あなたは難問解ける? 知ってたらちょっと自慢できるゴルフルールクイズ

小関洋一

2024年5月5日

コラム

ゴルフ規則を熟知している人にとっては簡単ですが、普段はルールをあまり徹底していないゴルファーにはちょっと難しいと思われるルールクイズを出題します。

ゴルフルールクイズ出題編

 ゴルフ規則を熟知している人にとっては簡単ですが、普段はルールをあまり徹底していないゴルファーにはちょっと難しいと思われるルールクイズを出題します。さて、いったいいくつ正解できるでしょうか? 問題で挙げた状況が無罰、1罰打、2罰打のどれに該当するのか、考えてみてください。

たまにルールトラブルで注目されるローリー・マキロイ 写真:Getty Images
たまにルールトラブルで注目されるローリー・マキロイ 写真:Getty Images

【Q.1】グリーンに乗ったボールを拾い上げようと、ボールの直後にボールマーカーを置いた直後、強い風が吹き抜け、ボールが10センチほど転がった。そのボールを拾い上げ、ボールマーカーの位置にリプレースした。

【Q.2】ティーショットを引っかけ、ボールは50ヤードほど先の林の中へ。そのあたりを1分間ほど捜索したところで、紛失球の可能性があるからと、ティーイングエリアに戻って「暫定球」をプレーした。

【Q.3】ボールはペナルティーエリア内にあったが、前夜の雨でできた水たまりの中に止まっていたので、「一時的な水」からの救済のドロップを行った。

【Q.4】フェアウェイに止まったボールにアドレスすると、スタンスがディボット跡にかかった。前方にそれらしきディボット(切れ芝)があったので、ディボット跡に戻し、その上にスタンスした。

【Q.5】ドロップゾーンにドロップをしようとしたが、あたりに小石が落ちていたので、ドロップ前に取り除いた。

【Q.6】地中深くに打ち込んであり、簡単に抜けない「ヤード杭」がプレーの線上にあったので、それを避ける位置にドロップし、ストロークを行った。

【Q.7】バンカーのすぐ先の斜面に救済のドロップ。ボールは一旦止まっていたが、プレーの方向を定めている間に、自然の力で動き出してバンカーの中へ。プレーヤーは、元の位置にリプレースした。

【Q.8】グリーン上からのパットが強すぎて、ボールはたまたまカップの先に置いてあったピン(旗竿)に当たって止まった。プレーヤーは無罰で、その位置から次のパットを行った。

【Q.9】ボールは「一時的な水」の中に止まっていた。そのボールにアドレスすると、スタンスがカート道路の上になった。「一時的な水」からの救済エリアはカート道路上になり、カート道路からの救済エリアは「一時的な水」の中になりそうなので、両方の障害が避けられるニヤレストポイントを見つけ、そこを基点に救済エリアを決めた。

ゴルフルールクイズ解答編

【図解】後方線上ドロップの正しい処置と2023年ルール改訂3つの変更点をおさらい

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球がレッドペナルティーエリアにあることが分かっているか、事実上確実で、プレー ヤーが救済を受けたい場合、プレーヤーには3つの選択肢がある。それぞれ1罰打で、 プレーヤーは次のことができる。 (1)直前のストロークを行った場所に基づき救済エリアから球をプレーすることによっ てストロークと距離の救済を受ける。 (2)ホールとX点を結んだ後方線上のペナルティーエリアの外に球をドロップすること によって後方線上の救済を受ける。 (3)ラテラル救済を受ける(レッドペナルティーエリアに限る)。救済を受けるための基点 はX点で、球は2クラブレングスでX点よりホールに近づかない救済エリアの中にド ロップし、その中からプレーしなければならない。(ゴルフ規則 17.1dより抜粋)
1.後方線上の救済は「線の上」にドロップしなければならなくなった
2.救済後、風でボールが再び池に入ったら「無罰でリプレース」
3.間違ってインプレーでない球をリプレースしてパットした「2罰打→1罰打」
たまにルールトラブルで注目されるローリー・マキロイ 写真:Getty Images
マークの仕方一つ取っても注意が必要 写真:AC
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