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ゴルフライフ

見られてて緊張する…パー3で後続組へ「お先にティーショットどうぞ」 本当に時間短縮に役立っているの?

2023.10.27 野上雅子
ゴルフ場 スロープレー マナー

ゴルフのベストシーズン真っ只中! 週末ともなればコースはパンパンに組数が入っていてハーフ3時間もかかってしまった、なんてことも日常茶飯事になってきます。そんなときにパー3で見かけるのが“コールオン”。全員がグリーンオンしたらボールをマークし、パットを行う前に後続組のティーショットを先に打たせることです。でも、アレって本当にプレーファストに役立っているのでしょうか。

「後続組に打たせませしょう」の看板があるホールにはそれなりの理由が

 待ちに待ったゴルフのベストシーズン! ゴルフ場には多くのプレーヤーが訪れ活況を呈しています。でもその一方、週末や連休は深刻な“コース渋滞”も……。

前の組に見られていると「4人のうち何人が乗るかしら」「お手並み拝見ね」などと思われてるのではないかという被害妄想に苛まれがち(写真はイメージです) 写真:AC
前の組に見られていると「4人のうち何人が乗るかしら」「お手並み拝見ね」などと思われてるのではないかという被害妄想に苛まれがち(写真はイメージです) 写真:AC

 先日、ある女性ゴルファーの素朴な疑問を耳にしました。

「ショートホールのティーイングエリアにいるとき、前の組がグリーンから『どうぞ!』と合図をしてきたらティーショットを打ちますよね。でもあれって、プレーの進行を本当に早くするの?」というものです。

 ショートホールで前の組が全員グリーンオンしたらボールをピックアップしてグリーン周りの安全な場所に退避し、次の組にティーショットを打たせる。打ち終わったら前の組はグリーン上のプレーを再開。その間に次の組はグリーン付近へ移動するか、2打目地点へ移動して準備をする。これを“コールオン”といいます。

 コールオンによってプレーの進行は早くなるのか。よく議論されるテーマですが、ゴルフの状況は千差万別のため、明快な答えはないようです。

 たしかに後続組が全員上級者で1オンかそれに近いショットをすれば、プレー時間の短縮はできるでしょう。前の組がグリーン上でプレーをしている間にグリーン周辺まで歩いたり、カートを進めたり、ウェッジとパターを持ったりすることで次の準備ができるからです。前の組がホールアウトすればすぐグリーン上のプレーに入れますし、ボールをマークするだけで後続組にコールオンの合図をすることもできます。

 しかし、アベレージゴルファーの場合、ショートホールで一人も1オンできないケースも珍しくありません。そのうえ誰かがカートへクラブを取り替えに行ったり、OBを連発してボールを取りに行ったり、ほかの人に先に打ってもらう配慮をしなかったりすれば、そのあいだ前の組を待たせることになり、よけいに時間がかかるかもしれません。

 それでも、ショートホールに「混雑しているときは後続組を打たせませしょう」といった立て看板が立てられているのはなぜでしょうか。

 都心からほど近い、あるゴルフ場の支配人は次のように説明します。

「コールオンを推奨するのは、前の組がグリーン上のプレーをしている間、後続組のプレーヤーにできることを進めてもらうためです。特に、1オンしにくい距離の長いパー3やグリーンの形状が難しくて時間がかかりがちなパー3では、コールオンは必須になります。早めに次打の位置へ行って準備をすることで、プレーヤーもミスを減らせるでしょう。そうして少しずつでも時間短縮を積み重ね、1組につき1分でも短縮できたら全体の流れは速くなります」

 コールオンによってプレーの進行が速くなることもあれば、速くならないこともある。それでも、距離の長いパー3やグリーン難易度の高いパー3では有効ということです。ゴルフ場はそういう詰まりがちなホールに立て看板を設置していますから、よく見て従うようにするのがいいですね。

コンペでの1オンへの拍手に詰まっているときはイラッとしてしまう

 ところで、冒頭の素朴な疑問をもった女性ゴルファーはこうもいっていました。

「私の前には初心者率高めと思しきコンペが入っていたのです。ショートホールで誰かが1オンすると、グリーン、ティーイングエリア、両方の組が歓声を上げたり拍手をしたりして、詰まっているだけに少しイラッとしました。プレーを速めてもらうためにプレッシャーをかける方法はないものでしょうか」

 コンペに参加している人に悪気はなくても、詰まっているときに「キャーキャー」「パチパチ」されてネガティブな気持ちになるのも分かります。

 しかし、プレッシャーをかけるような言動はマナー違反。ティーイングエリアで仁王立ちをする、にらみつける。早くしないと打ってやるぞといわんばかりのフリをする。聞こえるように悪口や嫌味をいう。こうした威嚇行為等はトラブルの元になりますので、決してするべきではありません。

 何年も前にあるベテランゴルファーから聞いた話をふと思い出しました。

「ツアーにはスロープレーの選手もいます。同じ組や後ろの組になってイライラすることもあります。だからといって、そういう時や人に対して何もアクションはしません。せいぜい自分とその人の順位が近いと分かったら(翌日のペアリングが一緒にならないよう)、スコアカードの提出を一番にしたり最後にしたりするくらいです。ラウンド中、相手に影響されてリズムを乱したりイライラしたりすれば、自分のプレーがダメになってしまう。人の(スロー)プレーは変えられません。それより私は、どんな人と回っても自分のプレーリズムを守れるように自分自身をコントロールすることが大事だと考えています」

 そのために気持ちを他へ向ける、相手の打球は見ても打つところを見ないなどの工夫をしていると、そのプロはいっていました。アマチュアにも参考になる点があるのではないでしょうか。

 もし前の組がスロープレーでも、直接言動で伝えることはせず、ハーフ終了時にマスター室から注意してもらうといいでしょう。また、コンペの後についてしまった場合もマスター室へ寄り、後半はコンペの前にスタートさせてもらえるかどうか。難しいなら同じ9ホールをもう一度回らせてもらえるかなど、相談してみましょう。よほど混雑していないかぎり何らかの対策を講じてくれると思います。次回以降の対策として、トップから3組目くらいまでのスタート時間を取るのもオススメです。

 それでも後半渋滞したら……。これはもう自分のプレーリズムを守る方法を編み出すか、スコアは諦めて仲間とおしゃべりを楽しみながらプレーするか、二択になるかもしれません。いずれにしても、2時間半も3時間もイライラして過ごすのではなく、少しでも有意義にラウンドしたいものです。

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