- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- 「とにかく走る!」or「カートに乗る」 ビギナーのプレーファストにつながるのはどっち?
プレースピードにも大きな影響を与えるゴルフカートの活用。ビギナーはミスショットも多く、そこまで距離が出なかったり、右へ左へ打球が飛んでいくこともありますが、プレーファストを実践するためにはどのようなカートの活用が求められるのでしょうか。
カートに乗って移動したほうが基本的には早いけど…
ゴルフを始めたばかりのビギナーであっても、ラウンド中は「プレーファスト」が求められます。そのためには移動の際に使う乗用カートをどう活用するかがカギを握りますが、ゴルファーの中には「ビギナーはとにかく走る!」などの意見がある一方で、「余計スロープレーになるからカートに乗って」という声もあります。
単純な移動スピードを比較すればカートのほうが速いのは明らかですが、スムーズな進行を実現するためにはどのような選択がベストなのでしょうか。
「プロだけが知っているゴルフ上達への道」でゴルフ知識を紹介している川端いっせいプロに話を聞きました。
「基本的にはカートに乗ったほうが進行は早いです。しかし、チョロやダフリなどビギナーにありがちなミスショットで思った以上に飛距離が出ない場合もありますね」
「そうなると、カートよりも歩きや小走りでボール地点へ向かったほうが早くプレーできます。つまり、カートへ乗るべきかそうでないかは状況に応じてその都度判断しなければなりません」
川端氏はさらに「カートから降りてボール地点へ向かう際に、必ず実行してほしいことがある」と言い、以下のように話を続けます。
「グリーンまでの距離がまだ残っているときは、使う可能性のあるクラブを何本か持って打球地点へ向かいましょう。仮にミスをして距離を稼げなかった場合、次に使うクラブをカートまで取りに戻ると大幅な時間ロスになってしまいます」
「ある程度の距離が打ち分けられるよう、フェアウェイウッドやユーティリティー、それとアイアンも2、3本用意しておくといいです。また、いいショットを放ってカートに戻る際は、クラブをキャディーバッグにしまうのではなく持ったままカートに乗り込むとより時間短縮になります」
プレーファストを念頭にカートをうまく活用したいところですが、川端氏は「打ち終わったプレーヤーは斜め前へ進みながらカートに戻りましょう」とも言います。
「ショットを終えて真横に歩くと、カートはその場にとどまってプレーヤーが到着するまで待たなくてはいけません。斜め前に歩いていけば、カートの運転手は前方にいるプレーヤーに近づきつつピックアップができます。細かいことではありますが、この積み重ねがプレーファストにつながるのでぜひ実行してみましょう」
夏場は熱中症を防ぐためにも適宜カートへ
川端氏は一方で、シチュエーションによっては臨機応変にカートを活用しないと身に危険が及ぶこともあると注意を促します。
「カートに乗らないほうがプレーファストになるシチュエーションだったとしても、気温や湿度が高い日は、大幅な時間ロスにならない程度でカートを積極的に活用しましょう」
「猛暑の中で長時間歩いたり走ったりすれば、熱中症になってしまうことも考えられます。プレーを急ぐあまり命を危険にさらす必要はありません。カートに戻って水分補給をしながらプレーを進めてほしいです」と言います。
ラウンドに不慣れなビギナーの中には、同伴者や後続組に迷惑をかけないようにと「カートには乗らずとにかく走る!」と考えている人もいるでしょう。
しかし、「プレーファスト=急いで打つ」ということではありません。走って息が整わないうちに打ってもいいショットにはなりませんし、そのようなことが何度か続けば打数も増えて結果的に進行が遅くなってしまうこともありえます。
カートに乗るべきかどうかは、そのときの状況を見極めて判断する必要があると言えそうです。
最新の記事
pick up
ranking