涼しくなっても油断大敵! ラウンド中の適切な水分補給を現役スポーツトレーナーが解説

気温が落ち着いてきたからといって水分補給をおろそかにしていませんか? 涼しくなったとはいえ、水分補給を怠れば体調不良を引き起こす原因にも。ラウンド中の適切な水分補給について、スポーツトレーナーの資格を持つ大野稔氏に話を聞きました。

スポーツドリンクの飲みすぎに要注意

 ゴルファーであれば、誰もが万全の状態でプレーしたいと願うはず。そこで意識したいのが水分補給です。気温が落ち着いてきたからといってラウンド中の水分補給を怠れば、体調を崩してしまうことにもつながりかねません。

ラウンド中の水分補給は季節を問わず必須です 写真:AC
ラウンド中の水分補給は季節を問わず必須です 写真:AC

 ラウンド中は多くの汗をかくので、体から排出された水分を補うためも水分補給が必須です。スポーツトレーナーの大野稔氏は、ラウンド中の水分補給について「糖分の摂取量に注意する必要があります」と言い、以下のように話を続けます。

「スポーツドリンクやジュースなどの多飲が習慣となり高血糖状態が続くと、『喉の渇き』や『多尿』、『脱水』などを引き起こす可能性があります。糖質を含んだ飲料をさらに摂取する悪循環に陥ると、やがてインスリンの分泌が自力では挽回困難な状態になり、『ケトン体』という毒性を持った代謝成分が体内に蓄積してしまいます。悪化すれば、意識障害や昏睡(こんすい)状態になってしまうことがあるのです」

 ラウンド中の水分補給として、スポーツドリンクをよく飲むゴルファーも多いでしょう。しかし、大野氏は「1日の糖分摂取の目安は、1日の総カロリーの5%くらいが望ましいと言われているので、成人の場合は25グラム程度です。500ミリリットルのスポーツドリンク1本には約30グラムの糖質が含まれているため、わずか1本で1日に必要以上の糖分を摂取してしまいます。糖分過多にならないためにも、スポーツドリンクは500ミリリットルのペットボトルで、1日1本以内にとどめておくのがいいでしょう」と指摘しています。

 また、大野氏は「カフェインの入った飲み物にも気をつけましょう」と注意を促します。

「緑茶やコーヒーなどに含まれるカフェインには利尿作用があり、摂取すればするほど体内の水分が排出されてしまいます。ラウンド中にペットボトルに入った緑茶やコーヒーを飲んでいる人もいるかもしれませんが、汗をかく時期の水分補給としては、あまりオススメできません」

 ラウンド中にトイレに何度も行くことになれば、体内の水分が抜けてしまうだけでなく、プレーの進行を遅らせることにもつながりかねません。尿意を感じたままではプレーに集中するのも難しくなるため、カフェインが含まれる飲料の摂取は控えたほうが無難と言えそうです。

特にオススメなのは「麦茶」

夏の風物詩とも言える「麦茶」がラウンド中の水分補給としては最適な飲み物? 写真:AC
夏の風物詩とも言える「麦茶」がラウンド中の水分補給としては最適な飲み物? 写真:AC

 では、ラウンド中の水分補給として最適なものは何が当てはまるのでしょうか。大野氏は「水や麦茶がオススメです」と言い、以下のように話を続けます。

「特に麦茶にはミネラル分が豊富に含まれているため、暑い日の水分補給にはピッタリでしょう。値段も安価で手に入るうえ、糖分もカフェインも含まれていないのでラウンド中の水分補給には非常にオススメです」

 また、水分補給は何を摂取するかだけでなく、飲み方にも気をつけましょう。「喉が渇いたー!」とがぶがぶ一気飲みをするのはNGです。一気に大量摂取しても体はうまく吸収できないうえ、水分がたまると動きも苦しくなってしまいます。

 水分補給の際は、こまめに少しずつ飲むことが大切です。

 パフォーマンスを存分に発揮するためには、正しい水分補給が欠かせません。暑さが落ち着いてきたからといって油断せず、適切な水分補給を実践し、万全な体調でラウンドに挑む心がけが大切と言えるでしょう。

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