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- 練習場では1時間あたり何球打つのがベスト? 番手ごとの配分はどうすればいいか
ビギナーの中にはレッスンを受けるだけでなく、積極的に自主練している人もいるでしょう。では、ビギナーやアベレージゴルファーは、1時間あたり何球打つのがベストなのでしょうか。
習ったことをすぐに実践できるか分からない人は「1時間100球」がベスト
ビギナーやアベレージゴルファーの中には、ゴルフスクールで1時間程度レッスンを受ける以外にも、「自主練」として打ちっ放しの練習場などに行き、習ったことを早速実践してみる人もいると思います。
では、ビギナーやアベレージゴルファーは、1時間あたり何球打つのがベストなのでしょうか。レッスンプロの山本昌夫氏は、以下のように話します。
「私が教えている生徒さんのなかには、レッスン込みで1時間あたり80球近く打つ人がたくさんいます。よって、レッスンなしの「自主練」目的で練習場に行くのであれば、100球は打てた方がいいと思います」
「100球以上打てる人もいるかもしれませんが、ビギナーの頃は『たくさん打てばいい』というわけではありません。一球一球に目的意識を持ち、どこを改善すべきなのか明確にしながら練習した方が、よりスキルアップにつながります」
「レッスンで教わったことを理解し、すぐに実践できるなら100球以上打ってもいいでしょう。しかし『頭では分かっているのになかなか身体の動きに反映できない』人が、元を取ろうと立て続けに打っても、悪い打ち方が身体に染みついてしまうだけです。そのため、どんなにハイペースで打てる人であったとしても、100球に抑えるべきだと思います」
また、打ちっ放しの練習場には「打ち放題」と「ボール貸し」の2種類がありますが、1時間で「ジャスト100球」を打つ場合、どちらを選んでも大した差額はないようです。
1時間100球でどのクラブを入念に練習すべき?
では1時間で100球を打つとしたら、ドライバーやアイアン、アプローチなどはどのくらいの配分で練習すると、より効果が期待できるのでしょうか。山本氏は以下のように話します。
「大まかにはアプローチを40球、アイアンを30球、そしてドライバーを30球と、アプローチをほかのクラブより少し多めに設定するといいと思います」
「ビギナーの中には『アプローチはスイングの幅も小さいし飛距離も求められないし、何より単調で面白くない』という考えの人が少なくありません。そのような人に限って、ラウンドのときにアプローチが原因で大叩きしてしまいがちです」
「ドライバーであれば、万が一OBになったとしても『前進4打』などを使って、ある程度救済措置を受けることができます。しかしアプローチではそういった措置がなく、完全に自分の実力で何とかしなければなりません」
「また、18ホールの中でドライバーを使うタイミングは、4ホールあるパー3を除いた14回しかないうえに、ドライバーをほとんど使わずユーティリティーなどで刻んでいく人も多いです」
「一方で、アプローチはアマチュアなら全ホールで行う可能性もあるショットであり、さらにグリーンまでの距離が10ヤードなのか50ヤードなのかによっても打ち分ける必要が出てきます。ドライバーでOBに入れるよりも、ザックリしたりオーバーしたりと、グリーン周りを行ったり来たりする方がもったいないので、ビギナーこそアプローチを念入りに練習するといいでしょう」
ほかにも、一日のうちに持っているクラブを全て練習しようとするのではなく、「今週はアプローチとドライバー、来週はアイアンとユーティリティー」のように分けて練習した方が、目的や改善点が明確になります。
練習場に着いたら、目に留まったクラブを次から次へと打ちたくなるかもしれません。しかし、一球一球に目的を持たせ、「自分のゴルフでは、今どのクラブを最も改善させるべきなのか」を明確にしてから打席に入ることをオススメします。
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