イチローでも「まるでうまくならない」と嘆くほど難しいゴルフ! アスリートが引退後にハマる理由とは?

イチローさんがインタビュー動画で「これからやりたいことはゴルフ」と語るほど、多くのアスリートが引退後にハマるゴルフ。なぜ、トップアスリートは現役引退後にゴルフの魅力にとりつかれるのでしょうか。

イチローさんがこれからやりたいことは「ゴルフ」

 SMBC日興證券が元メジャーリーガーのイチローさんと一緒に制作した動画コンテンツ「おしえて!イチロー先生!リターンズ」の中でゴルフについて語るシーンがあり、アマチュアにも参考になりそうな内容でした。

「おしえて!イチロー先生!リターンズ」2限目「みらいの時間」で、「野球以外でこれからやりたいことは?」と元放送作家の鈴木おさむさんから質問されたイチローさんは、「ゴルフはうまくなりたいですね」と答えました。

一般人だけでなく、多くの別競技アスリートも魅了する「ゴルフ」というスポーツ 写真:PIXTA
一般人だけでなく、多くの別競技アスリートも魅了する「ゴルフ」というスポーツ 写真:PIXTA

 でもその後に「だけど、まるでうまくならないですよ」「まるで、ですよ」「そのちょっとぐらいうまくなるだろうって」「全くならないです」と自身のゴルフの腕前を嘆きました。

 この表現はもちろん、イチローさんが自分のことを「うまくなったな」と褒めてあげるレベルにはほど遠いということであって、実際には一般アマチュアよりもうまいとは思います。

 しかし、プロ野球の世界であれだけ活躍したイチローさんでさえゴルフの上達に苦戦しているという事実は、ゴルフは運動センスだけでどうにかなるスポーツではないことを教えてくれます。

 イチローさんは、野球は左打ちですがゴルフは右打ちでプレーされています。

「(野球は)左でスイングしているとそのまま振ればいいじゃないゴルフでも」といわれるそうですが、ゴルフを左打ちで構えようとすると、景色が違うから構えられないそうです。右打ちだとすんなり構えられるとのことでした。

 イチローさんは右投げ左打ちですから、ゴルフはバッティングの感覚ではなく、スローイングの感覚で打ちたいということなのでしょう。

 これは別に当たり前のことではなく、野球は右投げ左打ちで、ゴルフも左打ちの人はいます。たとえば中日ドラゴンズ監督の立浪和義さんはゴルフ好きで有名ですが、野球は右投げ左打ちで、ゴルフも左打ちです。

 ゴルフは右打ちだと自覚しているにもかかわらずうまくならない理由を、イチローさんは次のように分析しています。

「野球だったらね、全部その体が今どう動いたとか全部分かります。だから修正ができる」「でもゴルフは、まぁいい球もいく、でもわけが分からない球もいく」「この違いが分からないんですよ。もう致命的です」

 アマチュアもまったく同じ悩みを抱えているのではないでしょうか。自分はいつもと同じようにスイングしているつもりでも、いいショットが打てることもあれば、わけが分からないショットが出ることもあります。

 この違いが分からなくて何度も修正を試み、試行錯誤を繰り返すのですが、結局のところ原因はよく分かりません。

ゴルフが難しいのはプロもアマチュアも同じ

 このことをイチローさんは「致命的」と語っていますが、プロゴルファーに話を聞くと、プロでもナイスショットとミスショットの違いは紙一重で、自分のイメージどおりのショットが打てるのは1ラウンドで2~3回だといいます。

 18ホールすべてでパーオンしても、60台前半のスコアで回っていても、すべてのショットが完璧なわけではないといいますから、アマチュアがナイスとミスの違いが分からないのは仕方がないことなのかもしれません。

 ゴルフでは致命的な弱点を抱えていると語るイチローさんですが、最後に鈴木おさむさんから「もっと本当にうまくなりたいですか?」と聞かれると「なりたいです、本気でなりたいです」と即答しました。

 自分の才能のなさにガッカリしながらも、それでも上達への意欲が失せることがないのもゴルフの不思議な魅力です。

 イチローさんに限らず、アスリートが現役を引退してからゴルフの魅力に取りつかれるケースはものすごく多いです。やはりゴルフには日常生活では味わえない独特な面白さがあるのでしょう。

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