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- ソフトスパイクだと逆に危険な場所も! 雨ゴルフで特に転倒しやすいのはコース内のどこ?
最近の夏は、今までにないほど激しい大雨が多く、コースが濡れている中でラウンドする機会も増えています。そのような状況では、滑りやすい場所での転倒とケガに気をつけなければなりません。
スパイクを履いていても危険な場所はある
近年の夏は猛暑日が続いているだけでなく、ゲリラ豪雨や線状降水帯の発生による、今まで経験したことがないほど激しい大雨の日も多いです。そのため、ゴルフコースが雨で濡れている中でのラウンドも増えていますが、そんな日は足元が滑りやすく、転倒とケガの危険性が高くなります。
では、雨が降っている最中や、止んでいても地面が濡れているゴルフ場の中で、気をつけなければならない場所とはどのようなところなのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。
「ゴルフ場の中には滑りやすい場所が多くありますが、まずティーイングエリアの入り口付近で転倒してしまう人が多いです」
「ティーイングエリアは盛り土を築いて造られていますが、入り口に階段が設けられていなかったり、階段があったとしても、ステップの木材に滑り止め加工が施されていない場合があります。そうすると、急勾配で足元が不安定になりやすく、雨で濡れていると余計に転んでしまう可能性が高まるでしょう」
「ティーイングエリアに上がるときは雪道を歩くのと同じように、歩幅を小さくして踏みしめるように上ることを心がけましょう。カートから乗り降りする際、焦って駆け足になってしまうこともありますが、カートが止まった位置によっては傾斜が急な場合もあるので注意しましょう」
ほかにも、ティーショットを打ってそのまま歩いてフェアウェイに行こうとしたときに、ティーイングエリアとの高低差に足元をすくわれたり、バンカーに入ろうとしたときに崩れやすい砂で踏ん張れず、転んでしまったりするケースもあります。
コースから少し離れても転倒には気を付けて
さらに飯島氏は「ゴルフ場の中で滑りやすい場所は、コースの芝地だけとは限らない」と話します。
「ラウンド中に売店や休憩所に立ち寄りったりお手洗いに行くとき、水回りは特に床が滑りやすくなっているので注意が必要です」
「ソフトスパイクは芝や土などの柔らかい地面に対しては中まで食い込んでグリップ力を発揮しますが、アスファルトやコンクリートといった硬い地面の場合は上に乗っかっているだけなので、あまりグリップ力は期待できません。ゴムチップで加工がされていないカート道やあまりにも急な坂道は、できる限り避けて歩くか、カートに乗って移動した方がいいと思います」
年を取っているから滑りやすい、逆に若いから滑りにくいというような年齢による違いは、ほとんどありません。むしろ、年配のゴルファーでもゴルフ場のどこが危険かちゃんと把握している人は転ばずに済む反面、若いゴルファーでもラウンド経験が浅く、どこが危ないのか分かっていない人は、つい転びやすい場所に足を踏み入れてしまいます。
プレー回数が多くないゴルフ場では自分だけで危険地帯を把握するのはより困難です。経験値の高い上級者やメンバーと一緒に回るのが安心でしょう。また、不慮の事故によるケガに備え、ビギナー、上級者にかかわらず、ゴルフ保険に加入しておきましょう。
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