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- 「ナイスショット!」のかけ声はないけど…自分のペースで黙々と回る“一人ラウンド”って実際のところどうなの?
ラウンドでは4人1組で回ることが基本的なスタイルですが、近年は「3サム」や「2サム」でのプレーを受け入れているゴルフ場も増えています。では、一人でラウンドができるゴルフ場はあるのでしょうか。
自分の都合で好きなように予約ができるのは大きなメリット
ラウンドの際は4人1組になって回ることが一般的ですが、近年は3人1組の「3サム」、2人1組の「2サム」でプレーができるゴルフ場も増えています。
中には同伴者もいない“たった一人”でのラウンドを受け入れているゴルフ場もあり、ゴルファーの間で徐々に浸透し始めているといいます。
では、一人でラウンドすることにはどのようなメリットがあるのでしょうか。レッスンプロの関浩太郎氏は以下のように話します。
「主なメリットとしては、まず『自分らしいスタイルとペースでゴルフを楽しめる』ことが挙げられます。特にビギナーの頃は、同伴者がナイスショットしているのに自分だけミスを連発していると気分が落ち込んだり、自分の戦略が間違っていたのではないかと疑心暗鬼になってしまうこともあるでしょう」
「一人ラウンドなら周りの影響を受けることなく、自らのプレースタイルやペースを貫き通せるので、もしかしたら同伴者と一緒にラウンドするときよりも自信が持てるようになるかもしれません。また、予約を入れる際も同伴者がいる場合はそれぞれのスケジュールを調整しなければなりませんが、一人であれば都合のいい日に好きなように予約ができるのです」
そのほかにも、通常の練習場では平らなマットの上でボールを打つため、傾斜やバンカーなどコースの実際の状況でショットをすることができません。その点においても、一人ラウンドはより実戦的な練習ができるので対応力の向上も期待できるでしょう。
ちなみに、一人ラウンドとよく似ている「一人予約」という言葉もありますが、これは完全に一人で回るのではなく、ほかの一人予約をした人と同組でプレーするものなので、意味合いが全く異なるため注意が必要です。
一方で、一人ラウンドにはどのようなデメリットが考えられるのでしょうか。関氏は以下のように話します。
「追加料金が加算されて、一人で回るにしては若干割高に感じてしまう点は否めないでしょう。近年はさまざまなニーズに応えるべく、2サムや3サムでの予約を受け入れているところも増えましたが、ゴルフ場にとってはできるだけ多くの利用者を迎えるとともに回転率も上げる必要があるのです」
「ゴルフ場からずれば、本来であれば『4人1組で回ってほしい』というのが本音でしょう。2サムや3サムの際は追加料金が発生することも珍しくありませんが、一人ラウンドだと割高感はより目立ちやすくなると思います」
「さらに、周りに流されることなく自分のペースでプレーできる点は、一見するとメリットでしかないようにも感じられます。しかし、裏を返せばいい打球が打てたとしても『ナイスショット!』と声をかけてくれる同伴者がいないので、黙々とプレーすることになり人によっては寂しさを感じるかもしれません」
一人ラウンドなら18ホールを3時間以下で回ることも可能
メリットとデメリットの双方が考えられるとはいえ、現状はどのゴルフ場でも一人ラウンドができるというわけではありません。
しかし、千葉県大多喜町の「マグレガーカントリークラブ」は、一人ラウンドを積極的に取り入れているゴルフ場の一つとして知られています。実際の運営や取り組みを始めたきっかけなどを、同ゴルフ場の担当者に聞きました。
「当コースでは、コロナ禍がきっかけで『接触機会を極限まで減らせる』というメリットから一人でのラウンドを多く受け入れるようになりました。利用者の属性としては男性が多いですが、若い方からシニアまで幅広い層に利用いただいていて、全体の予約数の半分以上を占めています」
「また、早朝から7時半くらいまでは『一人専用』、次に『2サムと3サム』、最後に『4サム』と時間帯でスタートを区切ることによって、途中で間隔が詰まったり空きすぎるのを防いでいます。『新しく買ったクラブを気兼ねなく試したい』という人のほかにも、一人ラウンドだとハーフで約1時間半、18ホールでも3時間以下で回れるので、午後の時間を有効活用したいと考えている人にもオススメです」
一人ラウンドとはいえ、ほかのプレーヤーが後ろにいる以上、スロープレーには十分気をつけなければなりませんが、まるでゴルフ場を独り占めしているかのような贅沢な気分を味わうことができるので、ゴルファーであれば一度経験してみるのもいいのではないでしょうか。
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