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- 「もう乗せたくない…」 ドライバーに聞いた“ウンザリ同乗者”どんな人? ゴルフの行き帰りの“いい距離感”とは
ゴルフの行き帰り、自分で運転する機会が多い人は、ゴルフ仲間を乗せていくことも少なくないでしょう。気心の知れた人ならストレスもないでしょうが、中には「この人、できればもう乗せたくないな」と思ってしまう同乗者もいるかもしれません。そう思われないためにはどんな気遣いが必要なのでしょうか。
運転者の許可を得ず、機器類の操作をする
ゴルフ仲間を自分の車に乗せてゴルフ場へ行った人から「助手席の人にイライラした、ストレスを感じた」などの不満を聞くことがあります。
命がかかっているといったら大げさかもしれませんが、運転者と助手席の人とは、多少なりとも緊張状態にあるなかで1時間も2時間も隣り合って座るわけですから、お互いの相性や習性、性格の違いに神経質になりがちなのも仕方がありません。

ゴルフ仲間の車に同乗するとき、特に助手席に座る場合は、どんなことに気をつけたら運転者をイライラさせずに済むでしょうか。運転者がストレスを感じるのはどんな時かを知り、よい同乗者になるための接し方について、人材教育会社(株)エミー代表取締役の渡辺満枝さんとともに考えてみましょう。渡辺さんは、さまざまな企業の社員研修やプロゴルファーへの接客指導も行なう、マナーの達人です。
まずは、運転者からこんな話を聞きました。
「同じスクールに通っていた年配女性が『今日は乗せていただいたので高速代を半分負担しますよ』と財布から出したのは、お金ではなくふだんダンナさんの車に入っているETCカード。え?と思うやいなや、いきなりダッシュボードを開けて私のETCカードを抜き出し、それを差し込んだのです。高速を降りるときは、音声で金額が伝えられるとすぐダッシュボードを開けて自分のETCカードを取り出し、『忘れると大変だから。帰りの高速代とガソリン代はお世話になります』。カードを勝手に操作されたのは初めてで、驚きましたね。交通費をガッツリもらおうとは初めから思っていませんでしたが、とはいえ一方的に決められたのもいい気分はしませんでした」(50代男性)
この出来事について渡辺さんはいいます。
「ナビの読み取りや冷暖房の操作などタッチパネルの操作は、基本的に運転者に任せるべきものです。ましてETCカードに第三者が関わるのは好ましい行為とはいえません。少なくとも『私のETCカードを使わせていただきたいのですが、カードの入れ替えをお願いしてもよろしいですか?』とお聞きしてからにするべきです。また、お断りされる場合もあることを想定して、ほかの支払い方法も準備しておきましょう」
交通費の精算には、一般的に現金、親しい間柄ならスマホ決済で行なう場合もあると思います。いずれにしても事前に総額といくら負担するのが妥当かを調べておく必要がありそうです。
女性の運転者からは、助手席の人に対して次のような不満が聞かれました。
「ゴルフ仲間を乗せるのには慣れています。ただ、男性のなかには、細かいことに無神経な人もいます。例えば、私は冷え性なのに夏場冷房をガンガンかけたり、冬は暖房を切ってしまう人。汚れた手でタッチパネルに跡をつける人、芝や土のついた靴で平然と乗ってくる人もイヤですね。どうしても不満が顔に出てしまったとき、気がついて『ごめん、ごめん』とあらためようとしてくれる人はいいのですが、『そのくらい、いいじゃない』と言ってくる人は、次から乗せないようにしようと思います」(40代女性)
一般的に女性は冷え性の人が多いと言われます。いっぽう男性はどちらかというと寒がりではありませんから、車内の温度調整は難しいものです。渡辺さんは次のようにアドバイスします。
「冷暖房の操作は基本的には運転者に任せるべきだといいましたが、体調にも関わることですから、運転者も助手席に座った人も、車内が暑すぎたり寒すぎたりするなら『ちょっと寒くないですか?』とか『少し暑くないですか?』と、同意を求めるような言い方をすると良いでしょう。言われた方は状況を察して『そうですね。少し温度を上げましょうか』などと答えてくれます。ただ、体感温度は人によって違います。あまり断定的に『寒すぎてつらい』『設定温度が低すぎる』といった言い方をしないよう心がけましょう」
「荒天の日に同乗させてもらう場合は、黙って乗車せず、『汚れた靴で車を汚してしまいそうです。すみません』と言葉で補ってから乗るようにしてください。また、手はこまめに洗っていてもさまざまな汚れが付着しやすいものです。故意ではなくても『タッチパネルに手の跡をつけてしまいました。すみません』ひとこと付け加えるとよいでしょう」
逆に同乗者が気を使い過ぎて、運転に集中できない
次の例は、助手席の人が気を使って行った行為が、運転者にとってはありがた迷惑になりかねない話です。
「すごく気の利くゴルフ仲間が、自分は車を持っていないからと、飲み物、食べ物の用意だけでなく流行の音楽や話題まで仕込んできてくれます。何から何までありがたいのですが、少し煩わしく感じるのも事実です。というのも、トイレに行きたくなるのが心配で飲み物を控えているのに、アイスコーヒーのスクリューキャップを開けて左手に持たせてきたり、まだ朝ごはんも食べていないのにミニドーナツを食べさせようとしてきたり……。気を使ってくれているのはよく分かっているのですが、ナビの音声を聞き逃してしまうほど話かけられるとさすがに疲れます。つい『運転に集中できないから少し黙っていてよ』と言いそうになってしまうことがあります」(40代男性)
運転者と同乗者との関係性にもよりますが、心遣いは基本的にさりげなくあるべきものと渡辺さんは言います。
「飲み物や食べ物を持って車に同乗した場合は、決して相手に無理強いしないことが大切です。助手席に同乗したら『こちらに飲み物を置きますので、よろしかったら召し上がってください』と言ってボトルホルダーに置くと、心遣いが伝わると思います。ちょっとした食べ物であれば、頃合いをみて、例えば『キャンディーを買ってありますが、召し上がりますか』などとお聞きしてから封を開けるのがよいでしょう」
「また運転者は、慣れない道のりだったり高速道路の運転だったりで、端からそう見えなくても緊張していると考えていいでしょう。あまりこちらから矢継ぎ早に話しかけないようにすることも大切です。もちろん運転者から話しかけてきたら、そのテーマで会話を楽しみましょう。ただ、運転者が集中力を切らしてしまうような質問は避けるように心がけてください」
助手席の人への不満やストレスになる言動は他にもありました。最後にいくつかご紹介しましょう。
・運転にいちいち口を挟んでくる上司が苦手です。例えば、「前の車が遅い。これは追い越すね、俺なら」とか、道を間違えそうになると「どっち行くんだ! 直進だよ、直進。何やってるんだよ! ちゃんと聞けよ!」とすごい剣幕。あんなに怒りっぽい人を助手席に乗せるのは二度と御免です(40代男性)
・荷物の積み下ろしを率先してやらない人って何様のつもり? と思ってしまいます。そういう人はなぜか免許をもっていないことが多い(20代女性)
・ルート検索中うっかり“履歴”を開いてしまったとき、すかさず画面を見て『他のゴルフ場にも結構行っているわね。誰と行くの?』『渋谷は買い物? 何しに行ったの?』とか聞いてくる女性には引きました(50代男性)
・ゴルフの帰り、料金所付近が渋滞しているのに気づいて「減速! ブレーキ、ブレーキ!」と叫ばれました。それほど危機を感じたなら、何回も連呼するよりパーキングランプつけるのが先決では?と思いました(20台女性)
隣り合って座ることで景色や時間を共有してはいても、ハンドルを握っている人と助手席に同乗している人とでは緊張感も責任感も違います。助手席に座る人はそのことを頭に入れて安全第一で運転者をサポートし、ゴルフ場までのドライブタイムを気分よく、楽しく過ごしたいものです。
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