リモートでは意図が“伝わりにくい”のが本音? ゴルフはオンラインレッスンでも上達できるの??

一般的な対面式でのレッスンとは異なり、ビデオチャットツールを使って行われるオンラインレッスン。一体どのような特徴があるのでしょうか。

オンラインでは伝わりにくい部分があるのも事実

 コロナ禍をきっかけにリモートワークという新しい働き方が普及しましたが、ゴルフにおいてもスイング指導などを非対面で行うオンラインでのレッスンが存在します。

対面式のレッスンのほうが安心する? 写真:AC
対面式のレッスンのほうが安心する? 写真:AC

 ゴルフでのオンラインレッスンとは一般的に、LINEやZoomなどのビデオチャットツールを使って、自宅や練習場などの遠隔地からコーチの指導を受けられるサービス。具体的には「スイング動画を送ってフィードバックをもらう」「リアルタイムでビデオ通話をしながらアドバイスを受ける」などといったことが挙げられます。

 中には対面でのレッスンに比べて、なんとなく上達に結び付くか不安に思う人もいるかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか。池袋ゴルフアカデミーの代表でレッスンプロでもある村井良行氏は、以下のように話します。

「オンラインレッスンは『場所』や『時間』を自由に選べるのが最大のメリット。日々の仕事が忙しく、生活リズムとレッスンのスケジュールが合わないような人でも、オンラインであれば自分のペースでゴルフの練習に励むことができるでしょう」

 一方で、オンラインではなかなか伝えにくい部分があるのも事実。村井氏はこのことについて、次のように指摘します。

「対面でのレッスンを経てその人のスイングのクセを知っている場合ならまだしも、初対面の人にオンラインで教えるのは簡単なことではありません。オンラインの場合『コミュニケーションが取りづらい』『感覚を伝えるのが難しい』といったデメリットは避けられないでしょう」

「また、リアルタイムのビデオ通話でレッスンを受ける際は、なるべくインドアの個室練習場を使うようにしてください。ビデオ通話はすぐ近くにいるほかの利用者へ迷惑をかけることにもなってしまいます」

「やむを得ず一般的な練習場で行う場合は、自身のスイング撮影だけにするなど、周りの人への配慮も忘れないようにしなければなりません」

オンラインレッスンはビギナー向きではない

オンラインでのレッスンに抵抗がある人も… 写真:AC
オンラインでのレッスンに抵抗がある人も… 写真:AC

 さらに村井氏は「オンラインでのレッスンはビギナー向けではない」と言い、次のように話を続けます。

「例えばグリップの正しい握り方を画面越しで見せても、人によっては同じようにマネできない可能性があります。もし、目の前に生徒がいれば身振り手振りを交えて直接指導できますが、映像と言葉だけで教えるのは非常に難しいですね」

「スイングに関しても、オンラインの画面上では平面でしか見られないため、スイングを立体的に見ることができる対面式に比べれば学習効果は薄いかもしれません」

「個人的には、オンラインレッスンをうまく活用するにはコーチの意図をしっかりと把握する必要があるので、100前後のスコアを出せる実力や経験がある人でないと難しいと思います。そのため、ゴルフを始めたばかりのビギナーであれば、多少時間やお金がかかっても対面式のレッスンを受けたほうがいいでしょう」

 コロナ禍を一つのきっかけにオンラインレッスンが普及したとはいえ、まだまだ主流なのは対面式でのレッスン。「場所」や「時間」を問わず指導を受けられるのは大きなメリットであるものの、オンラインの場合は受ける側にもある程度の知識や経験が求められるので、ゴルフを始めて間もない頃は、まず対面式のレッスンで基礎を学んでいくことが無難であると言えそうです。

【写真】死ぬまでに行ってみたい…池に向かって打つ“水上”ゴルフ練習場&美しい浮島グリーン

画像ギャラリー

写真は相生水上ゴルフセンター。打席の前にため池が広がる景色は壮観! ぜひ一度足を運びたい場所です
新・西山荘CC17番ホールの浮島グリーン。スリリングな興奮を味わおう 写真:ゴルフ場提供
名匠ピート・ダイの設計コンセプトの集大成ともいえる、PGMマリアGLの17番ホールの浮島グリーン 写真:ゴルフ場提供
ピートダイGCロイヤルC8番の浮島グリーン。コースは、ピート・ダイの設計理念がギュッと凝縮された造りになっている 写真:ゴルフ場提供
対面式のレッスンのほうが安心する? 写真:AC
オンラインでのレッスンに抵抗がある人も… 写真:AC

最新記事