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- 大事なのは「切り替え」 ミス連発で落ち込んだメンタルを持ち直すラウンド中の“ちょっとした”心がけとは?
自分の思い通りにショットが打てず、時にはミスが連続して気分が落ち込むこともあるでしょう。ゴルフを長年プレーしていれば誰もが経験することですが、ラウンド中に気分を持ち直す方法はあるのでしょうか。
人間は気分が落ち込むと無意識に下を向きがち
ボールを真芯で捉えて遠くに飛ばせた時の爽快感は何物にも代え難いものですが、一方でトップやダフリといったミスが出てしまうと「何やってんだよ…」と落ち込んでしまうゴルファーも少なくありません。
ゴルフは技術だけでなくメンタル面も重要なスポーツと言われていますが、ミスが続いて気分が落ち込んでしまった時はどのようなことを心がけるといいのでしょうか。レッスンプロの山本昌夫氏に話を聞きました。
「ゴルフは何がきっかけでスコアが左右されるか分からないので、時にはアンラッキーなことが続いて『今日はツイてないな…』と思うことももちろんあるでしょう。私がジュニアの時に教わった対処法は『前を向いて歩くこと』です。人間は落ち込むと無意識のうちに下を向いてしまい、だんだんと背中が丸くなって空気もあまり吸い込めなくなるのです」
「体に取り込むべき酸素の量が減少すると、わずかながら酸欠状態になって脳に行きわたる酸素量も減り、結果的にネガティブな思考につながってしまいます。それを防ぐためにも、まずはあごを上げて胸を開き、斜め15度上を見るような姿勢で歩くことを心がけましょう。加えてアメやチョコレートなど甘いものを食べて糖分を補給できれば、気分転換にもなって少しは元気を取り戻せるはずです」
実際、姿勢が悪い状態で浅い呼吸が続いていると、血流が悪化して疲れがたまりやすくなるだけでなく、メンタル的にも交感神経が優位になって緊張や不安が募り、一層ストレスが増加すると言われています。
ゴルフ場は木々や緑の芝生、池や鳥のさえずりなど豊かな自然に囲まれている環境でもあります。立ち止まって辺りを見回せば、ラウンド中は心を静めてくれるものにあふれているので、そのような意味でも前を向くことは大事だと言えるかもしれません。
ビギナーこそ心を落ち着かせてプレーを
山本氏は「特にミスが出やすいビギナーこそ一度立ち止まって、深呼吸を忘れずに行ったほうがいい」と言い、以下のように話を続けます。
「ビギナーはショットが安定せず飛距離もなかなか稼げないので、カートに乗らず走って次のボール地点まで移動することも多いでしょう。さらに『自分がスロープレーの原因になっているのでは…』と時間だけでなく、後続組のプレッシャーも感じながらラウンドを進めるため、そのぶん焦る気持ちも増大します」
「プレースピードを上げるために走って挽回しようとすると、呼吸も荒くなって余計にミスも増えてしまい、負のスパイラルに陥ってラウンドが終わった頃には体力的にも精神的にもヘトヘトになってしまうことも考えられます。プレーファストを意識する心がけはもちろん大切ですが、時にはゆっくり歩いたり深呼吸をして息を整えることも必要ですし、心を落ち着かせた状態でのプレーがいかに重要であるかを実感できるはずです」
メンタルが不安定なままラウンドを進めていれば、必然的にミスも増えてしまうもの。ゴルフはメンタルがプレーやスコアに大きく影響するので、ミスをしたり気分が落ち込んだ時に心を切り替えられる方法を持っておくことが、ゴルファーにとっては重要であると言えそうです。
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