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- 同伴プレーヤーの自慢話を封じ込めるには? 承認欲求強めの“かまってちゃん”に効く“閉じられた会話テク”
ゴルフのプレー中、少しおだてたが最後、エンジンがかかったように、ひたすら自慢話を披露し続ける人がいます。「しまった」と思ったときにはもう手遅れ。プレーそのものより会話に疲れてしまった、なんていう経験がある人も多いはず。そんなときに火消しするための会話テクニックを覚えておきましょう。
飛距離にハンデにギアにコースに…自慢ネタには事欠かないゴルフ
「今日の1人予約は、(中略)クラチャン自慢&会員自慢おじ(=おじさん※編注)笑 (中略)ひたすらクラチャンの自慢と会員権の自慢話でつかれた」――先日、X(旧Twitter)にこのようなポストがありました。
ちょうど筆者が「誰からも誘われないゴルファーにならないために気をつけるべきこと」について記事をまとめ始めた折も折。ゴルフをネタに承認欲求を満たそうとする人が、男女や年齢を問わず少なくないようなのです。
ウィキペディアによると、〈承認欲求とは、「他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい」という願望であり、「尊敬・自尊の欲求」とも呼ばれる。〉〈自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求である。〉とあります。要するに「褒められたい」「一目置かれたい」、一般的にも概ねそのような意味で使われていると言ってよいでしょう。
他者から褒められたい欲求が強いことにより、自分の活躍を見てほしい、話を聞いてほしい、頑張りを分かってほしいといった感情が溢れてしまう人を承認欲求の強い人と言うようです。「私を見て見てちゃん」「かまってちゃん」と揶揄されるのは、そのためでしょう。
そうした感情は誰にでも芽生えることがあるでしょうし、承認欲求は悪いことと言い切れるものでもありません。ただし、強い承認欲求を持つと、それを満たすために強い自己アピールをしたり自慢話をしたりしがちです。それによって他者に嫌な思いをさせたり、人間関係に悪影響を及ぼしたりすることもあるため、注意が必要なのです。
ゴルフであれば飛距離自慢、ギア自慢、ホールインワン自慢、ベストスコア自慢、ハンデ自慢、回数自慢、名門コースを回った自慢、海外の有名コースを回った自慢、車自慢など、テーマには事欠かないでしょう。つい話してしまったことに驚嘆されたり褒められたりして気分がよくなる。聞かれもしないことを次々と自分から話す。そういう人は、最初は注目されたり尊敬されたりするかもしれませんが、しだいに敬遠されてしまうでしょう。
冒頭のXのツイ主さんも、はじめて一緒にラウンドした「クラチャン自慢&会員自慢おじ」に、そんな匂いを感じ取ったのではないでしょうか。クラチャン(になることがどんなに凄いか、それを成し遂げた自分はゴルファーとして価値がある)の自慢と格式の高い倶楽部の会員権(を持つ自分はどんなにステータスが高いか、その会員である自分は社会的に価値がある)の自慢をされて「つかれた」のです。楽しく回れたので、ぜひまた一緒に回ってご縁をつなげましょう、という話が出るとは、残念ですが思えません。
そもそも素晴らしいゴルフ場に所属するNo.1ゴルファーなら、回るコースにも費用にも仲間にも困ることはなさそうですが、わざわざ1人予約で初対面の人と回る理由も気になります。ツイ主さんのように「つかれた」人が、所属するコースには何人もいて、人間関係に悪影響を及ぼしたため誰からも誘われなくなってしまったのでなければいいのですが……。
「Yes」「No」で答えることによって会話を途切れさせる
さまざまな企業の社員研修やプロゴルファーへの接客指導などを行なっている渡辺満枝さん(株式会社エミー代表取締役)は、次のように言います。
「“相手変わって主変わらず”で自慢話をする人は、最初は親しい仲間から敬遠され、いずれ誰からもゴルフに誘われなくなると思います。ほかにもゴルフに誘われなくなる人のタイプはたくさんあります。例えば、スコアをごまかす人、プレーが遅い人、同伴者の打球をよく見ない人、プレーヤーの前や真後ろに立ち安全確認をしない人、せっかちな人などです」
「私もせっかちな人とラウンドすることはありますが、ある時はカートに片足を乗せた途端にカートを発進させられ、ケガをしてしまいました。ゴルフ仲間が離れていってしまうのは理由があるからですが、ゴルファーとしても人としても悲しいことです」
一方、承認欲求の強いゴルファーと同じ組になってしまった場合、最後まで気持ちよく楽しく回るには、どのように接したらいいのでしょうか。渡辺さんに対策を教えてもらいました。
「まず大前提として、プレーに集中するためには、たとえゴルフ関連の話題であっても、その日のプレー以外の話はあまりしないことが大切です。その日のプレーに関係のない話をすることによって、集中力を欠くことにつながるからです。そのうえで、自慢話をしてくる人には『そのお話は後ほどお聞きしますね』『その話はまた後にしましょうか』とやんわり言って、その場で会話することを回避しましょう。多少なりとも空気が読める人なら、こちらの思いを感じ取ると思います」
「それでもお構いなしで自慢話を続ける人だったら話を聞き流すか、『そうですか』『はい』『分かりました』など次の会話につながらないような相槌を打つかします。『Yes』『No』で答えることによって会話を途切れさせる。つまり、それ以上話を続けさせないテクニックも有効です」
このように「Yes」「No」で答えるのを「閉じられた会話」というのだそうです。「そうですか」と言って会話を閉じる。そして聞き流す。この“合わせ技”を覚えておき、“かまってちゃん”に出会ったときは、ぜひ思い出してください。
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