のゴルフ場が常に初めての場合、コースの全体像を把握しきれないままプレーすることになるので、経験のない状況に置かれるとかえって混乱してしまいます。そのため、行きつけのコースで土台をしっかり固めることが重要です。

【写真】一生に一度は訪れたい 世界ランキング上位の日本と海外の名コース

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廣野ゴルフ倶楽部は三木市ゴルフ協会が主催するロングランコンペで毎月5名がプレーできる 写真:林郁夫
多くのゴルフランキングで、日本のコースでは一番の評価を得ている廣野ゴルフ倶楽部のクラブハウス 写真:Getty Images
全英女子オープンが行われたばかりのミュアフィールド 写真:林郁夫
赤瓦の屋根と白い柱のコントラストが美しいミュアフィールドのクラブハウスの手入れされた花壇には一面に真紅の薔薇 写真:林郁夫
アマチュアが世界一緊張する18番グリーンはきっとセントアンドリュース・オールドコースのものに違いない 写真:林郁夫
並列したリンクスコース群の陸側にあるオールドコースは折り返しで初めて海に出合う 写真:林郁夫
圧倒的な高揚感に飲まれるロイヤルドーノックの景色はリンクスならでは 写真:林郁夫
ロイヤルドーノックの象徴ともなっているオープニングホールのフラッグポール 写真:林郁夫
平均8.659の好評価を得て、米ゴルフダイジェストのランキングでは世界一になったロイヤルカウンティーダウンGC 写真:Getty Images
鳴尾ターフでグリーンを張り替え、コースも改修された鳴尾ゴルフ倶楽部 写真:林郁夫
行きつけをつくることで各ホールの特徴やコースマネジメントの最適解が分かってくる 写真:AC
鳴尾ゴルフ倶楽部は日本の原風景を感じられる一度は訪れたいコース 写真:林郁夫

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