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- 使ってないのに徴収されてる… 「今日は使用しません」と言えばロッカー代は免除されるの?
ゴルフ場のロッカーは、基本的に有料での貸し出しとなっており、プレー料金に含まれていることが多いです。では、どのような背景でロッカー代はプレー料金に組み込まれているのでしょうか。
「ロッカーフィー」は平均して300円程度発生している
ゴルフ場に来たらまずフロントでチェックインを済ませ、ウエアに着替えたり、荷物を置くためにロッカールームに行くのが一般的な流れです。
「ロッカーは無料で使えるもの」と思っていた人もいるかもしれませんが、ほとんどの場合、有料での貸し出しとなっており、精算時の領収書にもその旨が明記されていることもあります。

では、ゴルフ場はどのような背景からロッカー代をプレー料金に加算しているのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「プレー料金にはさまざまな内訳がありますが、『ロッカーフィー』は平均して300円程度発生します。一般的にゴルフ場側は『着替えで荷物が多くなるため、保管のためにロッカーを使うのは大前提』という理由で、はじめからロッカーフィーを含めたプレー料金を提示しています」
「ただし、ロッカーを使うか使わないかについては人それぞれの判断に任されているので、本人が使用したくないのであれば、わざわざロッカールームに立ち寄る必要はありません。しかし、ほとんどの場合、ロッカーフィー込みのプレー料金が徴収されるでしょう」
ロッカーを利用する人だけが料金を払う仕組みもある
一部のゴルフ場ではプレー料金とロッカーフィーを別々で払えるようになっているそうですが、どうしてなのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。
「最近では、クラブハウスに到着してからロッカールームで着替えるのではなく、最初からゴルフウエアを着た状態で来場し、そのままコースに出てラウンドするゴルファーも増えています。こうしたケースに合わせ、元の料金にロッカーフィーが含まれておらず、ロッカーの利用を希望する人にだけオプションで払ってもらうという形態も出てきています。主な背景には、クラブハウス内におけるドレスコードの緩和をはじめ、コロナ禍でロッカールーム内の混雑を防ごうとした点が挙げられます」
「ロッカールームを希望制にすれば、『家が近いから、わざわざロッカーを借りなくても良い』という人が数百円を無駄にしなくて済みます。『ロッカーフィーも全て含めて客単価を少しでも上げる』というのが従来の考え方でしたが、今後は一人ひとりのニーズに応えた料金設定にした方が、多くの人に利用してもらえるゴルフ場になるでしょう」
ゴルフ場によってはロッカーフィーを設備全体の維持・保全に充てる「諸経費」の中に含めているところもあります。ロッカーはその日に来場する一人ひとりに割り当てられるもので自由に使うことができますが、なかには好き放題使うあまりゴミなどをそのままにして帰ってしまう人もいるそうです。
その日に限っては割り当てられた本人のものとなりますが、翌日には別の人が使用します。そのため「コースやカートと同じくゴルフ場に所有権がある設備の一つ」であることから、諸経費に入れているところも多いとされています。
ロッカーを使用していないのに、料金だけ払っているのがもったいないと感じていた人も多いのではないでしょうか。しかし、時代の流れや細かなニーズに応えるように、ゴルフ場のロッカー事情もだんだんと変化しつつあるようです。
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