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- 乗用カートの運転は分かるけど… 予約サイトに書いてある「セルフプレー」はどこまで自分でやるの?
ゴルフ場を予約する際に「セルフプレー」と書かれた表示を目にします。一体どのようなものなのでしょうか。
カート操作やボール捜しを全て自分で行うセルフプレー
ひと昔前までは、各組に1人キャディーが帯同し、プレー中に様々なサポートをしてくれる形態が当たり前でした。しかし現在では「セルフプレー」と呼ばれるスタイルが主流となっています。
コースデビューを控えているビギナーのなかには、キャディ付きとセルフプレーの違いが分からない人もいるかもしれません。
セルフプレーは、具体的にどこまでプレーヤーが行う必要があるのでしょうか? ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「バッグが積まれたカートを動かす、ボールを探す、クラブを準備したり片付けたり、すべて自分たちだけでプレーするのがセルフプレーです。ホールのレイアウトについても、自前の距離計やカートに搭載されているナビゲーション、ヤード杭などを頼りに自分で確認しなければなりません。前半の9ホールを終えたら一旦クラブハウスへと戻り、昼食を伴う休憩の後、午後から残りの9ホールをプレーするのは、セルフプレーでもキャディー付きでも変わりません」
「ゴルフ場によっては、カートへのキャディーバッグの積み下ろしも全てプレーヤー自身が行わなければならない『アメリカンスタイル』と呼ばれる手法を取っているところも存在します。また、コロナ禍では接触を減らすことを目的に全国規模でセルフプレーを推進する動きも見られました」
千葉県市原市にある「ブリック&ウッドクラブ」は、設計当初から完全なるセルフプレーを前提に造られた、日本ではあまり目にすることのない「アメリカンスタイル」コンセプトのゴルフ場として有名です。コンセプトに賛同するゴルファーからは非常に高い評価を得ています。
バブル崩壊後ポピュラーになったセルフプレー
現在では、全体の6~7割程度を占めるといわれるセルフプレー。日本で普及し始めたのはいつ頃からなのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。
「アメリカでは早くからゴルフは大衆の遊びとして浸透していたため、自分たちでカートを運転するラフなプレースタイルが一般的です。日本ではバブル経済崩壊以降に乗用カートが普及したことでセルフプレーが浸透していきました」
「日本のゴルフ場においては、長い間キャディーを帯同して歩いて回るスタイルが主流だったため、最初からカートを使用する前提でコース設計がなされていませんでした。カート道がホールを途中で横切ったり、ホールから離れた場所にあったり、あまりにも不自然な形で敷かれているのは、後付けした影響でもあるんです」
セルフプレーは、平均で3000~5000円かかるとされるキャディーフィーを支払う必要がないうえに、自分たちのリズムでプレーできるのもメリット。安く自由なゴルフをしたい人には向いているかもしれません。
キャディーがいれば、ホールの特徴や残り距離を教えてくれますが、セルフプレーでは全て自分で判断しなくてはなりません。コース戦略やクラブ選択などのマネジメント力を養えるのも、セルフプレーのよさといえるでしょう。
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