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- 「フォアー」と叫ぶタイミングは意外に難しい! ビギナー同伴時に気をつけたい安全確認義務とは?
打球が大きく曲がった場合、周辺のゴルファーに注意を促すためにも「フォアー」のかけ声は必須です。しかし、経験の浅いゴルファーは自分のボールを見失ったりするため、「フォアー」と叫ぶタイミングを逸してしまいがちです。
ビギナーは「フォアー」のかけ声をなかなか自分で出せない
最近よく行くゴルフ場は、都心から近いのにプレー料金が安く、コースレイアウトもコースメンテナンスも悪くないので1~2カ月に1回のペースでリピートしています。
ただ一つ難点を挙げるとすれば、ティーショットを曲げると隣のホールに飛び込んでしまうロケーションが多いことです。
1番ホールのティーショットを左に曲げると9番ホール。9番ホールのティーショットを左に曲げると1番ホールといった具合です。隣のホールに行ったら、ローカルルールにより杭を横切った地点を基点に1罰打を加えて自分のホール内で救済を受けます。
ですから隣のホールから自分のホールに戻すためにショットを打つことはないのですが、隣に飛んだら「フォアー」と叫び、そのボールを回収するために隣のホールのプレーの合間を見計らって「失礼します」とあいさつしてボールを拾いに行きます。
しかしながら最近、このようなシチュエーションで「フォアー」のかけ声がないままボールが飛んできたり、「失礼します」のあいさつもないままボールを拾いに来たりするケースをよく見かけるようになりました。
今のところ危ない目には遭っていないのですが、少なくとも「フォアー」のかけ声は安全に関わることなので徹底してほしいと思っていました。
ところが先日、同伴者の振る舞いで「フォアー」のかけ声を出すにも慣れが必要なのだと感じる場面がありました。
同伴者が11番ホールのティーショットを右に曲げ、その方向に10番ホールをプレー中の乗用カートが走っていたので、「10番、フォアー!」とすぐさま大声を出しました。
一方、打った本人はフィニッシュが崩れたまま固まってしまい、打球を呆然と見送っていました。あとから本人に聞いたところ「『フォアー』のかけ声を出さなければいけないことは頭では分かっていたのですが、とっさの出来事で反応できませんでした。声を出してくれて助かりました」とお礼をいわれました。
ビギナーと回るときは同伴者が「ファー」のかけ声を出す必要がある
筆者がゴルフを始めた25年前はキャディーつきプレーが主流でしたから、隣のホールにボールが飛んだ瞬間にキャディーさんが「フォアー!」と大声を出し、打った本人もそれに追随して「フォアー!」と声を出す一連の流れがありました。
しかし2~3年以内にゴルフを始めた人たちはセルフプレーが主流ですから、キャディーさんが本気で危険を知らせる「フォアー」のかけ声を聞いたことがありません。
他の人がショットを打つときは静かに見守るというマナーを守る意識が強いため、ショットを打って曲がった瞬間に大声を出すという展開の速さに対応しきれないようです。
また、ビギナーはティーショットを打った瞬間に「あれっ、どこに飛びましたか?」と本人が見失うパターンもあります。それがチョロやテンプラであれば自分のホール内ですから何の問題もありませんが、どスライスやどフックであれば同伴者が代わりに「フォアー」と声を出さないと隣のホールに危険を知らせることができません。
ゴルフ規則1.2の「プレーヤーの行動基準」という項目の中には「プレーヤーのプレーした球が誰かに当たる危険があるかもしれない場合、プレーヤーはすぐに注意を喚起(「フォアー」のような伝統的な警告など)するべきである」という記述があります。
「プレーヤーは」という記述になっていますが、本人がボールの行方を見失っていたりする場合、注意を喚起するのはプレーヤーじゃなくても構いません。大事なのは「他の人の安全に気を配る」ことです。
同伴者のティーショットは全員でボールの行方を見守り、隣のホールに危険が及ぶ場合には「フォアー」と危険を知らせる習慣をつけることが大事です。
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