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- スタート前なのに「前の組が遅そうだ!」と理不尽クレーム!キャディーマスター室に舞い込んだクレーム最前線
ゴルフ場のキャディーマスター室はプレーの進行をマネジメントして、ハーフ休憩時に後半のスタート時間の知らせるなど、様々な業務を行っています。そんなキャディマスター室の従業員が見た、迷惑ゴルファーについて聞いてみました。
GPSナビでカートの動きは筒抜け! 打ち直しも分かってしまう
今やほとんどのゴルフ場で搭載されているGPSカートナビ。ゴルファーは自分のカートがコース上のどこにあるのか、前後のカートとどれぐらいの距離があるのかなどを確認でき、とても便利です。
そして、同時にキャディーマスター室もカートの位置を常に監視しています。そして、モニター画面越しでも、その組がどのようなプレーをしているのか推察できるそうです。
「たとえば4サムでプレーする組があり、その後ろが2サムだとします。通常なら2サムの進行が早いので4サムに早い段階で追い付いてくるはずですが、なぜか距離が縮まらないことがあります。こういった場合、大抵は毎ショットのように2球ずつ打ちながらプレーしていると推測できます」
「また過去に2台のカートが不自然に接近していることがありました。確認してみると2サムと3サムの組が合流し5人プレーをしていたんです」とキャディマスター室の従業員は話してくれました。
スタートしてしまえば分からないだろうと思うのは早計。キャディマスター室には、カートがどのような動きをしているのか筒抜けなのです。
スタート時間ギリギリに来る客など自分本位なゴルファーは後を絶たない
キャディマスター室での勤務経験者からは、「最近多いのはスタート時間ギリギリに来るゴルファーです。キャディマスター室はスタート時間が迫っていてもお客様が来ていないと、前後の組を入れ替えたり、お客様を館内アナウンスで呼び出すなどのイレギュラーな対応が必要になります。事前に遅れるという連絡が入っていればいいのですが、スタート時間ギリギリに平然と来られると困ります」
友人との待ち合わせと同じ感覚で時間ギリギリにスタートホールに来たのでは、他の組のゴルファーの迷惑にもなります。思い当たる人は、スタート時間にぜひ余裕をもって到着しましょう。
また現支配人でキャディーマスター室を担当していた人からは、こんな話も聞かれました。
「悪天候でプレーが中断した場合に、プレーフィーの割引交渉をキャディーマスター室にしてくる人はいます。以前困ったのは、スタートしていないのに『前の組が遅い』といってきたお客様。前の組の見た目だけで、勝手にプレーが遅いと判断してクレームを入れてきたのです」
「また、ちょっと理不尽だったのは『自分の前の組が前半のハーフと変わっている。どういうことだ』と怒られたこと。27ホールのコースだったりすると、各コースの流れによっては本来の順番を変えてラウンドすることがあります。従って前の組が、前半のハーフとは違う人だったりすることはあり得るのです。変わったことにより、そのお客様は割り込みをされたと思ったようです。しかし、キャディーマスター室はプレー後に最初にお客様と接し、クレームを直接受ける場所でもあります。ここで受けたクレームはできるだけその場で解決し、お客様が気持ちよくレストランやフロントに上がってもらうよう心掛けています」
さらに、今年の夏にはこんなこともあったそうです。「お客様がプレー後にすぐ使えるように、冷えたおしぼりを入れたクーラーボックスをキャディーマスター室前に置いておきました。そのクーラーボックスに、自分の汗を拭いたタオルを勝手に入れていたゴルファーがいました。せっかくのサービスが、一部の迷惑なゴルファーにせいで台無しでした」
ゴルフ場でのゴルファーの動きをすべて把握しているといっても過言ではないキャディーマスター室。遅刻からプレー中の不審なカートの動きまで筒抜けです。最近では全館禁煙のゴルフ場が大半の中でこっそり喫煙する人もいるそうですが、こうした行為も含め、迷惑ゴルファーにならないように心掛けましょう。
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