ゴルフ場でたまに見かける「信号機」の役割いろいろ 「ブラインドホール」の多い日本で独自に進化を遂げた!?

ゴルフカートを運転していると、道路わきに設置されている信号機を見かけることがあります。ゴルフ場の信号機にはどのような役割があるのでしょうか。

最も怖い「あの事故」を未然に防いでくれている

 ゴルフ場のカート道では、簡易的な信号機を見かけることがあります。「ここは交差点でもないし、一般のクルマは入って来られないはずなのに、何のためにあるのだろう」と思うかもしれません。

ゴルフ場でこんな信号を見たことがありますか?(写真はイメージです) 写真:AC
ゴルフ場でこんな信号を見たことがありますか?(写真はイメージです) 写真:AC

 では、ゴルフ場に設置されている信号機には、どのような役割があるのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。

「信号機には、『打ち込みを防止する』という非常に重要な役目があります。ゴルフ場には『ブラインドホール』と呼ばれる、途中でコースがカーブしてドッグレッグになっているホールや、ティーイングエリアから急激な打ち上げや打ち下ろしになっているホールが設定されていることがあります」

「そのようなブラインドホールでは、前の組がどの場所にいるのかが非常に分かりづらく、最悪のケースだと打球事故にもつながりかねません。よって前後の間隔が十分ではない時は後続組に赤信号を出し、特定の場所を前の組のカートが通過するとセンサーが反応し、青信号に切り替えることで常に安全な間隔を保てるようにしています」

「ブラインドホール用の信号機はいくつかのメーカーが製造・販売していますが、有限会社ニッセイユニオンの『ブラインドクリアー』は、1つ目と2つ目のセンサーの間を通過したカートの台数をカウントし、数が合わなければ『まだ間隔が空いていない』と後続組に青信号を出さないという構造になっています」

「ほかにも、カート道路の導線の都合で両方向からの通行が可能になっているところでは、正面衝突の危険もあります。そのため、森澤電機工業株式会社では打ち込み防止に加え、交互通行に対応した信号機も製造しており、どちらか一方のセンサーがカートを検知すると、反対側の信号機に赤を表示するシステムが採用されています」

 ちなみに、海外をはじめとしたゴルフ場では途中に「鐘」を設置し、プレーが済んだら後続組に向かって鳴らす方式が一般的で、これは「オールクリアベル」と呼ばれています。

別の目的で信号機を設置しているゴルフ場も

 さらに飯島氏は、「別の目的で信号機を置いているゴルフ場もある」と話します。

「敷地の関係で公道が通っているゴルフ場の場合、カートが公道を横切らなければならないこともあります。そこで公道へ出る場所に信号機を設置し、一般車との衝突事故を未然に防いでいるゴルフ場もあるのです」

「ゴルフカートは基本的にゴルフ場の私有地内で走るエリアが完結しているため、ナンバープレートを付けていないのが普通です。しかし公道を横切るようなところでは『小型特殊自動車』としての名目で自治体や警察に届け出をし、ナンバープレートを付ける必要があります」

「自治体によってはナンバープレートを付けただけでは不十分で、一般車と同じくヘッドライトやウインカーを装備させる場合もあります。小型特殊自動車の基本的な最高速度とされている、時速15キロ以上は出せないように設定することを義務化しているところもあります」

 ゴルフカートの導入でラウンドの利便性は飛躍的に向上しましたが、予期せぬ事故のリスクも高まっています。ゴルフカートの運転は無免許でも可能ですが、普通免許を取得している人がハンドルを握るのが無難といえるでしょう。

【図解】これが接待で役立つ「ゴルフカートの上座・下座」「行き帰りのクルマの上座・下座」です

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行き帰りのクルマの席順(社内のみの場合、お客様を乗せる場合)
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