詰め込み過ぎのゴルフ場に遭遇したら「もう行かない」
ゴルフの腕前を磨くスクールはありますが、ここはさまざまな人とハッピーなゴルフをするためのコミュニケーション術を磨くところ。夜の人間交差点「銀座」で生き抜いたわたくし、かずこが伝授いたします。

コロナ禍で、3密を避けられると、思いのほか人気が集まったゴルフ。ゴルフ人口も増え、コロナ禍が終わった今も、ゴルフ場やゴルフ練習場の利用者数は減らないどころか増えているとか。
ゴルフを愛する私としては、大変うれしいことではあるけれど、まるでバブル期を彷彿とさせる「待ち待ちゴルフ」が増えてきたことには、いささかのストレスを禁じ得ず困惑しています。
先日も、いわゆる“予約の取れない”人気のパブリックコースにおじゃました時、ティーショットで待つ、セカンドでも待つ、グリーンが空くまで待つ。
そして最大4組待ちというホールもあり、お店のオープン時間に間に合うかハラハラしてゴルフどころじゃなかったわ。
待ち待ちゴルフの原因は、悪天候やスロープレーでしょうか。
前者は避けようがないけれど、後者ならクラブは数本持ってプレーする、ショット間はきびきび動く、ホールアウトしたらすぐにグリーンを空ける、などの気づかいが必要だし、できていない人には経験者やゴルフ場側から教える義務があると思っています。
ゴルフは審判がいない数少ないゲーム。常に自分をきちんと律する努力が必要だとね。
だけどこの日の原因はそのどちらでもなく、明らかにゴルフ場の“詰め込みすぎ”。プレーヤーがプレーファストを心がけているのに、毎ホール「待ち待ちゴルフ」を強いられ、人気コースだからと楽しみにしていたのに正直がっかりしたわ。
とはいえ、イライラしたらこっちの負け。ハッピーな一日にするためは、「事故に遭った」つもりで、ゴルフよりも心を整える練習だと思ってなんとかホールアウト。
そして「こういう経営方針のゴルフ場に来てしまった自分がいけなかっただけ。もう来ないな」と、心の中で別れを告げました。
こういうゴルフ場、少なくないですよね。どう考えても待ちが生じる組数の予約を取って、入れてしまえばこっちのもの。待たせて当たり前というスタンス。
いたいけなゴルファーたちは、もはや疑問も感じず当たり前のことように受け入れて、我慢して、イライラして、その時間の過ごし方についてあれこれ悩んだりして。
でもそれってちょっと違うわよね?
もちろんゴルフ場側だって商売ですから、経営とかいろいろな事情があるでしょう。でも、お金を取っている以上、最低限の配慮をするべきかと。空いている日も混んでいる日も料金は同じですしね。
プレーヤーのマナーが悪いという反論もあるでしょうが、プレーヤーに甘えている部分もあるのでは? そのままでは、せっかく増えたゴルファーを失いかねないと思うのです。
いずれにしても、詰め込み過ぎのゴルフ場に遭遇したら、私はもう行かないという考え。
ゴルファーの皆さんも、「待ち待ちゴルフ」を我慢しないで、今一度、ゴルフ場選びについて考えてみてはいかがでしょう?
適正なティータイム間隔を取ってくださる、プレーヤー思いのゴルフ場は、たくさんあると思いますよ。
かずこママ(Kazuquo)プロフィール
東京・銀座で10年。ゴルフ歴も10年目に突入! 老若男女、プロアマ問わずゴルファーも多く通う会員制バー「銀座Room」のママとして、カウンター越しに日本社会で頑張る皆様のお側に寄り添っております。企業の社内コミュニケーション研修などもしております。ベストスコアは81。著書『僕と母さんの餃子狂詩曲』(集英社クリエイティブ)発売中。インスタグラム「かずこママの愛の翻訳」@kazuquomama