スコア記入の“必需品”クリップ付き鉛筆は日本人のシングルさんが発明したって知ってた? | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

スコア記入の“必需品”クリップ付き鉛筆は日本人のシングルさんが発明したって知ってた?

ゴルフ場には、スコアを記入するためにクリップの付いた簡易的な鉛筆が用意されていることがあります。この鉛筆、実はゴルフが由来で生まれたアイディア商品なんです。

今では街中でもよく見かける鉛筆の商品名は「ペグシル」

 スコアカードに記入する際、プラスチック製の持ち手にクリップの付いた小さくて簡易的な鉛筆が配布されることがよくあります。この鉛筆の正式名称は「ペグシル」といい、ゴルフ場以外でも競馬場やボートレース場のような公営競技の会場、さらには宝くじ売り場や選挙の投票所などでも見たことがある人は多いかもしれません。

「ペグシル」はゴルフ場にとって必要不可欠なもの
「ペグシル」はゴルフ場にとって必要不可欠なもの

 コンパクトで形状な上に頭がクリップになっているので、持ち運びしやすく落としにくいのでとても重宝される「ペグシル」ですが、実はゴルフと切っても切れない関係があります。

 かつてスコアカードに記入するための筆記用具には、塗装ムラなど生産の過程で一定数出てしまう、B級品の鉛筆が使われていました。利便性を高めるために、4~5センチ程度にカットされていたものの、短さがあだとなって非常に書きにくく、芯もすぐに折れてしまうような代物だったそうです。また、ティーやグリーンフォークなどと一緒にポケットに入れておくと、何かを取り出そうとした際に鉛筆が中でもみくちゃにされ、気付いた頃にはスコアカードやポケットの中が真っ黒になってしまうこともあったそうです。

 ペグシルが最初に考案されたのは1974年のこと。大阪の企業「岡屋」の創業者である井尻保宏さんはシングルプレーヤーの腕前を持つほどのゴルフ愛好家でした。彼は、ゴルフ場の売店で購入した瓶牛乳のふたを開けようとして手に取った、小さな針の付いた栓抜きを見て「この針を鉛筆の芯に置き換えたら便利になるのでは」と思いつきます。スコアカードに挟んでみると、薄さや大きさが相まって非常にフィットすることが判明します。

 当初は、グリーンフォーク(ペグ)としての機能も持ち合わせられるような形状としたため「ペグ+ペンシル=ペグシル」と名付けられました。ところが、持ち手が樹脂製でグリーンフォークとしては使いにくかったため、取り扱うゴルフ場は限られていました。

 どうすれば多くのゴルファーに手に取ってもらえるか。改良を重ねて現在のクリップ型に変更すると徐々に購入に名乗りを上げるゴルフ場が増えていきます。そして、名門クラブが採用したことが大きな宣伝となり、ペグシルはゴルフ場にとってなくてはならない存在へと成長していくのです。

30年以上ほぼ変わらないデザイン

 ペグシルに端を発する岡屋は企業としても業績を伸ばし続け、ペグシルのボールペンバージョンである「ペグシルボール」やティー、ボールマーカーの製造も手がける総合的なゴルフ用品メーカーとなりました。

 ペグシルは現在の岡屋にとってどのような存在になっているのか、岡屋東京支店長の方は以下のように話します。

「ペグシルは1カ月に1200万本、1年間ではおよそ1億2000万本を生産しており、弊社の売り上げの半分近くを占めています。もともとはゴルフのスコアカード向けの商品でしたが、口コミによってアンケートや選挙など、ほかの場面でも重宝していただけるようになりました。以前は海外への輸出も頻繁に行っていましたが、20年ほど前に特許が切れてしまってからは中国製の別の商品が台頭してきたため、近年輸出量は減少傾向にあります」

「しかし、カード会社などからの要望によって誕生した『ペグシルボール』のような新たな製品を開発し、国内ではまだまだニーズをいただいております。なお、多少の形状変更は行われたものの、ペグシルとしてのデザインは30年以上にわたってあまり変わらないので、今後も大きなモデルチェンジの予定は考えておりません」

 特許の期限切れによって現在は元祖である岡屋以外からも似たような簡易鉛筆が売られていますが、正規品にはしっかりと「Pegcil」や「Okaya」の刻印が入っています。

 最後に、ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、ペグシルの普及に対して以下のように話します。

「スコアカード記入用の鉛筆は、ティーやボールマーカーと同じようにアメニティですから、無料でゴルファーに配布されています。ゴルフ場側は、購入することになるので、できるだけ安い物を買いたがります。ペグシルはコストパフォーマンスには優れていますが、近年のSDGsへの関心の高まりからゴルフ業界でもプラスチック製の消耗品をどう扱うべきか議論されています。岡屋をはじめこのような簡易鉛筆を作っているメーカー各社が今後はどのような対応をしていくのか、個人的には気になるところです」

【写真】わかってない人も多い!? 同伴者が打つときに立っていい場所とダメな場所&バンカーのならし方

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怒られてしまう可能性がある立ち位置はココ!飛球線後方に立つのはマナー違反です
ショットをしようとしているゴルファーの邪魔にならない理想的な立ち位置はここ
ラインを踏む可能性があると思う時は「ここを踏んでも大丈夫ですか?」と同伴競技者に確認しよう
最初はレーキの刃のあるほうで砂を押すようにして
引き戻す
裏返して滑らかにならす
裏で滑らかにならしながら入った位置まで戻る
裏で滑らかにならしながら入った位置まで戻る
砂に残るレーキの線や跡がピンに向かって真っすぐになるよう、ピンの方向を意識しながらならす
アゴに近い傾斜の部分は押す力を強くして砂を戻してあげるように
もしアゴのそばにボールがあっても、アゴの側からバンカーに入ってはいけません
レーキを使い終わったらバンカーの手前の低いところに置く
不正行為「卵を産む」。インプレー以外のボールをポケットから出してロストを報告しない 写真:AC
ビギナーはプレーに精一杯になってスコアを間違えてしまうことがある 写真:AC
キャディー付きの場合は助手席が一番上座で後席真ん中が末席、セルフプレーの場合は運転席が末席で後席が上座
プレーの技量が影響しないスタートホールまでやインターバルの移動は一番若い方が運転すると良いでしょう
ゴルフ場でよく見かける4人乗りタイプ(G30Es) 写真:ヤマハ発動機
海外ではメジャーな2人乗りタイプ(YDRA1) 写真:ヤマハ発動機
ゴルフカートは左ハンドル
リモコン式のカートはリモコンか本体のボタンで発進・停止を行う
「ペグシル」はゴルフ場にとって必要不可欠なもの

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