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- バケツの水で“バチャバチャ”洗いはNG!? カートに常備されているタオルを使った正しいクラブ手入れとは?
ゴルフカートのキャディーバッグを積み込む場所にタオルが設置されていますが、どのように使うのが正しいのでしょうか。
フェースをきれいにしないとバックスピンが減少する
ゴルフは、常に晴れて良好なコンディションの中でプレーできるとは限らず、雨が降っていたり地面がぬかるんでいたりする中でもショットを余儀なくされる場合もよくあります。このような状態だとクラブのヘッドに土や芝などが付着しやすくなりますが、そのまま放置してしまっている人もいるかもしれません。
ゴルフカートにはタオルが備え付けられていますが、どのように使うのが正しいのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「一般的にカートには、1台につき2~3枚のタオルが用意されています。クラブを拭くためのものは後ろのキャディーバッグを積み込む場所に、目土バッグやバケツと一緒に備わっています。クラブに付着した砂や泥を水につけたブラシで除去した後、タオルで水分を拭き取るとクラブをきれいな状態に保つことができます。アイアンのフェースには『スコアライン』と呼ばれる溝が彫られていて、バックスピンをかけやすくなっています。スコアラインに砂や泥が挟まっているとバックスピンが減少して、グリーンで止まりにくくなってしまいます」
「水で汚れを洗い落とした後はそのままにしているとクラブがさびやすくなって劣化を早める危険性があるため、タオルで水気を入念に拭き取るのを忘れないようにしましょう。『いちいちブラシを水に付けて洗うのが面倒だから』とタオルで拭くだけの人も見かけますが、溝に入った汚れがきれいに取れないうえに、クラブ用のタオルはカート内で1枚をシェアするものなので、泥だらけにするのはマナー的に良くないので避けるようにしましょう」
ほかにも、クラブのヘッドを水洗いするときの注意点として「クラブを直接バケツの中に入れない方が良い」といいます。フェースの裏にポケットのようなくぼみがある「ポケットキャビティアイアン」の場合、水が入り込んで拭きづらく、劣化を速めてしまうそうです。
また、クラブをしっかり洗おうとするとそれなりに時間がかかるため、ホール間の待ち時間をうまく使って作業するのがいいでしょう。
ボール拭き用のタオルも積極的に使用すると良い
カートに用意されている他のタオルはどのように使うのが正しいのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。
「前部座席の方に置いてあるタオルには、ゴルフ場によってウエットタイプとドライタイプの2種類が置かれていることもありますが、前者はグリーンに持って行きパッティング時にボールについた汚れを取り除くためのものです。グリーン上のボールは拾い上げて表面に付着した砂や土を拭くことが認められている(規則13.1b)ため、手が空いている人から順番にマークしたボールをピックアップして拭くと良いでしょう」
「また、ドライタイプの方は、雨が降ってきてカートの座席やキャディーバッグが濡れてしまった際などに水分を拭き取るためのものなので、状況に応じてさまざまな用途で使用することができます」
クラブやボールが汚れている状態のままプレーを続けると、スコアにも影響が出てしまう恐れもあります。カートのタオルをうまく使用して、最後まで快適にラウンドできるようにしましょう。
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