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- なぜゴルフは“お金持ちのスポーツ”というイメージが強いのか ここ30年で変わってきている?
コロナによってゴルフ人口は増加しましたが、今でも「お金がかかるスポーツ」と捉えている人は一定数います。そのように思われる理由は何なのでしょうか。
昔の「超高価なイメージ」がそのまま定着してしまっている
コロナがきっかけで新しくゴルフにチャレンジしたり、昔少しやっていたけれど休んでいた人が復活したことは、大きな話題になりました。

一方で、ボールを打つのに欠かせないクラブは1本で1万円から数万円かかるケースもあり、ゴルフに対してとっつきにくさを感じる人も少なくありません。
「ゴルフはお金持ちのスポーツ」と思われがちなのはなぜなのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「クラブはもちろんですが、ゴルフに使うアイテムの一つひとつが、昔はあまりにも高かったのです。一般人にはなかなか手が出せず、『お金持ちしかできないスポーツ』という認識が生まれ、それが現在まで多くの人々が持つゴルフのイメージとして定着しているのでしょう」
「私はおよそ40年前にゴルフを始めたのですが、当時は用具のほとんどを海外からの輸入品に頼っており、たとえばシューズを買うだけで4〜5万円かかることもざらにありました」
「それからしばらくして、各地に量販店やディスカウントストアのような、ゴルフ用品を安く購入できる店が現れ始めました。通信販売やインターネットでもクラブなどを扱うようになり、私がビギナーだったころと比べると、確実に多くの世代に門戸が開かれているといえます」
コロナに限らず、バブル経済によるゴルフ場の建設ラッシュや若いプロゴルファーの出現、さらには女子ツアーの拡大など、ゴルフブームのきっかけはさまざまです。
ゴルフそのものが日本にやってきたのは今から120年以上も昔ですが、そのほとんどの期間は「お金持ちの人が楽しむ趣味や娯楽」として見られており、昭和末期から平成・令和にかけての30年強で一気に大衆化が進んだのが、ゴルフの大きな特徴かもしれません。
クラブやシューズがそろえばOK…ではない
しかし、飯島氏は「ゴルフがお金のかかるスポーツといわれる原因は、用具の値段だけではない」と話します。
「通常価格でゴルフ場に行こうとすると、18ホールのラウンド1回でもおよそ1万円はかかります。また、電車などの公共交通機関だけで簡単に行けるゴルフ場はあまり多くないので、大抵の場合はマイカーやレンタカーといったクルマを使うことになります」
「特に、マイカーを持っている人はクルマの本体価格だけでなく、自動車税や車検代、自宅とゴルフ場を行き来するのに必要なガソリン代や高速代も支払わなければならないので、ゴルフは間接的なところからも出費がかさむといえるでしょう」
「さらに、効率よく確実にスキルアップを目指したいのであれば『練習場に通う』『スクールに入ったりコーチをつける』『レッスン本などの教材を買う』といった段階を踏んでいきます。クラブやボール、ウエアなどがそろえばOKというわけではなく、そこに付随する費用が高額になりがちで、用品の価格が下がったとしても、それなりにお金がかかるスポーツといわれているのだと思います」
日本では毎年のように新しいモデルのクラブが開発されており、ドライバーだけで10万円を超える場合もあります。しかし、なかには最新モデルに買い替えるため、比較的最近のクラブを中古ショップに売りに出す人もいます。見た目がキレイで性能もよく、品質の優れたクラブを中古で安く手に入れられるので、結果的にビギナーがゴルフを始めやすい環境を作っているともいえます。
ユニクロをはじめとしたファストファッションのブランドも、近年はゴルフに使える手頃なウエアを発売しています。費用を抑えながら楽しくゴルフをスタートし、続けていける方法は、昔よりも増えているといえるでしょう。
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