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- もうすぐやってくる猛暑の夏…ラウンドが億劫になるゴルファーに伝えたい「薄暮プレー」のススメ
早朝の7時や8時台にスタートすることが一般的なラウンド。しかし、ゴルフ場によっては昼過ぎからラウンドがスタートできる「薄暮プレー」というプランが用意されているところも。一体どんなプレーなのでしょうか。
日没までとはいえ急ぎすぎのプレーには要注意
気温が次第に上昇するこれからの時期において、ゴルファーにとっては18ホールをプレーするだけでも体力的に厳しい季節がやってきます。
そんなときに選択肢の一つとして考えられるのが「薄暮プレー」。朝から回っている組がホールアウトする14~15時ごろからスタートし、日没の時間帯までラウンドするといったプランですが、薄暮プレーを選択するメリットや注意点にはどのようなものがあるのでしょうか。
PGA公認ティーチングプロA級・ジュニア指導員であり、JGTOツアープレーヤーの葛西亮堅氏に話を聞きました。
「メリットの一つは事前準備がじっくりと行える点でしょう。早朝からのラウンドだと、どうしても準備が不十分だったり慌ただしくスタートするケースもあるはずです」
「一方、時間に余裕がある薄暮プレーはショットやアプローチ、パッティングなどをじっくり練習をしてからスタートができるので、自身の調子を見極められるだけでなく万全の状態でラウンドに挑むことができます」
「薄暮の場合はハーフ(9ホール)が一般的なので、料金が割安になっているゴルフ場も多いですね。サクッとラウンドしたい人にとっては、短時間で安く回れるのでオススメと言えます」
メリットも多い薄暮プレーですが、午後からのプレーになるため時期によっては日没が早いことも。まさに「薄暮」になってきたときの注意点を、葛西氏は以下のように続けます。
「通常のラウンドと注意すべき点に大きな違いはありません。ただ、日没までしか回れない薄暮プレーでは『急いで回らないといけない……』という気持ちから、中には焦ってしまうゴルファーもいます」
「特に注意したいのは前の組への打ち込みです。夕方になるとボールが見えにくく、いざという時に打球が避けられないことも考えられるでしょう。打ち込みの危険は薄暮に限った話ではありませんが、ほかのプレーヤーにケガをさせてしまうリスクが高まるため、前後の組との間隔をしっかり取りながらプレーを進める必要があります」
グリーンの状態が悪いことも…
さらに葛西氏は、たくさんのゴルファーがラウンドを終えた後にスタートする薄暮プレーならではの「グリーンコンディション」の問題も避けては通れないと話します。
「例えば、レギュラータイムで45組入っていたとします。約180人がプレーをした後にスタートする薄暮プレーでは、グリーンのコンディションはあまり良くない状態だといえますね。グリーンの芝は人が歩いた足跡でラインが変わってしまうほど繊細なものでもあります」
「特にカップ周辺は、カップインしたボールを拾い上げるために全ての人が入るエリアになるため、足跡でわずかに沈み込みます。このことをドーナツ現象と言いますが、午後のグリーンではこの現象が発生していることもあるので、思ったようなラインで転がらずパッティングを外してしまうケースも多いです」
ホール数や日没までのプレーなど制約は少なからずあるものの、通常よりもお得な料金でラウンドができる薄暮プレー。特に近年は、若者や女性を中心とした新規ゴルファーが増加し、土日や祝日は通常のスタート枠が混雑していることもあるので、薄暮プレーを経験するいい機会かもしれません。
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